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ジーナ式って厳しすぎじゃない?マイペースに"ゆるジーナ式"が私の正解


夜泣き対策はジーナ式?

妊娠中から、産後一番大変そうだと思っていた夜泣き。
一日中家事ができなくても、自分の時間がなくても、
最低限寝る時間さえあれば精神的にも身体的にも健康でいられるはずなので、それが脅かされる夜泣きを最優先で緩和したいと考えており、情報収集をしていました。
そこで出会ったのがジーナ式。

ジーナ式とは、赤ちゃんの睡眠時間と授乳(食事)などのスケジュールを厳密に決め、赤ちゃんのリズムでなく、両親が生活リズムを作り、習慣化させるという育児メソッドです。イギリス発のこのメソッドは世界中でベストセラーとなり、育児のバイブルとも呼ばれています。

これに則ってやれば、寝不足知らずの育児生活を送れる!と、期待しながら取り入れてみました。

取り入れてみたものの、初っ端から挫折

産前から著書を読み込み、意気揚々とジーナ式でやろうと意気込んでいたのもつかの間、産後早々に壁にぶち当たりました。
このメソッドは授乳のタイミングが3時間毎に定着していることが前提で書かれているのですが、生まれたての我が子は飲んで、吐いて、すぐにお腹が空いて、泣いて、の繰り返しだったため、次の授乳までの3時間もご機嫌でいられることはなかったのです。
また、このメソッドはスケジュールが緻密すぎて、それに合わせることが大きなストレスになる、という声も少なくありません。
ホント、スパルタすぎの緻密スケジュールで、まるで軍隊のよう・・・。

ジーナ式は、万人にとっての最適解であり、個人の最適解ではない

このメソッドは、何百人もの赤ちゃんをみてきた経験から、大多数の赤ちゃんがうまくいくための方法として考えられているのですが、実際は個々の赤ちゃん毎に合ったやり方はバラバラだと思います。
なので、ジーナ式を完全に踏襲するのではなく、重要なエッセンスだけ活用しつつ、自分の子どもに合った内容にアレンジすることにしました。しかも、出来るだけ親にも子にも負担が少ない形で。夜泣き疲れをなくすためのジーナ式疲れ、では本末転倒です。

自分流のアレンジでも得られたメリット

結果として、自分流のアレンジ方式でも、ジーナ式で得られるはずのメリットは充分に享受できました。

・低月齢の頃から夜しっかりと眠る
赤ちゃんによって個人差があると思いますが、うちの子は生後2ヶ月くらいには、夜7時に寝かしつけると、朝6-7時くらいまでしっかりと寝てくれるようになりました。生後6ヶ月頃、時折夜中に起きてしまう時期もありますが、稀なので、寝不足になることはほとんどありませんでした。そのため、わざわざ別途ネントレをする必要もありませんでした。

・夜泣き、寝かしつけの苦労はほとんどない
7時前から部屋を暗くし始めたら自然と睡眠モードになるので、割とすぐに寝てくれます。なかなか眠れない時は8時ごろまで寝ない日もありますが、稀だし、翌日にもあまり影響がないので、あまり問題視はしていません。夜泣きも今の所あまりなく、6ヶ月入った頃に何日か、深夜に起きてしまうことはありましたが、抱っこか授乳ですぐに眠ってくれました。

・赤ちゃんが泣く理由を推察できる
生活リズムができてくるので、次のスケジュールの少し前に泣き始めたらお腹が空いているのか、眠たいのか、などと予測がつくので、不機嫌になってきたタイミングで先回りして対処してあげられ、ギャン泣きはかなり少ないです。時々用事があったり、うっかりしていて授乳が遅れるとギャン泣きしちゃうので、やっぱり先回り作戦は効いているのだと思います。


最低限必要なエッセンスだけ取り入れた自己流のゆるジーナ式

自己流ジーナ式を実践するに際し、私は以下のようなエッセンスを取り入れてみました。
◆メインの授乳時間をなんとなくキープしてリズムを作る
3時間毎の授乳、7時起床&19時就寝の睡眠時間、17時のお風呂タイムは毎日できる限り同じくらいの時間帯にし、スケジュールを守っています。
なので、その時間以外にお腹が空いていたら軽く授乳しつつ、次の授乳時間でまたしっかりと授乳するようにしています。

◆お昼寝の時間は長すぎNG
ジーナ式でも、夜しっかりと寝られない理由の一つに、お昼寝時間が長すぎることが挙げられています。そのため、お昼寝時間は長くならないように気をつけています。
うちの場合、夜の睡眠、朝の起床時間は決めていますが、お昼寝時間は特に決めていません。お散歩や出かける車の中で寝たりするのをスケジュール通りにするのは難しいためです。その代わり、一日の合計昼寝時間がジーナ式の規定時間以内くらいになるようにして、寝すぎていそうだったら優しく起こしてあげることで、コントロールしています。といっても、うちはあまり昼寝をしない子なので、大抵は規定以下しか寝ませんが。。。
(ジーナ式の規定昼寝時間:0〜1ヶ月:5時間程度1〜2ヶ月:4〜4.5時間程度2〜3ヶ月:3.5時間程度3〜6ヶ月:3時間程度6〜12ヶ月:2.5〜3時間程度)

