【中学入試対策】社会千本ノック Part.3
ちょっとした空き時間に社会科を学べる千本ノック、本日はこちらの3問です。
問題
第1問
次の文のうち誤っているものを、次のア〜エの中から一つ選びなさい。
ア.包括的核実験禁止条約が国連総会で採択されて以降、世界のあらゆる場所で核実験は禁止され、おこなわれていない。
イ.日本は世界で唯一の戦争被爆国であり、核兵器を「もたず、つくらず、もちこませず」の非核三原則の立場をとっている。
ウ.核保有国のうち、核弾頭保有数の上位5ヵ国は、アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国である。
エ.IAEA(国際原子力機関)は、原子力の平和利用の促進と核物質の軍事利用の防止を目的として設置された。
第2問【記述問題】
現在日本では、LED(発光ダイオード)を使用した信号機が普及しつつあります。
しかし、雪が多い日本海側の地域では、冬季にこの信号機が見えにくくなる問題が発生しています。
なぜ見えにくくなるのですか。LEDの特徴をふまえて答えなさい。
第3問
次の文のうち正しいものを、次のア~エから一つ選びなさい。
ア. 裁判員は、有罪か無罪かを決めるだけで、刑の重さは有罪が決まったあと、裁判官が決める。
イ.市民が裁判に参加する制度は、2009年から始まった裁判員制度が日本では初めての試みである。
ウ.原則として2人の裁判官と5人の裁判員で話し合われる。
エ.市民は裁判員として重大な刑事裁判の第一審に参加する。
解答
第1問【2019年聖光学院中入試問題(改題)】
正解:ア
解説
アの包括的核実験禁止条約(1966年に国連総会で採択)は、核不拡散を確実にするため、地下核実験を含むすべての核実験を禁止した条約。
包括的核実験禁止条約が国連総会で採択されて以降も、朝鮮民主主義人民共和国は核実験をおこなっている。
※核不拡散:核兵器を持つ国が増えないように、 核兵器を持たない国に核兵器を作らせないこと。
イの非核三原則は1967年佐藤栄作首相が表明。1971年に国会で決議された。
ウは正しい。2023年6月時点で、地球上に存在する核弾頭の総数は推定12,520発。これは昨年比で200発の減少となる。
保有国は、アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、朝鮮民主主義人民共和国の 9カ国。
エのIAEA(国際原子力機関)は、原子力の平和利用の促進と軍事的利用への転用を防止することが目的。本部はオーストリアのウィーンにある。
※転用:本来の目的を、他にかえて使用すること。
第2問
【2019年渋谷教育学園幕張中入試問題(改題)】
正解:LEDは点灯時の発熱が小さく、 信号機の雪がとけにくいから。
解説
第3問
【2019年横浜女学院中入試問題(改題)】
正解:エ
解説
イの、市民が裁判に参加する制度は、戦前・戦中に行われていた陪審制度がある。
有罪かどうかは陪審員が決め、有罪の場合にどのような刑にするかを裁判官が決めるものだった。
これに対して、裁判員制度は、裁判員と裁判官が一緒に、有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするかを決める制度。
【参考文献および画像引用】
・『小学高学年 社会 自由自在』(受験研究社)
・『中学社会科用語をひとつひとつわかりやすく。新装版』(学研プラス)
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