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無力(むりき)~読書記録45~

2013年発刊。五木寛之先生によるエッセイ本。
「むりょく」と書いて、「むりき」と読む。
「他力」「自力」と言う生き方を超えた考えへの到達である。
「他力」「自力」共に仏教用語だそうだ。

首相に返り咲いた安倍晋三氏の所信表明を「強い国」と言う言葉で溢れていたとあるが、こちらの本が発行されたのが2013年。2012年12月に安倍晋三氏が内閣総理大臣に返り咲いているから、世相を反映している。

この不安な時代においては「無力」という考えを持った方がより自由に生きられる。

統計でも、そのやり方でどうにでもなる。信じるか信じないか。(私は今では、オミクロン株の報道で、それを感じている。感染者、重傷者、他。。。)

人間はどんな姿勢でも重力によって支えられている。自力的他力である。
仏教では「自他一如」と言う。

人生には成功もあれば失敗もある。それでも終わり良ければ総て良し。


五木寛之先生の本にはいつも教えられている。私はフワフワと、ぶれすぎる人間であるが、それが人間なのだ。良い時もあれば悪い時もある。それが人生。失敗しても良し。物事をピシッと分けて、真っすぐに生きられない自分を責めるのではなく、「むりき」で生きていこう。

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