サンスクリット事典/サンジャヤ

ドゥリタラーシュトラに仕える御者 遠く離れた場所が見える目をヴャーサより授かる

[sañjaya, सञ्जय] 

隠者に等しいサンジャヤは、ガヴァルガナの一部からスータの息子として生まれた。

カウラヴァたちの仲間に生まれたサンジャヤは、ドゥリタラーシュトラの大臣となりました。マハーバーラタにおいてサンジャヤが行った偉大な仕事は、戦場で起こっているあらゆることを、小さな出来事もその発生順に残すことなく、ドゥリタラーシュトラに伝えることでした。サンジャヤがこのようなことができたのは、ヴャーサが与えた恩恵のおかげである。

カウラヴァ軍とパーンダヴァ軍が戦場の両側に陣を敷いたとき、ヴェーダヴャーサがハスティナープラにやって来て、ドゥリタラーシュトラに会った。ヴェーダヴャーサはハスティナープラでヴェーダヴャーサに会った。彼は戦場へ行き、戦いの出来事を自分の目で確かめたくなかった。彼はヴャーサにそう言った。するとヴャーサはサンジャヤを呼び寄せ、「サンジャヤは戦いのすべての出来事を直接見なければならない。彼はそのような神聖な内なる目を持つであろう」。ヴャーサは続けた。「王よ!サンジャヤは内なる目を持っている。彼は戦いのすべてをあなたに伝えるでしょう。彼はすべてを知っているでしょう。昼も夜も、そのことを思えばいつでも、昼も夜も、公然と、そして密かに行われることのすべてを見るだろう。いかなる武器も彼を切り裂くことはなく、いかなる疲労も彼に影響を与えることはない。彼はガヴァルガナの息子であり、戦いから無傷で帰ってくるだろう」

この恩恵のおかげで、サンジャヤは戦いで起こったすべての出来事を、その都度ドゥリタラーシュトラに知らせた。サンジャヤはドゥルヨーダナが死ぬまでのニュースをドゥリタラーシュトラに知らせた。ドゥルヨーダナが殺されると、アシュヴァターマーの叫び声が大きくなった。早朝、この叫びを聞いたサンジャヤは、傷ついた心で戦場に駆けつけた。ドゥルーダナの死により、ヴャーサがサンジャヤに与えた内なる目の恩恵は失われた。

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