暮れの大勝負



2022年も終わりを告げようとしている。




毎年恒例で「いやー、今年ももう終わるんかぁ。短かった…、いや、そうでもないな。妥当やな。」というように、自分の時相応の感じ方を再認識する。




と、残り一週間を切ったわけであるが、まだ最後の大勝負が残っている。







そう、有馬記念である。






僕が大好きな競馬において、1年間の中で最も盛り上がる毎年年末に行われるレースが有馬記念である。





競馬をしない人でも名前を聞いたことがある人が多いのではないか。





実際に普段全然競馬をしない人でも、この有馬記念だけは年末ジャンボ的な感覚で馬券を買う人も多い。





競馬ファンにとってもこの有馬記念は、年末のお祭り的な感覚であるために特に熱が入る。



レースの売上金額も他の大きなレースと比較しても、2.5倍近くあり群を抜いている。





そのレースを明日12/25に控え、僕の浮足が直立不動なのだ。







 
僕はちょうど2年半前くらいに競馬を始めた。






それまではギャンブルに関することを全くしたことが無く、かつ興味も無かった。




父親も一切競馬をするような人間ではなかったので、小さい頃から全く縁が無かった。


日曜日の夕方前たまにチャンネルを変える途中に、馬が走っている映像が流れて、「変な番組。」とそう思って一瞬でチャンネルを変えた。




僕が競馬に興味を持ったきっかけは明確には無いのだが、大の大人がとてつもない熱で一喜一憂する姿を見て、「こんな熱を生み出すこのコンテンツは何なんだ。」という些細な興味だった。



ギャンブルにハマるのは良くないという真面目で優等生的思考を持っていたので、興味はあるもののあえて競馬の世界には飛び込まないようにしていた。





でも、よく考えると僕はお酒をほとんど飲まないので、飲み会代3,000円くらいであれば良いのではないか?という狡猾で戦略的思考を存分に発揮し、競馬の世界に足を踏み入れた。






 
これがまあ楽しいのである。





先にお伝えしておきたいのだが、ギャンブルの一種である競馬には間違いなく危ない性質を持っている。



実際にギャンブル依存症の危険性もあるし、競馬が原因となり破産してしまう人も存在する。


そのため、自分の自制心に自信がない方には正直おすすめできない。



しかし、そういった側面を理解した上で、自分の身の丈に合う遊び方をできるのであれば、すごくおすすめの娯楽である。




 


 
競馬をしたことがない人に大切にしてほしい考え方が2つある。







まず1つ目は、賭けるお金についてである。





よく「たった数分で賭けたお金が一瞬でなくなるなんてアホらしくない?」と言われる。



この考え方自体は非常に大きな間違いであり、もはや罪である。


ハスキーボイス姉さんこと椎名林檎さんに罰を受けるべきである。



確かにレース自体は長くて1レース3分・短くて1分のものである。


カップヌードルが完成するまでに、買った馬券が紙切れになってしまう。




しかし、競馬というのはレースが始まる前というのが最も楽しいのである。




どの馬が勝つのかというのを、馬の特徴・馬の状態・レースコースの特徴・騎手の状態・馬と騎手との相性・当日の天候・当日の馬場状態など、様々な要素を考慮し、己の情報分析能力を試す娯楽なのである。




この究極の思考を追い求める瞬間から、レースは始まっているのである。




そして、同じくレースに向けた思考回路を張り巡らせるデータアナリストの友人と熱い議論を交わす。




それら全ての時間が1レースに含まれているのだ。





ゆえに、冒頭の問いかけというのは、「いや、結局挿入すんねんから前戯とか無駄じゃない?」と聞くくらいの愚問なのである。






 
2つ目は、配当金についてである。






競馬は良くも悪くもギャンブルであるために、買った馬券が的中すると配当金が出る。



僕は競馬をギャンブル的側面であまり見ておらず、自分の予想が的中するか否かを最重要視しているので、あまり配当金自体は気にしていない。



馬券が的中しても、そのお金で何かを買ったり贅沢することはほぼない。



とはいえ、配当金が出ると嬉しい。






ここで重要なのは、配当金の考え方についてである。






ここで1つ算数の文章問題を解いて欲しい。






【例題】
ある容姿端麗なA君は20XX年の有馬記念の馬券を3,000円分購入しました。
彼は情報分析能力が優れており、見事その馬券が的中し、配当金が10,000円となりました。
A君は何円分得をしたでしょうか?
(※A君の容姿端麗さは、平野紫耀くん未満とする。)






