マハーバーラタ/6-13.バガヴァッドギーター⑪～宇宙の姿～

6-13.バガヴァッドギーター⑪～宇宙の姿～

アルジュナは言った。
「アッデャートマ（自分自身の中心をなす知識）という究極の秘密を授ける為にあなたが教えてくれた言葉によって私のモーハ（妄想）は消えました。

カマラパットラークシャ（“蓮の花びらのような目を持つ人”クリシュナ）よ。私はまさに全ての生き物たちのバヴァ（現れ）とアッピャヤ（解消）についてあなたから詳しく聞きました。そしてあなたの不滅のマーハートミャ（栄光）についても聞きました。

プルショーッタマ（“最高の人”クリシュナ）よ。あなたが自身のことを話しているのと同じように、私はあなたの神聖な姿を見たいと望んでいます。

プラブ（神）よ、もしあなたのその姿を私に見せることが可能であると考えるなら、ヨーゲーシュヴァラ（ヨーガの神）よ、どうかあなたのアッヴャヤ（不滅）の姿を見せてください」

シュリーバガヴァーン（クリシュナ）は言った。
「プリターの息子（アルジュナ）よ、あふれんばかりの様々な色や形を持つ、私の何百、何千もの姿を見なさい。

バラタ一族の子孫（アルジュナ）よ、アーディッテャ（12人の太陽神）、ヴァス（インドラの8人の従神）、ルッドラ（11人の破壊神）、アシュヴィン（太陽神の2人の御者）、そしてマルト（嵐の神々）を見なさい。その他にも、これまでに見たことがないたくさんの驚くべき私の姿を見なさい。

グダーケーシャ（“眠りを克服した者”アルジュナ）よ、今ここにある私の肉体の中に、チャラ（動くもの）とアチャラ（動かないもの）両方から成る全宇宙、あなたが見ることを望んだ全てを見なさい。

しかし、あなた自身の目だけでは私を見ることはできない。あなたに神の目を授けよう。私の神の力を見なさい」

サンジャヤは言った。
「ドゥリタラーシュトラ王よ、ハリ（全てのパーパの破壊者）であるマハーヨーゲーシュヴァラ（“偉大なヨーガの神”クリシュナ）はこのように話した後、パールタ（アルジュナ）に究極の神の姿を見せました。