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見事な茅葺屋根に感動 真言宗補陀洛山西方寺 私の百寺巡礼183

横浜市営地下鉄の新羽駅から徒歩5分と近いその参道に入ると、見事な茅葺屋根のお寺が目に入る。


なんと!門までもが茅葺屋根なのだ。


茅葺きの本堂と緑あふれる境内の西方寺は、およそ800年前に鎌倉に創建され、その後およそ500年まえにこの新羽の地に移ってきたお寺です。山号の補陀洛山(ふだらくざん)はサンスクリット語のポータラカが語源で、観音信仰の霊地という意味です。西方寺がこの地に移る前、この地には観音様がお祀りされ、観音信仰の山として村の方々に信仰されていました。
(西方寺説明)


鐘楼までもが茅葺屋根だ。

茅葺屋根もさることながら大きなイチョウの樹が更に歴史を感じさせるのだった。

川端康成の「雪国」には、新潟県と群馬県との県境の山に茅の花が連なっている様子が描かれている。実際にその場に行ったが、「茅なんかないやんかーー!」だった。
多分、戦前にはあったのだろうが、今は茅という植物も少なくなっているし、茅葺屋根を修理保存するのは大変なのだという。
ここ西方寺では、茅葺屋根保存の為の寄付を募っている。私も2口ばかり寄附をしてきた。

その寄附金のお礼にと頂いたのがこちら。掃除用の重曹だ。

勿体ないなと思うのが、お寺を訪れた人にその場で頼むのではなく、クラファンで全世界にアピールしても良いのではないか?と思うのだ。
今はネットを上手く活用する時代であるし、そうあって欲しい。
茅葺屋根を観ながら日本全国のお寺の行く末を思うのであった。

晩秋や 歴史をたどる 茅葺よ


真言宗補陀洛山西方寺
神奈川県横浜市港北区新羽町2586
横浜市営地下鉄新羽駅より徒歩5分

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