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Sky Blue

NEO-SYMPHONIC JAZZ at 芸劇~マリア・シュナイダーplaysマリア・シュナイダー~から2日目の朝は月曜で、いつもどおり車で職場に向かっていた。ハンドルを握りながら気がつくとSky Blueのことを思い返していた。

ソプラノサックスのソロでフィーチャされたのは土井徳浩さん。ステージのセンターに立って、柔らかく美しい音を、細くて千切れそうな音を、消えそうになりながらもぎりぎり手を伸ばしてやっと届いた爪の先が引っ掻いたような微かな音を、奏でていた。持てる力の全部を注いでいた。魂の全部を込めていた。本当に心を打つ演奏だった。

曲が終わって、マリア・シュナイダーは土井さんをハグで迎え、ホールは盛大な拍手で包まれ。きっと沢山の人が泣いていたのだろう。

そんなことを思い出していたら、また涙があふれてきた。これから仕事だというのに。

あの夜のSky Blueを、この先、何度も何度も思い出していきたい。そしてそのたびに拍手を贈ろう。


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