マハーバーラタ/6-14.バガヴァッドギーター⑫~バクティ~

6-14.バガヴァッドギーター⑫~バクティ~

アルジュナは言った。
「このようにバクタ(帰依者)の中には、あなたを心から瞑想する者もいれば、アクシャラ(滅びない)でアッヴャクタ(対象化されることがない)である存在としてあなたを探求する者もいる。その中で誰が最も偉大なヨーガを知る者なのでしょうか?」

シュリーバガヴァーン(クリシュナ)は言った。
「最高のシュラッダー(信頼)を持ち、いつもバクタであり、『私』に考えを置いて『私』を探求する人は最も高貴な人であるとみなされる。

しかし、アニルデーシャ(言葉によって述べることができない)であり、アッヴャクタ(感覚の対象ではない)であり、サルヴァットラガ(全てに行き渡っている)であり、アチンテャ(考えの対象物ではない)であり、クータスタ(マーヤーの中に住む者)であり、アチャラ(動かない)であり、ドゥルヴァ(時間において変化しない)であるアクシャラ(不滅)の『私』を探求する者は、感覚器官を完全に支配し、サマブッディ(同じに留まる見方)を持ち、全ての生き物の幸福を喜び、『私』のみを得る。

アッヴャクタ(対象化できないもの)に専心している者にとってはより大きなクレーシャ(困難)となる。なぜなら、肉体と私を同一視している者にとって、アッヴャクタを目的とすることはドゥッカ(嫌なこと)を伴うからである。

しかし、プリターの息子(アルジュナ)よ、全ての行いを『私』に手放し、『私』を究極の目的として探求し、『私』から離れたものなどないというヨーガをもって『私』を瞑想し、考えを『私』に解消する者に対して、やがて私は死に満ちたサムサーラの海から解放する者となる。

『私』のみにあなたのマナス(考え)を置きなさい。私にあなたのブッディ(知性)を置きなさい。そうすればあなたは『私』の中に留まる。これに全く疑いはない。

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