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ママ、手紙を書く ジェ−ムズ・ヤッフェ~読書記録313~

原著は1988年にアメリカで出版された。

1952年、短編集として書かれた安楽椅子探偵のママが場所を変えて活躍する。

ママは何でも知っている ジェイムズ・ヤッフェ


毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。ディナーの席でいつもママが聞きたがるのは捜査中の殺人事件の話。ママは“簡単な質問”をいくつかするだけで、何週間も警察を悩ませている事件をいともたやすく解決してしまう。用いるのは世間一般の常識、人間心理を見抜く目、豊富な人生経験のみ。安楽椅子探偵ものの最高峰と称される“ブロンクスのママ”シリーズ、傑作短篇8篇を収録。

ヤッフェ,ジェイムズ
1927年、アメリカ合衆国シカゴ生まれ。15歳にして「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」に短篇「不可能犯罪課」が掲載され作家デビュー。イエール大学を卒業後、海軍を経て一年をパリで過ごし、1952年からは“ブロンクスのママ”を主人公にした短篇シリーズを発表。普通小説、テレビ・舞台の脚本なども手掛ける。


『ママ、手紙を書く』からのシリーズでは、シャーリーと死別し、刑事を辞めたデイヴはロッキー山脈の麓にあるメサグランデ市(架空の都市)で公選弁護人事務所の主任捜査官を勤めている。

警察が悩む難事件も、ママにかかっては子供の遊びも同然だった。なにしろ、家で話を聞いているだけで、事件を解決してしまうのだから。そんなママが、西部に引っ越したデイヴを訪ねて、はるばるブロンクスからやってきた。そこに発生した助教授殺し。悩むデイヴの前にママは名推理を披露する!安楽椅子探偵の代表の一人とされる、あのママが帰ってきた!新シリーズ第一弾。

これは、ママしか真実を知りえないという最後の逆転があった。いわゆる読者への挑戦だろう。
妻と死別したデイブは、50代初めであっさりと警察を辞めてしまった。相変わらず、ママに頼ること、頼ること。
弱い男だなあ、と思いながらもテンポよく読み進める事が出来るのは、やはりママのキャラクター設定だろう。こんな人が近所にいたら絶対に仲良くなりたい。
ということで、このシリーズにハマりそうだ。


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