サンスクリット事典/チットラーンガダー

アルジュナの妻

[citrāṅgadā, चित्राङ्गदा]
ある時、ダルマプットラ(ユディシュティラ)がパーンチャーリー(ドラウパディー)と密会し、情交を交わしていたところ、アルジュナが誤ってその部屋に入ってしまった。その間にアルジュナは蛇の娘ウルーピーと結婚した。その後、再び巡礼の旅を続け、マナルールと呼ばれる国にたどり着いた。マナルールにはチットラヴァーハナという王がいた。チットラヴァーハナの娘がチットーンガダーである。

チットラヴァーハナの先祖が、息子がいないことを非常に嘆き、シヴァ神を讃えるために大懺悔をしたところ、シヴァ神は彼を祝福し、将来、彼と彼の後継者たちに息子を授け、彼らの家系を絶やさないようにすると言った。その結果、チットラヴァーハナの先祖たちは皆、それぞれ息子を授かったが、チットラヴァーハナの後継者の番になると、代わりに女の子を授かった。
それを知った王はアルジュナを宮殿に迎え、アルジュナに娘との結婚を申し込んだ。アルジュナは彼女と結婚し、夫婦はバッブルヴァーハナという名の息子を授かった。アルジュナは「必ず戻って来て、ハスティナープラに連れて行く」と約束し、巡礼を続けた。

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