◆起床時間と就寝時間の光のコントロールを厳密に
自然の生活リズムを身につけるため、起床時間になったら窓のシャッターを開け、朝日を浴びさせる。
そして就寝30分前から薄暗く、就寝時間になったら真っ暗に。
暗くする時も、18時過ぎから順次、雨戸を閉め、照明を小さな間接照明にして、眠る直前はLEDキャンドルにする、そして最後は真っ暗。など、だんだん暗くなっていく様子を部屋で再現しています。また、少し光の入る小窓にもカーテンをつけ、完全な暗闇作りはしっかりとやりました。

◆起きている時間に必要量の母乳&ミルクを飲ませる
夜中に赤ちゃんが起きる原因として、昼間に充分なミルクが飲めずにお腹が空いてしまうことも挙げられています。その考えに同感したので、朝7時〜夜19時までの起きている間に、必要量の母乳やミルクを飲ませるようにしています。ただし、必要量はジーナ式の定義ではなく(個人差が大きいので一律に量を定義することはできないと思うので)、うちの子が直近1週間飲んだ量の平均くらいで算出しています。ただし混合なので、母乳量は測りようがないのでアバウトに。

◆夜、寝ている赤ちゃんが泣き出してもすぐに抱っこしない
夜中に赤ちゃんが泣き出しても、少し様子をみます。実は赤ちゃんは眠っているのに泣き出してしまうことがあるとのこと。すぐに抱っこしてあやしてしまうと、それが原因で起きてしまうこともあるとのことです。実際、うちの子が夜中に鳴き声をあげるときは、20秒ほどでそのまま眠りに戻っていくことがほとんどです。

諦めるところは潔く諦める、ジーナ式を踏襲しなかったこと

シーナ式でちょっと厳しすぎること、自分に合わないこと、あまり効果が見込めなさそうなことなどはスパッと切っちゃいました。
・夜の授乳スケジュールは決めない
ジーナ式では、夜7時に寝かせて、10時に一度起こして授乳、とあり、これが肝のようですが、わざわざ10時に起こすのも大変なので、就寝後は空腹で起きたら授乳、という形にしていました。それでもだんだん夜の授乳間隔は開いていき、朝までぐっすり眠ってくれるようになりました。

・細かすぎるスケジュールは大雑把に
ジーナ式では、月齢の週ごとに厳密にスケジュールが決められ、週毎に変化していくようになっていますが、そういった細かなスケジュールはサックリと諦め、メインどころだけをしっかりリズムづけしていくようにしました。

・授乳しながら寝ちゃったらそのまま寝かせる
ジーナ式では、赤ちゃんが自分の力で寝付く習慣の妨げになるため、授乳や抱っこによる寝かしつけはやめるべき、と明確に述べられ、わざわざ赤ちゃんを起こす手順まで書かれています。しかし、授乳したまま眠っている赤ちゃんをわざわざ起こすのはやりたくなかったので、授乳しながら眠った時はそのまま眠らせています。

・搾乳はしない
ジーナ式では、夕方の母乳量が減る時間帯や赤ちゃんの食欲増加に伴う母乳の供給量低下に備えて搾乳することを推奨し、スケジュールにも組み込まれていますが、もともと混合でいくつもりだったのと、搾乳の手間がかかりすぎるので、搾乳は最初の数週間ですっぱりと諦めちゃいました。母乳の不足分はミルクで補っています。

・赤ちゃんと別室で眠る
赤ちゃんと別室で眠ってもよかったのですが、その必要性についてはあまり感じられなかったので、同室で眠っています。
ただ、添い寝は全くせず、生まれてからずっとベビーベッドに寝かしています。
特に試したことはありませんが、そのまま部屋を分けて寝かせても、多分気にせず眠ってくれそうではあります。

以上、私のジーナ式アレンジでした。
完全なジーナ式を踏襲するのはかなりハードルが高く、心が折れてしまいますが、必要最低限の部分を厳守して、あとはゆるーくしてしまっても、うちの場合は効果が充分に得られました。
赤ちゃんの個性によって、夜たくさん寝る子、昼寝が好きな子、睡眠時間が短い子など、千差万別だと思うので、どうやるのが正解、というのは無いと思います。
なので、あまり厳密にギチギチとやるよりも、メソッドを参考に自分に合ったやり方を模索しながら、おおらかに柔軟性を持ってやってやるのが良いのではないでしょうか。


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