見出し画像

生き霊の話。

 今年は転機の方がとても多いのですが、その他にも特徴があって私のシャーマンとしての仕事としては生き霊のご相談が多いです。
見えない世界にある原因を解消するのがテーマの仕事ではありますが、毎月生き霊の相談が何件も続くという流れに私自身が「え?またなの?」と思わず思うくらいに続いてます。
 未成仏霊による霊障というのは結構多くて誰にでもあり得ることのなのですが、生き霊による霊障というのは「強い念となる相当な想い」をぶつけ続けられている結果ですから、割合としては少ない訳です。

 それが今年に入って急激に増えました。
生き霊というのは霊障の中でも非常に厄介で、相手の念によってはとても危険なものでもあります。
 
なので今回は生き霊について解説をしていきます。
生き霊になる相手が悪いということではなく、誰でも生き霊になりうるということを知って頂くことがとても大事だと思いますので、生き霊に思い当たる方もそうでない方もぜひ読んで頂けたら嬉しいです。

文学の中の生き霊。「源氏物語」六条御息所

 生き霊と言えば、文学がお好きな方なら平安時代の恋愛小説「源氏物語」に出てくる六条御息所を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
主人公である美しい年下の男、光源氏の恋のお相手の一人、六条御息所は美しく、教養もあり、身分もある女性。
 プライドの高さや年上であることの引け目から光源氏との恋愛関係が上手くいかなくなり、やがて愛しい光源氏は次の恋のお相手へと夢中になり、六条御息所から気持ちが離れていきます。
 年下の男が自分を捨てたという悲しみと憎しみ、自分から光源氏を奪った相手への嫉妬はプライドの高い六条御息所に身も心も焦がすような強烈な感情を生み出し続けました。

 そして、憎しみと恨みは強い念となって光源氏を奪った憎い相手に生き霊となって届き、祟るのです。

これは文学の中の話ではありますが、実際に有り得ることです。

生き霊になる人の特徴

 生き霊による霊障というのは「強い念となる相当な想い」をぶつけ続けられている結果と最初に書きましたが、強い念を持っている時の人間の心はどのような状態か想像してみてください。
 強い感情で心も頭の中もいっぱいな様子がイメージできるかと思います。
特定の人に対する怒り、妬み、恨みの感情はなかなか解消されませんから強い念となって日々相手を念で攻撃します。

 また、相手に縋ったり、執着している場合も生き霊になりえます。

 どんな感情かは関係なく、特定の相手に対する強い感情や想いがあればそれは念となり相手を苦しめることになるのです。

輪廻転生の中にある因果に気づく

 生き霊の問題はストーカーの問題と同じで時間が経てば解決するようなものではありません。
また、生き霊が憑いている側と生き霊として念を飛ばしている側には何らかの因果がありますから、念を飛ばす相手だけが悪いとも言えないのです。
 私たちは何度も生まれ変わって様々な人生を体験していますが、時には自分も誰かを傷つけたり、時に恨み合ったり、良くない感情を振りかざして生きたこともあったかもしれません。
生き霊について本当の解決を得るとき、私たちは自分自身のカルマを解消したとも言えます。

執着という呪い

 生き霊もストーカーも相手に対する異常な執着があることが共通点です。
その執着は過去生での関係性から続くこともあります。
 執着は視界と思考を狭め、恋情や怒り、妬みなど特定の感情だけを燃え上がらせます。
執着が強ければ強いほど、念は強くなりますが、執着を抱えている人自身も執着によって人生に呪いを受けるのです。

 ですから、無意識に誰かを羨ましく思ったり、悪口や妬みを口にしたり、ある特定の対象に対する怒りを抱え続けることは自分自身の中に何かしらの執着を産み育て、やがては自分の首を絞めることになるので本当に止めた方がよいです。
 誰かに対する執着、若さや美しさへの執着、お金への執着・・・強烈な強い執着がある人物が物語の最後で不幸に終わる事も多いですよね?
度を超えた執着は自分を苦しめる呪いになるのです。

生き霊を解決するには?

 生き霊は念ですので、相手が生きている限りその念は育ってより強力になっていくという危険性があります。
神様を心から信じてこの問題が解消されることをお願いし、信頼出来る方を探して生き霊の問題の解消を依頼してください。
 見えない世界は神の領域なので、見えない物事の問題は私たち人間が物理的にどうこうできるものではありません。

 また、相手を逆恨みして新たな火種を生まないように気をつけてください。お互いに何らかの因果があるのですから、相手だけを責めることは出来ないのです。

 生き霊の問題でさえ、私たち自身にカルマを気づかせ、解消させてくれるものです。
 私たちの小さな脳では理解できない宝がどんな問題の中にもあるのだと気づくと、神様がいつも私たちの霊的な成長を見守ってくださっていることが理解できるようになります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?