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【シーズン26】メタビート構築集【マスター1到達】

はじめに

また1ヶ月が終わり、新たなシーズンが始まったので次のデッキを考えなければならない――ということで、昨シーズンにマスター1を達成したメタビートのリストを眺めながら、今後のプランを考えていきたい。ということで先月に続き、『X』で公開されているデッキを集めてみた。

以下のデッキリストはマスター1を達成した段階での構築なので、マスター1到達が早ければ早いほど、現在の使用者のリストは変わっている可能性が高いことはご了承いただきたい。

メタビートについて

基本的にメタビートというのはGS(グッドスタッフ)だが、やはりある程度テンプレめいたものというか考え方がある。現環境はSS(特殊召喚)が主なので(もはや何が“特殊”なのか?)、《フォッシル・ダイナ パキケファロ》や結界像モンスターを採用し、それをいろいろな方法で守り切って封殺するというのが主流だ。

ドローソースによる違い

ドローソースについては、いろいろと規制を受けている関係で、手段の多様性はあまりない。大きく分けるとしたら、以下の2つか。

(1)主にモルガナイトを採用して誘発モンスターを入れない(もしくはごく少数)の【モルガナイト型】

(2)モルガナイトを諦めて誘発を採用する【誘発型】

【モルガナイト型】は中長期のリソースを増やしてくれる他、一度にモンスターを2体通常召喚できるようになるため、相手の《無限泡影》や戦闘破壊に強くなるという利点がある。一方で、誘発がないので後攻時のまくり手段を用意しておく、もしくは最低限の誘発を入れてお祈りする必要がある。

【誘発型】は先手に強く後手に弱い(大体のデッキはそうだが)メタビートの弱みをカバーするという考え方であり、後攻時のストレスが気持ち少ないというメリットがある。ただ、メタビートは1枚初動どころか3枚初動ぐらいのデッキ(パキケ引いても守れないと意味ないので)なので、あんまり誘発を引くと「先攻引いたのに負ける」という本末転倒なことになりやすい。そのためこちらのタイプは、1枚初動のある強力なテーマを出張させる傾向がある。

あとおもしろかったのが、リストを眺めていると、誘発モンスターを(ほぼ)入れていないにもかかわらず、モルガナイトを採用していない構築もある程度あった。モルガナイトは通常召喚が増える点を除くと、序盤にあまり活躍するカードではないので、事故を嫌って入れないという選択肢はありうる。

墓地メタの違い

もう1つの分岐としては、主にドラグマギミックを入れつつ、相手の墓地利用を封じる【ネクロバレー型】と、そもそも墓地に送らせない【除外型】がある。現環境でメタビートを使う大きなメリットというか存在意義の一つに「墓地メタ」があるのは明らかなので、大半のデッキはこのどちらかの戦略を採用している。

【ネクロバレー型】はドラグマギミックとの相性がとにかく良いのが強み。特に現環境はドローソースが限られているので、《天底の使徒》という最強ドローカードを使えるのは無視できないメリットだ。また、相手に展開されたあとでも相手の墓地利用をある程度妨害しやすいのもよい。反面、墓地を利用しない相手や除外をしかけてくる相手には、そもそもデッキとして不利になる。

【除外型】はとりわけ今の環境に刺さっており、ミラーマッチでも相手が【ネクロバレー型】ならイージーウィンしやすい。また、カグヤがほぼ確実なバウンスカードと化すので、そのあたりのギミックを入れられるのも【除外型】のおもしろさと言えそうだ。

ただ、すでに墓地に落ちてしまったカードへの妨害手段が弱く、《ディメンション・アトラクター》を引いていないときの後攻は、《ネクロバレー型》ほど安心できない。ドラグマギミックが使いにくいのもデメリットで、そこの枠はドラグマに変わるほどの強力なギミックを入れる必要が出てくる。

最近では、ネクロバレーと除外カードの両採用も増えてきているようだ。それだけいまは墓地メタが熱いということだろう。最近あまり使われていないが、《閃光の追放者》もこの環境なら使われるかもしれない。チェーン組まないのは偉い。

このように、ほぼすべてのデッキが墓地メタを採用しているが、なかには入れていないリストもある。以下のデッキは、妨害をSS封じに絞っている。一般的にネクロバレーよりもSS封じモンスターのほうが無効化されやすいので、そこをモルガナイトによる展開数や罠で補っているかたちか。

混ぜものについて

メタビートのSS封じモンスターは基本的にパワーが(いろいろな意味で)不足しているので、デッキに厚さをもたせるため、出張セットを入れる場合がある。

今月はなんといっても、【ゲートガーディアン型】(という名の風水型)が結果を残したことだろう。純正だとデッキパワーが足りなそうだなと思っていたがゲートガーディアンだが、まさかメタビートとここまで相性がよいとは思わなかった。開拓したかざもりさんはすごい。

2月の新規カードを入れた構築としては、【罪宝】ギミックを生かした構築の可能性がありそうだ。【罪宝】そのものは墓地メタと相性がそこまでよくないが、そこを割り切って使っても普通に強いということなのだろう。

【除外型】の派生としては、【クシャトリラ】軸も今後もっと数が増えるかもしれない。【クシャトリラ】自体が制限を食らって弱体化しているので、そこを補うかたちでメタビート要素を入れる余地があるという事情も関係していそう。

【クシャトリラ】出張セットはそこまで枚数を使わないので、他のテーマとも合わせやすい。こちらは【ゲートガーディアン】と組み合わせたかたち。

一時期メタビート界隈で話題になった【十二獣】型は、後手まくりをしやすいのが強み。先攻でも、ドランシア+SS封じモンスターというかたちをつくりやすいので、罠やモンスター強化魔法を引いてなくても盤面を維持しやすい。

あと、ほとんど純正と変わらないといえばそうだが、【烙印】要素を入れたメタビートも相変わらず生息している。《烙印融合》はナチュラルにジョウゲンが入ってくるメタビートとある程度シナジーがあるのがよい。ビーステッドが減ったのも追い風になる。

その他の傾向について

一時期は採用枚数が減っていたいわゆる「まくり札」も、ここに来てまた枚数が増えてきている印象がある。

特に《超融合》は環境的にもかなり刺さっているので、メタビートといえどひとつの標準装備として搭載されるかもしれない。実際、《超融合》の採用枚数は明らかに増えている。

あとあんまり意識されなくなってきている《拮抗勝負》も、普通にあれば刺さるという場面が多い。このあたりのことを踏まえたうえでデッキを構築していきたいと思った(感想)。


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