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懐かしの手打ちうどん

「日本人はお米!」
若い頃から、この言葉を聴くたびに何かしら違和感を抱いていた。

本当にお米を3食、毎日食するのだろうか?

実は、子供の時の私は、白米そのものを食べた経験というのがない。
給食はパンが主であったし、スパゲッティなど出ると大喜び。
家では、麦ごはん、或いは粟などが混じったもの。
イヤイヤ、贅沢ではない。
私の育った地域は山間部であり、平野がない為、水田が作れなかったのだ。
山の斜面を利用して畑にするのだった。

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夜ごはんは、母の手打ちうどんの日々が多かった。
うどん、畑で採って来たネギ、沢から採ってきたセリ。
で、私の大好物のラッキョウと。

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うちは、元々が田舎の百姓であった。畑を耕し、食べる為に祖父、父はなんでもした。
祖父が農家よりも家畜業に夢中になり、父はそれが嫌で、その後は会社勤めをするようになったのだが。

江戸時代の暮らしはと言うと。。。
百姓(これは今やテレビでは差別用語らしい)は、白米は殆ど食べていなかったようだ。

さてさて・・・
お米が食べられないからと言って、食べる物がないのか?

イヤイヤ。日本各地に、粉もん文化があるじゃあねえか。
秩父、山梨は、太い麺のうどんが昔からある。
ほうとうなどはご馳走だ。

武田信玄が切ったという「宝刀」から名前がきている説もある。

四国の香川県の讃岐うどん、秋田県の稲庭うどん、群馬県の水沢うどん、三重県の伊勢うどん・・・
私が食べ歩いただけでも数えきれない。

蕎麦文化もある。

つまり!!
私が言いたいのは、
「日本人はお米文化」と言う人は、親や祖父母の代からの都会人というか、田舎の農業を知らない人だろう。

今では、国産小麦粉の麺はなかなか食べられない。
それでも!うどんを私は愛する。

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