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ダンス公演「ENTER HEAVEN Ⅱ」SHALAへの公演後インタビュー!③破壊と再生と占星術

こんにちは。みなさま元気でお過ごしでしょうか。Creative Team SHALADINAスタッフのakaneです。

2022年3月26日に 開催された舞台「ENTER HEAVEN Ⅱ」の演出・振付・主宰を担ったSHALAさんへの公演後インタビュー第三弾をお届けします。

第二部の剣舞のシーンなど、再生のメッセージを感じたという感想が寄せられたそうです。

akane:SHALAさんにとっての破壊と再生についての考えを教えていただけますか。

SHALA:今回の舞台に限らず、再生は破壊とセットというのは毎回身をもって感じます。
産み出すということは、破壊されまっさらになったところに新たに生み出されるということですが、舞台で出し尽くしてこそ見えてくるものがあります。

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出し尽くし枯渇したように何もなくなると、今まで思いもよらなかったような新しいアイディアや世界観、インスピレーションが突然舞い降りてくる。でもそれは出し尽くさないと起きないように思います。舞い終えたら作品を一旦全部亡きものとする、葬るという感覚かもしれません。

いきなり占星術の話になりますけれども、そもそも扱えるものなのか?というくらい大きな冥王星のエネルギーについて。

アートに関わるということは、遠い天体、トランスサタニアンと呼ばれる天王星、海王星、冥王星の力を使いこなすことだと常々実感しています。そうでないと作品自体生まれないくらいに。

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その中で、個人的に冥王星と関わりが深い私は、破壊を恐れずに進むことで必ず再生に繋がると信じています。

冥王星を破壊の力と受け取れば、ただただ恐ろしく感じられると思いますが、同時に素晴らしいところもあって、たとえ底まで落ち込んでも再び立ち上がる、病気になり倒れてもきっと復活できるという再生が暗示されています。

そういった希望も、身体から発するエネルギーと作品を通して伝えたいです。不死鳥のように必ず立ち上がれると。フェニックスをテーマに創作したこともありました。(2019年5月開催『Labyrinth』)

破壊や変化をみんな恐れるけれども、起きてしまった変化は受け入れるしかなく、それには必ず再生の力も伴うんだという信念をもって、表現しています。

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どんなに辛いことや身体的に大変なことが起きても、きっと立ち上がることができるんだという冥王星の力を借りて、また海王星の神秘とイマジネーション、天王星の突拍子のなさ意外な組み合わせ、他にも他にも...天体の力を意識して作品を作っています。

次回も破壊と再生のテーマを扱っていきたいと強い眼差しで語ってくれたSHALAさん。彼女の舞台がエネルギーで満ちている理由のひとつがわかったような気がしました。

次回は公演後インタビューの最終回「監督とダンサーの役割」についてです。

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個人的にお気に入りの一枚:闇のハーデース

写真撮影:柴田正継



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