【シーズン22】メタビート【遊戯王マスターデュエル】
はじめに
もうそろそろ新環境が始まるので(10/10~)、供養も兼ねて。
ここ数シーズン使っていた誘発型メタビートから、0誘発型に戻してみた。代理さんが使っている《深淵の宣告者》採用のメタビが使ってみたかったので、それをベースに自分なりのアレンジを少し加えた感じ。最初は《マクロコスモス》採用の除外型のメタビートでいこうと思っていたが、《ドラグマ・パニッシュメント》と《天底の使徒》が強すぎるので、ネクロバレー型のほうが強いという結論に落ち着いた。
マスター5から1昇格まで使い、勝率は61%(47/77)。
先行時は73.8%(31/42)とまあまあいいが、後攻時は45.7%(16/35)だったので、もう少し後攻時の勝率を安定させたいところ。
大体のデッキ相手に互角〜有利ぐらいは取れるが、【御巫】と【ふわんだりぃず】は相変わらず厳しい。一応ケアするカードは入っているので、絶対に無理というわけではないはずだが、今回は全敗(どちらも0-3)しているので、数が増えてきたら何かしらの対策を取る必要がある。
あと、今季は対メタビートで全勝(4-0)できた。運も良かったと思うが、構築的に多少有利にできているので、メタビートが嫌いな人はぜひこのメタビートを使ってみてほしい。
個別カード感想
モンスター(10枚)
ふたたびフル投入されることになった結界像。10日以降、炎属性の特殊召喚が増えると予想されるので、そろそろお役御免か。
このデッキだと《フォッシル・ダイナ パキケファロ》の下位互換だが、特殊召喚封じは相変わらず強力。
《スモール・ワールド》を使わなくなったので2枚投入。相変わらず墓地メタは強力なので3枚でもいいかもしれない(が枠がない)。
2007年に登場してから2023年の現在にいたるまで、主にメタビート使いに酷使され続けているおじいちゃん。「そろそろ休ませてやれよ」という声もあるが、墓地を第二の手札として使う不届き者がいなくなるまで、引退することは許されない。
最近ではめっきり《インスペクト・ボーダー》の影が薄くなったため、【メタビート】といえばこのカードになった。攻撃力が1200あるのが地味に偉い(基準が低い)。
現環境だと裏守備表示で出すべき場面はあまりないが(【ティアラメンツ】環境下では結構あった)、たまに役に立つ。こいつも初出は2007年で、遊戯王界としても化石一歩手前の存在となってきているが、まだまだ現役である。
こいつしか盤面にいない状況は弱いが、すでに特殊召喚を封じるモンスターがいるときにこいつが着地すると強い。
ドラグマといえば《教導の大神祇官》もぜひ採用してみたいのだが、腐る場面が多そうで躊躇している。【メタビート】で採用できるドラグマモンスターは、結局こいつぐらいなのかもしれない。
魔法(19枚)
誘発モンスターや《クシャトリラ・フェンリル》を入れない最大の理由。どう考えても(最大)3枚ドローは強い。
数あるドローソースの中でも、こちらとしてはこのカードを通したいので、相手が《灰流うらら》を握っていると思われる際は、他のドローソースを囮にしてこれを通すように動きたい。《天底の使徒》との相性が地味に良くないのが悩みどころ。
3枚めくるという強欲さを見せつつ、1枚しか手札に加えない謙虚さが光る。
他のドローソースと効果が完全に噛み合っており、何と組み合わせても同一ターンに使用が可能。いつもそうだが、効果が地味なのであまり言うことがない。
他のカードでは処理できない相手モンスターでも、このカードならなんとかできる(かもしれない)。
たとえば【ラビュリンス】における《迷宮城の白銀姫》は、相手フィールドに伏せカードがあるだけで対象に取れず、破壊もできない。仮に伏せカードがなかったとしても、《ドラグマ・パニッシュメント》のような罠カードでは処理できない(罠の発動に反応して新たな罠カードを伏せてくるため)ので、【メタビート】的には非常に難しい相手だった。しかしこのカードがあれば、対象に取らず破壊でもないため、そのまま処理することが可能である。
