「雨か、そんなのもあったな」

私はいま恥ずかしい。
何が恥ずかしいって昨日の日記である。
暗すぎるうえに、なんかポエミィなことを書いている。
これはアレですね…
完全に自己陶酔した奴の書く文章ですね…
紛れもないメンヘラ君だよ。
いや、私は鬱病だからガチでメンタルヘルス案件者なのだが。
皆さんに本物のメンヘラの格ってやつを見せちまったかな…?

スパっと読める日記を目指す者としては、昨日の粘度の高い日記はかなり理想から離れている。
正直なところ、削除したい。
だが、日記はその1日の心の写像。
メンヘラなところが顔を出したのなら、そういう1日だったという事実をありのままに受け入れるのが誠実な日記書きの態度かと思っている。
だから私は「自分をあと何人殺せばいい?(ニチャア)」とか書いてる昨日の自分も受け入れる。
一度書いてしまった以上、その事実はキチンと受け止めなければいけない。

そう考えると、昨日の日記に対して今日の日記でウダウダ書くのも誠実な態度とは言えない気がしてきたが、実際のところ今日という1日は、「昨日の日記恥ずかしっ!」という思考で頭が一杯だったため、これはこれで今日の立派な写像かもしれない。

夕方ごろに買い出しをしようと外に出たら、空が曇っていて、雨が降る寸前というかんじだった。
そんな空模様を見たら、自然と「雨か、そんなのもあったな」という言葉が口から出てきた。
家から出ない生活を続けすぎたせいで雨の存在を忘れてしまっていた。
我ながら反社会因子である。
社会を忘れただけでなく、自然も忘れてしまっている。
自然を忘れるのは21世紀人にはまだ早い。

独り言が自然と口から出るようになってるのもヤバイ。
幸い家を出てすぐのところで出た独り言だったため誰にも聞かれなかったが、もし知らないオッサンが「雨か、そんなのもあったな」って言ってるところに自分が遭遇したら、たぶんめっちゃ怖いと思う。
独り言を言ってるだけでキモいのに、しかもその内容が「雨か、そんなのもあったな」ときた。
意味不明なことを一人でブツブツ言ってるオッサンほど気持ち悪いものはこの世にない。
バケモノだよ。
私はバケモノになってしまった。
ネットでは「あと何人の自分を殺せばいい?」とかいう気色悪いポエムを書くし、現実では「雨か、そんなのもあったな」とかいう意味不明な独り言を呟く。
気色悪いオッサンがすぎるぞ、私。
これはちょっと自省が必要ですかね…

幸運