 この問題の解答として、
「配当金10,000円 – 馬券費用3,000円=利益7,000円」
と答える人が多いだろう。




しかし、これは圧倒的な計算ミスなのである。




 
教師の格好の餌食となる模範的ミス解答であり、自分の誤った答えを元に黒板で地獄の羞恥解説が始まってしまうだろう。






 
僕が推奨する競馬における計算方法としては、まず当該レースの観戦費用・情報分析費用・データアナリストとの交友費これら全てに対して、馬券費用がかかっているのである。



馬券費用自体がレースを楽しむための必要経費となのである。



つまり、レースにおける損益は発生していないため、計算式は
「配当金10,000円 – 0円=利益10,000円」となるのである。




さらに僕は、経済学上の概念の一つである機会費用の観点を応用し、レースを楽しむために費やした馬券費用3,000円分の娯楽を味わえたことでさらに得と見なし、
「配当金10,000円+馬券費用3,000円=利益13,000円」とするのが、最適解だと考えている。




 
こうすることで、購入する馬券金額も大きくなり過ぎないし、例え馬券が外れてしまっても楽しむための費用を払っただけということで後悔することもない。






ぜひ、これから競馬をしてみたいと思っている方にはこの考え方を大切にして欲しい。





 
 
と、そんなことはどうだっていいのだ。






明日の有馬記念だ。
 






最後に読者の競馬ファンの方に向けて、僕の予想を発表する。


ちなみに今年2022年全体の僕の競馬における成績は何と回収率が100%を超えている。
(※回収率とは、馬券購入金額に対する配当金の割合を指し、1万円の馬券費用に対して配当金が1万円の場合は回収率が100%となる。)


正確な金額は計算していないのだが、恐らく150%近く購入した馬券金額以上に配当金を得ている。


前述した僕の競馬計算式に基づくと、とてつもない利益を得ているのだ。
 





ちなみに、この先オチなど一切ない。




純粋な競馬予想で締めさせてもらおう。



一切の責任は負わないと明言させていただくが、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。
 




 
本命は③ボルドグフーシュ(6番人気想定)である。
前走の菊花賞にも本命を打ったのだが、惜しくもハナ差2着に敗れた。
スタミナは文句なく、スタートの上手い福永騎手が乗るため、早い時点で本命に決まった。
さらに枠順でも内枠を引くことができた運と勢いに期待せざるを得ない。
(内でも2枠の成績は実はあまり良くないみたいだが気にしない。)
 
対抗は⑪タイトルホルダー(2番人気想定)である。
この馬は今の長距離レースにおいては現役最強馬と呼び声高いのだが、僕は人気になるはるか前の2歳の時から応援していた。
僕自身まさかここまで強くなるとは思っていなかったため、この馬で馬券を当てたことはないのだが、ここは自分の審美眼を信じて、高い評価で行きたい。
ちなみに、凱旋門賞からの直行ローテンションのため不安視されている傾向にあるが、個人的にはこの馬が不安視される時は良い結果を出すイメージがあるので、逆に良い傾向だと捉えている。
 
単穴の三番手評価は⑤ジェラルディーナである。
前走のエリザベス女王杯で初G1勝利を果たし、かなり勢いがある一頭である。
実はこの馬も僕は人気になるかなり前から応援していたのである。
(僕は結果を出した後になってから応援してたと言うタイプの人間ではないことは信じていただきたい。)
ちゃんと人気や結果が出る前に馬券も買って外している。
お父さんとお母さんが超一流馬の子であるものの、なかなか結果に繋がらなかったのだが、4歳となり前走でようやく才能が開花したのである。
前走は展開的にもこの馬に有利だったこともあるが、前から応援していたということもありここも高い評価とした。
 
僕は上記3頭(ボルドグフーシュ・タイトルホルダー・ジェラルディーナ)を中心に馬券を買う。
 
 
まだ細かい買い方は決めていないものの、⑨イクイノックス(1番人気想定)はさすがに外すことはできないし、⑩ジャスティンパレス(7番人気想定)も穴馬として買う予定だ。
 
 




さあ、データアナリストの同志達よ。


共に年末最後の大勝負で夢を掴もうじゃないか。
 
 




水瀬
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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