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創造の源泉は、感謝その4 留学相談所で知恵を授かる

こんにちは!今日も良い天気ですね!

昨夜、友人宅で美味しい手作りのインド料理をご馳走になり、日本の神様カードを引かせてもらったところ、

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日本の神様カード

なんと!イザナミノミコト!解説を読み上げてもらいながら、強烈なインスピレーションに打たれました。黄泉の国を司り、全てを生み出す日本古来の女神。文章の中に「海、産み、、、」とあり、これは踊らなければ!と。といっても、日本にこだわることなく、形に囚われることなく、イザナミ的な存在は世界中にあるでしょうから、その象徴として昇華させて舞うということですが。抽象的な話になりますけれども。

アキが宗像三女神のカードを引いたので、今日はこれから地元の厳島神社にお参りに行って参ります。

感謝を綴っていくシリーズは、両親、兄弟、親族と続きました。毎回インスピレーションの連鎖で書いているため、多少時間軸が前後していくかもしれません。行きつ戻りつ、まさにラビリンス。

前回、留学を決めた経緯について触れましたが、留学というとまず思い出すのは、留学相談所の門をくぐった時のことです。

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90年代当時は書店で情報を集めるのが常で、書店に入るとワクワクしました。こちらの本を購入後、著者の留学相談所へ足を運ぶ流れとなりました。今日はその時のことを書きます。

中学生の頃から獣医、馬術関係、野生動物保護など動物関係の仕事をしようと思っていたのが、のちに様々な出会いに恵まれ、具体的に留学が決まる大学生3年生の頃までには美術関係、特に美術鑑定家、目利きになろうと、ロンドンの専門学校に狙いを定めていました。ところが、そんなふうにして着々と準備を進めていた大学4年生の秋に、出会ってしまったんですね。唐突に、ダンスに!!

このプロセスについてはまた別記事にしますが、21歳にして人生初、その初回のダンスレッスンで、プロのダンサーになると決めてしまったため、バレエ等プロになるための基礎が何もない私は途方に暮れました。もはや美術関係の専門学校には気持ちが向かず、上の本に掲載されていた学校の中でもロンドンのコンテンポラリーダンスの専門学校に非常に惹かれてはいました。けれども、今から進路変更なんて、両親も絶対に認めることはないだろうと、周囲に相談する人もなく、意を決して著者の事務所へと。この時のことは忘れることができません。

私はどちらかというと秘密主義で、今からプロになりたいとは誰にも言えず、敢えて言わず、大切なことは心に秘めて突き進むようなところがありました。初対面の平田氏を前にして初めて、実は美術鑑定家を目指し留学まであと半年というところで突然ダンスに目覚めてしまい、途方に暮れていると打ち明けました。どうしてもプロになりたいが、両親は反対するに決まっている、どうしたらよいかと。

返ってきた言葉は、想像を絶するものでした。それが私を根底から変えました。

「それは今からゼロから海外でプロになりたいと言ったって、全くの初心者ならばご両親は認めないでしょう。いいアイディアがあります。まずロンドンに行って、専門学校のオーディションを受けてください。受かってから、ご両親に、実はプロのダンサーになりたい、オーディションにも受かりましたと実際に合格証明書を見せながら話してください。それで上手くいくでしょう。」

「!!!」

なんというゲリラ戦法!!今にして、見ず知らずの他人がここまで考えてくれるものだろうかと思います。会ったばかりの平田氏に親近感を感じつつ、即座にそうしようと決意しました。これで私の目的は、憧れのダンス専門学校のオーディション合格に定まったのです。一瞬のことでした。他に選択肢がないのだから。

言葉を素直に受け取り、両親に隠しておくのは少なからず辛いけれど、やるしかない!と心に決めました。「決めると物事が動く」などといった精神的な事柄を知ったのはずっと後のこと、心はまさに裸一貫です。結果として、この筋書き通りに(そこでまた様々な助けが入るのですが)大成功、その後両親がロンドンを訪れた際、進路変更を書類を持って打ち明けた時のことはまた別のストーリーになりますが、今でも平田氏には非常に感謝しています。「ご両親には少し酷だけれど、この子の夢を叶えさせるにはこれしかない!」と彼こそが先に決めたのでしょうから。それが私に伝わり、決心させたことが、大人になった今となっては分かります。しかしながら、実際のところ上手くいくかどうかなんて、彼にも分からなかったのではないでしょうか。今からプロになりたいというならそのくらいやりなさい!ということではと、今は思います。行動するのは私なのだもの。上手くいくならやる、行かないならやらないというような相談ではなかったのです。

彼がいなかったら、そして本を書いていなかったら、あの素晴らしい専門学校を知ることもなく、ダンサーになりたいと悶々としつつもどうして良いか分からず、素人すぎるからとオーディションを受ける勇気もなく、ロンドンで暮らしながらも心は彷徨っていたかもしれません。本当にそう思います。大人の大胆な知恵でした。友人たちにも告白したことのない、私の人生をかけた夢でした。今現在どうされていることか、存じ上げていないのですが、ダンサーになる列車のレールがあったとして、そこに一息に私を乗せたのは彼です。こうして背中を押され、レールの上を滑り出し始めた私。あとは言われた通りに、これでいいんだと信じ、行動するだけなんだもの!何としてもオーディションに受からなきゃ!!

ここから実際にロンドンへ行ってからも、偶然の出会いは待っていて。。。


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プロというのは、どの世界においても、徹底した考えと行動によって与える力がすごいですね!尊敬します。

怖いもの知らずだった頃、本気でその後の人生を考え、アドバイスをくださった方のことを思うと、私もプロになったならば、徹底して役割に徹したいと。どうにかこうにかプロになることができ、これまで20年間教えることを続けてきて、現在ワークショップを司る役割だけでなく、さらにはなぜ踊っているかというと、この心と身体は舞台公演のためにあるので、少しでも良い舞台を生み出し、広い意味での恩返しがしたいと改めて思いました。

なんだか書いていると色々発見があって楽しいですね!これまでも、書きながら踊りたい曲やテーマが浮かびましたが、感謝とは豊かさ。豊かであればあるほど、そのままタイトルにも大きく反映されそうです。

さあ、全てを生み出す女神イザナミのように!!突き進みたいです。

それではまた!思いつくままに出会いの連鎖について綴っていきますね。シャーラビリンスをよろしくお願いします。



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