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【中学入試対策】社会千本ノック Part.7

ちょっとした空き時間に社会科を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。

問題

第1問【記述問題
国土交通省によると、日本は世界の平均降水量の1.6倍(→入試掲載時点)程度の降水量がありますが、日本の国民1人あたりの水資源量は世界平均の半分以下となっています。
降水量が多いにも関わらず、水資源を少ない量しか利用できていない理由を、日本の地形の特徴を示したうえで簡単に説明しなさい。



第2問
日本周辺に見られる海流の説明として正しいものを一つ選びなさい。

.千島海流は、千島列島に沿って北海道西部を南下して日本海に流れ、南方から北上する 対馬海流とぶつかる。

. 対馬海流は対馬海峡を通って流入する低温で高濃度の塩分を含む水が広がる。その大部分は津軽海峡を通って太平洋に、一部はオホーツク海に流れる。

. 日本海流(黒潮)は東シナ海から太平洋に入り、日本の南岸に沿って流れ、房総半島東経由で三陸沖に流れる寒流で、暖流である親潮とぶつかることで潮目ができる。

.リマン海流はユーラシア大陸より南下し、日本の北部を流れて朝鮮半島にいたる。


第3問
扇状地の特徴について述べた文として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。

.扇状地は、一般に河川が山地から平野に出てくる山麓(さんろく)につくられる地形である。

.扇状地は、一般に河川が海や湖に流れ出るところに砂や粘土が積もってできた地形であ る。

.扇状地は、一般に水田には適さないが、用水路などが整備されたおかげで水田がみられることもある。

.扇状地を流れる河川は、水が浸透しやすいため水無川となることがある。


解答

第1問
【2022年青山学院横浜英和中入試問題(改題)】

〈正解〉:(例)日本は山地の割合が高いが、国土面積がせまく、海岸までの距離も短いので、河川は短く流れは急で、すぐ海に流れ出してしまうから。

〈解説〉
世界の河川は長くてゆるやかに流れるものが多いが、日本の河川は日本の国土面積が小さく(=土地がせまく)、山地が多く、流域面積がせまいため、河川が短くて流れも急であるという特徴がある。

日本は南北に細長い,国土面積の小さい国。しかも国土の約4分の3が山地となっている。
日本の川は、国土の中央の山脈を境にして海へと流れるが、土地がせまいためすぐに海にたどりついてしまう。このため、当然川の長さも短くなる。
そして山地から海という高低差があるところを短い距離で流れるので、川の流れも急になる。

例えば,日本でいちばん長い川は,信濃川で367kmあるが、勾配(こうばい:水平面に対する傾きのこと)のゆるい大湿原をゆったりと流れるアマゾン川の長さは信濃川の約18倍にあたる。
※ここでいう世界の河川とはアマゾン川、ナイル川などの世界で有名な河川を想定している。https://hiroba.benesse.ne.jp/faq/show/604?category_id=1163&site_domain=manabi


第2問【2022年帝京大学中入試問題(改題)】

〈正解〉:

〈解説〉

【▲海と海流】
【▲暖流と寒流】

https://chugaku-juken.com/ocean-current-shoreline/



第3問【2022年攻玉社中入試問題(改題)】

〈正解〉:

〈解説〉
の「一般に河川が海や湖に流れ出るところに砂や粘土が積もってできた地形」とは、三角州のことである。
扇状地三角州の違いもチェックしておこう。
扇状地は水はけがよいので水田に向かず、雨が少なく日当たりが良いので果樹栽培をおこなっている。

【扇状地と三角州】



【参考文献および画像引用】
・『小学高学年 社会 自由自在』(受験研究社)
・『中学社会科用語をひとつひとつわかりやすく。新装版』(学研プラス)

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