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山本有三の菩提寺 栃木市 浄土宗三級山近龍寺 私の百寺巡礼277

栃木市と文豪・山本有三の関係。
それを知ったのは、昨年春に日光を訪れた時の事であった。
東武線の2日間日光フリーパスを購入。
今市で乗り降りできる。バスも乗り放題。と言う事で、下今市駅で降りた時に、駅のポスターで見たのが「たった一度」というお菓子の広告であった。

そして、栃木駅近くに山本有三のお墓がある事を知ったのであった。

ということで、早速。訪問。
その日は、近くにある岩下の新生姜ホールで五木寛之先生の講演会があり、主催は、ここ近龍寺であった。

山本有三が眠る歴史あるお寺 応永28年(1421年)、良懐上人が、城内宿河原に創建したと言われる浄土宗の寺で、天正16年(1588年)現在地に移されました。 中国の故事「鯉が三級の位になると龍になる」ということから 「三級山天光院近龍寺」と名付けられました。 明治初期、栃木県最初の小学校(日惜舎)と師範学校が開設されました。 境内には子育安産、学業成就の呑龍堂(毎月8日縁日)や文豪山本有三の墓があり、 1月11日には有三の一・一・一忌として墓前祭が行われています。(栃木市観光協会より)



栃木市が「蔵の街」ということは知らなかった。だが、この寺院は明らかに蔵造りの味わいがある。
歴史の重みを感じるものであった。


文豪・山本有三のお墓だ。
と、ここで、杉下右京じゃないのだが、変にこだわりがあるのが私だ。
墓碑の戒名が「山本有三大居士」となっていた。
え?浄土真宗みたいに、戒名はなくて法名でいいの?

あいにく、この日は、こちらの僧侶たち、並びに栃木県の僧侶たちは、岩下の新生姜ホールに集結!
お寺ではなく、そちらにおられた僧侶にお伺いした。

山本有三先生は、本名が勇という字で、ペンネームの有三をそのまま戒名にされたんだ、との事であった。
このお寺の近くに生まれ、山本有三先生自ら、ここのお寺の墓地を家族の為に買われたのだとか。
戒名も生前、菩提寺と話し合っておけば、自分で付けられるようでもある。
殆どの場合は、菩提寺とそこまでの関係は築けない為に、死後に、僧侶が付けるのが普通なのであるが。
私の祖母、父の場合は、事故死の突然死だったため、慌てて僧侶がつけたんだろうな。


楠木正行の像もあった。

五木寛之先生の講演会は大変よいひと時であった。
感謝である。

浄土宗三級山近龍寺
栃木県栃木市万町22-4
JR両毛線・東武日光線 栃木駅から徒歩約10分
栃木市内循環バス 栃木市役所前

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