見出し画像

中秋節〜月を愛でる一家団欒の日〜【中国文化情報】

こんにちは、小羊です。

2022年9月10日は中国の4大祝日の1つにして、春節と並ぶ2大伝統的祝日の1つ、中秋節です🌕🌾

今日はこの中秋節の由来や風習についてご紹介します。

1、中秋節の由来

中秋節は、中国古代の秋のお祭り、月を拝む風習に由来しています。漢の時代にすでにその原型があり、唐の時代には中秋の月を楽しむ風習が盛んになり、中秋節として定まりました🌕

現在でも月は幻想的で、月を楽しむという感覚も残っていますが、昔の人にとっての月はもっと神秘的で信仰の対象だった時代もあるんですね。

満月は満ち足りて完璧な存在に思えますね🌕

なお、中秋節の月のまんまるな様子が一家団欒な様子を連想させることから、この日は「団欒節」とも呼ばれます。

2、中秋節の風習

中秋節の伝統的風習はいくつかあります。1つずつ紹介します😆

①月餅を食べる (吃月饼)

これはご存知の方も多いのではないでしょうか?

月餅は、元々は古代の中秋節に月神を祭るときの供物だったのですが、現在は、一家団欒で過ごす中秋節の大事なお供として、お菓子感覚で食べられています🥮


自分で食べるだけではなく、中秋節の時期になると、親しい人の間で、月餅を贈りあいます。飽きそうな感じもしますが、色々な餡の月餅があるので意外と飽きませんよ☺️

ちなみに、今年もらった月餅の中で1番美味しかったのは「蟹肉と豚挽肉餡の月餅」です。
写真を撮り忘れたのでタオバオで売っている製品の写真を貼りましたが、この写真のように餡がたっぷり詰まっていて、美味しかったです🥰

②月を愛でる (赏月)

これはもはや説明不要ですね。

③灯篭やランタンを灯す(燃灯)

月明かりを楽しむために、灯篭、ランタンを灯す風習です。特に南の地域で盛んで、江南地域では灯船の風習もあります。私はまだ灯船は見たことがないのですが、今年の中秋節を過ごした場所では、鯉や竜、うさぎ、船などの形をしたランタンを持って町を練り歩く催しがありました。

暗闇を照らす鯉の飾り
鯉は目標を叶えて成功することの象徴という良いイメージがあります🎏


④キンモクセイ酒を飲む(饮桂花酒)

地域によっては、桂花酒という、キンモクセイ花を白ワイン漬け込んだお酒を飲むところもあります。
アルコール度数は3%ほどとあまり高くなく、後味がさっぱりした甘いお酒で、お酒感もそこまで強くないので、飲みやすいお味です。写真のものは非常にシンプルなものですが、中には、お酒にキンモクセイの花びらをうかべたオシャレなものもあります。

桂花酒

日本でも知名度の高い中秋節のご紹介でしたが、1つでも面白いな、と思ってもらえる部分があったら嬉しいです🥰
では、再见!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?