サンスクリット事典/シシュパーラ

チェーディの王

[śiśupāla, शिशुपाल]
シシュパーラは、チェーディのダマゴーシャ王の妻シュルタシュラヴァスの子である。彼は3つの目と4つの手を持って生まれた。
生まれた時、驢馬のように吼えたので、両親は醜く不恰好なこの子を捨てることにした。すぐにジン(幽霊)が現れ、父親に、この子はとても強く力強く成長する。
その人物はすでにこの世に生まれていた。シシュパーラの母親がさらに問いただすと、ジンは、息子が自分を殺すために生まれてきた人物を見たとたん、第三の目を失い、その人物の膝の上に座っていれば、4本の手のうち2本が失われると言った。そう言うと、ジンは姿を消した。
この奇妙な子供についての知らせは遠くまで広まり、多くの王が彼を訪ねた。ダマゴーシャはその子供をそれぞれの王の膝の上に置いた。しかし 彼に変化はなかった。ある日、シュリークリシュナとバラバッドラがその子に会いに来て、母親のシュルタシュラヴァス(シュルタシュラヴァスはクリシュナの父親の妹でもあった)はその子をクリシュナの膝の上に置いた。すぐに、子供の両手と第三の目が消え、母親は目に涙を浮かべながら、シシュパーラを決して殺さないようにとクリシュナに祈り、クリシュナはシシュパーラの罪を百回許すと約束しました。


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