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藤原三代の栄華の町 岩手県平泉

かつて、なんらかの雑学知識で「日本で一番多い苗字は佐藤。しかも東北に多い。それは藤原氏から来ている」という話であった。
明治時代に平民も苗字を持っていい、好きな苗字をつけていいというお触れが出たときに、佐藤という苗字にした人が多かったというのだ。その他にも、近藤、安藤など藤の字を使う人が多かったようだ。

そういえば、稲庭うどんで有名な秋田県湯沢市の名店も「佐藤養助商店」だなと思ったりした。サトウの切り餅でで有名な佐藤食品は新潟県の会社だ。
東北、新潟辺りは藤原氏の影響が大きかったのだろう。


岩手県平泉。
ここは町全体が世界遺産となっている。

とにかく、道が広くて綺麗だ。日頃、狭い道を歩行者、自転車、車とひっきりなしに通る横浜を見ている者からすると、ゆったりとしている。
車の量も少ないから安心だ。



駅には沢山のレンタサイクルが常備されていた。だが、自転車は人が踏む、ブレーキをかける、などの癖を持ったものなのでレンタサイクルは利用しない事にしている。というか、昨年の秩父でサドルの高さ調節に失敗して自分で直せず懲りたのだった。


道が広く綺麗だ。目的地まで迷うことなく行けるのも親切だ。所々に公衆トイレがあるのも有難い。


こちらは、藤原秀衡が建てた無量光院の跡だ。秀衡を頼り、牛若丸こと源義経は奥州平泉にと行ったのだ。

無量光院跡は、奥州藤原氏三代秀衡(1122-1187)が建てた無量光院の跡です。無量光院の境内は、周囲を囲む土塁と、3つの島をもつ梵字が池、池の中のもっとも大きな中島に阿弥陀堂が建立、宇治の平等院を模した伽藍配置だったといい、世界遺産「平泉」の構成遺産に含まれています。本堂と東中島建物の中軸線上に位置する金鶏山の山頂に、夕日が沈む光景を四月中旬と八月末頃に見ることができるそうです。
無量光院は、極楽西方浄土を再現した12世紀(平安時代)の仏教寺院の貴重な例で、浄土庭園の最高傑作と評価されています。無量光院と其の浄土庭園からは、建築物としての重要性に加え、当時の人々が思い描いた極楽西方浄土の姿を伺い知ることができます。
無量光院は、三代秀衡(1122-1187)が造営しました。無量光院の境内は、周囲を囲む土塁と、3つの島をもつ広大な苑池で構成されています。池の中のもっとも大きな中島に阿弥陀堂が建っていました。
発掘調査では、東島から数棟の建物の跡が発見されました。ここで儀式や祈りが行われたと考えられています。北小島には、中島への橋跡が確認されています。
無量光院跡は、世界遺産「平泉」の構成遺産に含まれています。(国土交通省観光庁掲示より)

もしも、再築されたらどんなに素晴らしいものであろうか。今は想像するだけしか出来ないのだが。


まずは、高館義経堂に。

詳しくは、こちらに。

中尊寺に向かうこと数分。

こんな素敵な場所を見つけた。



卯の花清水は、平泉町平泉柳御所にある名所旧跡です。卯の花清水は、松尾芭蕉が詠んだ句「卯の花に兼房見ゆる白毛かな」にちなんで、当地の湧水を卯の花清水と呼び習わしてきた湧水地跡です。「卯の花」の句は、白い卯の花を見た芭蕉が、源義経とその妻子の最期を見とどけ燃えさかる火炎の中に飛び込んで消え去った老臣兼房の白髪を重ね合わせた句で、歌碑も当地にあります。

卯の花とは、ウツギの事らしい。


中尊寺入口の前にあるのが弁慶のお墓だ。


さてさて、やってきたのは中尊寺。

詳しくは、こちらに。


中尊寺の中に白山神社がある。

詳しくは、こちらに。


暑い・・・冷たい物が欲しい。どこか店に入りたい・・・
そんな事を思いながらも、入館時間が頭にあり、自販機の飲み物で我慢!!

という事で、綺麗に舗装された広い道を駅の方に戻り、毛越寺へと。

詳しくは、こちらに。


この日、泊まったホテルなり。毛越寺と中尊寺の間にある。


このホテルの裏にあったのが源義公の妻子のお墓であった。

詳しくは、こちらに。

ということで、暑いし、歩き疲れたし、喉も乾いたし、お腹も減ったし。
とホテルに。


ここで、旅名人!を自慢したい。夏休みの土曜日なのに、2食付きで税込み11000円!

部屋はいたってシンプル。風呂はない。トイレのみ。隣は日帰り温泉施設の湯元で、大浴場も素晴らしかった。
だから無理に部屋に風呂を作る必要はないのだ。
風呂があると掃除の手間もある。食事も丁度良かった。

なんといっても!客層が良く落ち着いた。
中尊寺は観光名所ゆえ、若い人や外国人が多くいたが、皆さん、一関や盛岡に泊まるのだろう。ここは年よりー自分もだがーばかりで、静かで落ち着いた。
男性客が多いということは、女性大浴場が空いている確率が高いということだ。夜も朝も独りで大浴場を独占。
あああ。幸せな時間を過ごせた。
硫黄の匂いが良かった。
私は11000円で幸せを感じる安上がりな人間なのだ。


そして、松尾芭蕉の世界から宮沢賢治の世界へと心を入れ替え、花巻へと向かうのであった。
Suicaでゴイゴイスーが出来ないとの事で、切符を現金で購入。自動改札もない為、駅員さんが切符を切ったのだった。

しかあし!いくら疲れていても、ホテルに行く前に駅でおやつを買えばよかった。。。。朝早くはやってないよー、の後悔が。



駅前の蕎麦屋でやはり昼食べて羊羹を買いたかった。。。

ま、次回の機会を楽しみにしよう。


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