【ピュアリィ】の《エクスピュアリィ・ノワール》も同様だ。効果を受けない状態であったとしても、このカードが効果を及ぼすのは「相手」なので、5素材以上を持っている状態でも容易に処理できてしまう。
ただしこのカードにも明確な弱点がある。それは「同じ属性・種族」の別モンスターがいるだけで、狙ったモンスターを処理できないということだ。
【ラビュリンス】の場合は、このカードを使用する前に特殊召喚を封じることで、《迷宮城の白銀姫》を安全に処理できる。しかし【ピュアリィ】の場合は《エクスピュアリィ・ノワール》の特性上、先に《フォッシル・ダイナ パキケファロ》などを置くことができないことから、適当な速攻魔法で同じ属性・種族である《ピュアリィ・リリィ》を特殊召喚されると、そのまま回避されてしまう。なので完全な解答にはなりえない。
それでも、他のカードでは処理できないモンスターを処理できる可能性を秘めているということで、採用価値は十分ある。苦手な【御巫】のモンスターを処理できるのも偉い。
EXデッキを使うドラグマ要素とはアンチシナジーだが、なにせ【メタビート】はアドバンテージ差をつけにくいデッキタイプなので、なかば無理やり入れている。
使用感は上々。懸念されていたEXデッキも、《ドラグマ・パニッシュメント》と《決戦のゴルゴンダ》用に振り切って枚数を増やしたことで、そこまで気にせず使うことができた。ただ、2回目のときは1ドローに収めたほうが無難。
使い続けていくうちに、このカードの持つインチキじみた強さがだんだんよくわかってきた。さすがは元制限カード。
フルポテンシャルを発揮するには、エクレシア以外のドラグマモンスター(特に《教導の大神祇官》)も併用したいところだが、特殊召喚を封じるというデッキの性質上、「エクレシアを引っ張ってきて1ドローor1破壊」という効果にとどまっている。それでも十分強い。
相変わらずいろいろなデッキに刺さる。特に【ラビュリンス】【神碑】相手は、このカードが場にあるだけでかなりアドバンテージを取れるので、なんとか破壊されないように頑張りたいところ。
また地味に強いところとして、相手の《墓穴の指名者》などを避けるうえでも効果的に働いてくれる。
このデッキはモンスターの攻撃力が1000~1600で構成されているという、基本的に遊戯王を舐めているとしか思えない構成をしているので、こういうパンプアップ系のカードは貴重である。
1ターンに1枚しか出せず、戦闘でも必ず勝てるとは限らないことから、最近では【メタビート】でも採用されないor枚数を減らされているケースが増えてきたようだが、自分はオールドスクールなので相変わらず3枚採用している。
あまり使われていないカードだが、自分の中での信頼度はかなり高い。3枚にしてもいいレベル(が、枠がない)。
【メタビート】は破壊に弱すぎるため、このカードがあるかないかで展開の安定感が違う。このデッキが他の【メタビート】にそこそこ有利に立ち回れるのも、ほぼこのカードのおかげ。
遊戯王のプロの皆さんはご存知だろうが、出した瞬間に破壊されると防げないので、そこだけケアして動く必要がある。
罠(11枚)
通常、パキケファロや結界像を採用した【メタビート】の場合、優先的に採用されるカードではない(下級モンスターの場合はバウンスしても、次のターンには戻ってきてしまうので)。しかも最近では、《クシャトリラ・フェンリル》のようなカードもいるので、採用自体が減っている傾向にある。
一方で、相手の対象耐性や破壊耐性をすり抜けるのはかなり大きく、特に【ラビュリンス】や【御巫】のように処理しにくいモンスターを繰り出してくる相手にも強く出れるのは、このカードの明確な強みだ。2枚でも良さそうだが、とりあえず1ターン遅延するだけでもそこそこ役に立つので3枚。このへんは環境を見て調整したい。
