サンスクリット事典/スンダ

アスラの一人

[sunda, सुन्द]
アスラ。彼にはウパスンダという名の兄弟がおり、二人の父親はジャルジャとも呼ばれるニシュンバであった。スンダとウパスンダは非常に残酷なアスラであった。
二人の兄弟は、三界を征服する目的でヴィンデャ山でタパスを行った。彼らの苦行を断ち切ろうとするデーヴァたちの試みはことごとく失敗し、最終的にブラフマーが彼らの前に現れた。彼らはブラフマーから、「他の誰にも殺されないが、自分たちだけは互いに殺し合うことができる」というご利益を授かった。その恩恵で頭が膨れ上がった兄弟は3つの世界を征服し、誰も彼らを殺すことはできなかった。最終的に、デーヴァたちは天女ティロッタマーを二人のもとに送り、彼女は二人を互いに争わせた。ティロッタマーを愛して妻にしようとした二人は、互いに争って殺された。

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