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フードパントリー茨木 ~ノウハウ編~

フードパントリー茨木は、茨木市で「子ども・子育て」をキーワードに活動をしている市民ボランティアが集まって、2020年11月に始まりました😊

✅毎月第2日曜 物資の回収 & お渡し
✅毎月第4水曜日 物資の回収

✅常時回収場所 5か所

2023年1月8日(日)の流れを紹介しながら、
ノウハウをお伝えさせていただきます👍

メインスタッフの当日までの打ち合わせはグループLINEで行っています。

茨木市には私大のキャンパスが8つあるので、大学生が「学びたい」と来てくれることも多いです💖

利用者さん、ボランティアさんは、公式LINEに連絡をいただいています。

朝8時。
フードパントリー茨木倉庫に荷物を取りに行きます。

会場は茨木市立男女共生センターローズWAM
9時開館と共に搬入します。

1階で受付 & 物資の回収。

借りているお部屋で、物資の仕分け & お渡しをします。

賞味期限や消費期限を、一つひとつ丁寧に確認します。

賞味期限を気にしない人もいらっしゃいますが、

「あなたの事を大切に思っています」

そんな気持ちを伝えたいので、
「廃棄するから」と届いた物資をお渡しするのではなく、
「必要な物資」をお届けしています😊

寄付では、様々な物資が届きます。

賞味期限が1年以上切れた健康食品
賞味期限が1ヶ月以上切れたちりめんじゃこ
封の開いたお菓子
14年前の日付の
使いさしのガスボンベ

【不用品】
必要ない品、必要なくなった品、持っていても無意味なもの、などの意味の表現。

辞書より

もらった時に傷つくものは、こちらで処分します。
元気がない時は、元気の出るものを手に取ってもらいたいからです。

フードパントリー茨木が始まった当初は、
こちらで届いた商品を公平に段ボールにつめていました。

でもそのやり方では、誰かにとっての「不用品」を配っている事がある…そう気付かされました。

「子ども」と言っても、0歳と18歳では、食べる物も量も違います。
子どもの人数が1人なのか3人かによっても、量が変わります。

お菓子が1つしかないと、きょうだいが多いとケンカになります。

段ボール1箱では、食べ盛りのお子さんが複数いる家庭では1食分にもならないこともあります。

アレルギーの有無もあります。
離乳食がまだ始まっていなくて、お米ではなくミルクが必要なお子さんもいます。

「お米は、大丈夫です」
当初はそう言われた時に「あっても困らないから、どうぞ」と渡していたのですが、関係性ができてから、

「うつ病でご飯が炊けない。
以前は当たり前にできていたのに。
段取りを考えることが出来なくなった。
気力もなくなった。
子どものために当たり前にご飯が炊けなくなった自分を、
また責めてしまって、お米はありますか?言われるたびに苦しくなる」

事情の共有許可をいただきました

教えてもらって反省しました。

企業さんから「廃棄になるから」と大量に届く物資の中には、
在庫を抱えるのに相当な理由がある商品もあります。

段ボールに詰めてお届けすると、
複数家庭からこっそり、フードパントリー回収BOXに戻されていたことがありました。

そもそも期限が短いので改めてその商品だけを配ることもできず、
不用品はこちらで廃棄することになります。

「食品ロス削減」も、フードパントリー茨木の目指しているところでしたが、

必要とされるものを
必要とされる人に
必要なだけ

それが本当のSDGsだと気付かされました。

今は「自分の家庭にぴったり」を選んでもらっています。

各家庭、あらかじめLINEで「この時間に取りにきてください」とやり取りをして、11時~13時までの間で、時間をずらして来てもらっています。

お米は、関西よつ葉連絡会さんをはじめ、毎月寄付が届きます。

食べ盛りのお子さんがいる家庭では、
「1週間で20キロがなくなる」という声もあり、
本当に助かっています。

お米だけではなく、おかずの寄付も届きます。
ありがとうございます!

「賞味期限が切れていてもいいよ!」という人のために、
きちんと明記して別に置いてあります。

お困りの事があれば、お話を聞いて一緒に解決していきます。

通称「由起子の部屋」

私たちは市民ボランティアの集まりなので、本業がバラバラです。
地元密着でやっているので、仲間が沢山います。

飲食、不動産、工務店、士業…
長年活動をされている先輩団体の皆さん
政党関係なく政治家の皆さん
そして何より市役所の皆さん👍

みんなでタッグを組んでいます。

私たちだけで解決できる事はないので、
みんなで一緒に考えていきます。

ウワサでよく聞く、団体同士や組織同士の軋轢を体験した事がありません。

みんなで補い合い・支え合っています💖

「リアルな現場を見てほしい。
皆さんが何でお困りか知ってほしい」

茨木市議会 議長にお願い

場の空気を乱さないようにウィッグをつけて変装して来てくれた時は、来るのがわかっている私たちですら、本気っぷりに驚愕しました(笑)

子どもたちは学生さんやスタッフが、一緒に遊んでくれます。

自分ひとりで生きていては、出会えない人と出会えます🌈
そのつながりが、自分の人生を豊かにしてくれます。

「誰かのため」ではなく、巡り巡って「自分のため」です。

誰かが困った時に、見知らぬ誰かがすぐに支えてくれる地域なら、
自分が困った時にも助けてもらえます。

大人同士が仲良く支え合っている姿を子どもたちに見せたいですし、
そんな世界を未来に残したいです✨

約30家庭に物資を選んでもらったあと、
体調不良、お子さんが小さくて連れて行けない、
遠方のため荷物を持ち運べない…等々、

スタッフが手分けして配達に行きます。

13時頃に全てが終了。

会場を片付けたあと、ご協力いただいている飲食店さんのお弁当をいただき、スタッフミーティングをして14時頃に終了👍

2023年初のフードパントリー。
新規利用者が増えました。

「個人の努力ではどうしようもない」
「制度では救われない」
そんなケースばかりです😭

社会情勢のあおりを受けると、
個人がいくら努力をしても報われません。
「自己責任」ではありません。

経済的貧困は、心の貧困に直結しやすいので、
せめて心は豊かでいられるように、私たちもがんばります😊👍

これからもどうぞよろしくお願いします💖

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