相手モンスターを破壊しつつ、状況に合わせて追加破壊か1ドローかエクレシアリクルートを選べるのだから、弱いわけがない。
当然相手に使われても強く、こちらは相手の《ドラクマ・パニッシュメント》を防ぐ手段をほとんど持っていないため、モンスターの出すタイミングをせこせこ調整しながら、なんとか頑張るしかない。
汎用カウンター罠としては最高級の性能。《神の忠告》と違いモンスターの効果発動には対応できないが、他の伏せカードがあっても発動できるところが、特に《神風のバリア -エア・フォース-》を採用しているこのデッキには合っている。
後攻だとあまり強くないが、【メタビート】の先行時の強さを支えてくれるカード。
ドラクマギミックを採用している関係上、《マクロコスモス》のようなカードを出されると勝てなくなるため採用している。普通だと勝てない【ふわんだりぃず】にもこのカードがあればワンチャンが生まれる(そういうときに限って引かないのも遊戯王だが)。あと地味に【神碑】にも刺さる。
《強欲で金満な壺》とはアンチシナジーということもあり、起動タイミングは結構難しい。すでに相手墓地にカードがある場合は、墓地のカードを除外して発動するタイプのカードを考慮し、即時発動でいいのかもしれない。
EX(15枚)
《ドラクマ・パニッシュメント》の本体ともいえるカード。大体はフィールドに出ることなく、墓地に捨てられているだけである。神への扱いがひどすぎる。
《天底の使徒》と一緒に使うと、魔法感覚で相手モンスターを1体破壊できてすごい。
《ドラクマ・パニッシュメント》や《天底の使徒》にワンドローを付け加えてくれるキャントリップクリーチャー。《ドラクマ・パニッシュメント》の場合は一応攻撃力1500までしか対象に取れないことになっているが、後述する《鉄獣式強襲機動兵装改“BucephalusⅡ”》を経由することで、3500まで対象に取れる。
《強欲で金満な壺》をそのターン中に発動していると、このカードではドローできないのでそこだけ注意が必要(何回かやった)。
《ドラクマ・パニッシュメント》の効果でこいつを墓地に落とすと、《教導の聖女エクレシア》をサーチしてきてくれるので、次のターンにまた《ドラクマ・パニッシュメント》を使えるようになる。すでに結界像やパキケファロが出ている状態でこの動きができると、ほぼ確殺の動きとなる。
《決戦のゴルゴンダ》からでも墓地に落とせるので、相手に「ゴルゴンダの残数は減らしたいが、《教導の聖女エクレシア》はリクルートしてほしくはない」というジレンマを与えることができる。
《決戦のゴルゴンダ》用なので、アルバス関連のEXモンスターならこの枠はなんでもよい。ゴルゴンダを6回起動することは稀なので(特に《強欲で金満な壺》を採用しない場合)、この枠はもう少し減らしてもいいかもしれない。
《フォッシル・ダイナ パキケファロ》をサーチできるランク4エクシーズ。ほとんど使うことはないので抜いてもよいが、一度だけこのカードのおかげで勝ったことがあるので、ほぼお守り感覚で入れている。
いま思ったが、ランク4エクシーズなら、盤面打開できる《励輝士 ヴェルズビュート》でも良いかもしれない。《決戦のゴルゴンダ》と一緒に使えば、相手盤面だけ破壊できるのでお得なので。その場合は、《大捕り物》とか採用してもおもしろいかもしれない。
《共命の翼ガルーラ》の射程を伸ばすのに使われる。そのためだけにURを生成する勇気があれば生成してもいいんじゃないですか、というポジション。
毎回必要というわけではないので、《強欲で金満な壺》を考慮しても、2枚で十分そう。
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