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若林萌さんの個展「Hi & Bye」に行ってきた

蔵前のTOKYO PiXEL. shop & galleryで行われた若林萌さんの個展 “Hi&Bye” (2023.10.4〜10.15) に行ってきました。

若林萌さんは男性ブランコのライブ「てんどん記」やTシャツのアートワークを手がけた気鋭のイラストレーター/クリエイターさん。
そのTシャツに描かれた男ブラたちが追いかける不思議な生き物「ハエモグラ」は今年BSよしもとで放送された「おしえてブランコ」という教育テレビ風番組では立体化されておりました。

私はこのベージュのバックプリントを持っています
※画像はFANYよりお借りしました

推しの男性ブランコに関わる若林さんの個展ですので、ぜひ行こうと前々からiPhoneのカレンダーに予定を入れていたほどです。
男ブラチームの作家さんのワクサカさんも協力されているということで。

しかしなかなかタイミングが合わず会期終了間際にようやく行ってこれました。

蔵前は自宅からわりと近いのでこれまでも幾度となく来ていますが、地図を見ながらあまり歩いたことがなかった路地を行くとtokyo pixelさんが現れた。入りやすい雰囲気。

平日夜だったので他のお客さんも少なく、ゆったりと見ることができました。

一見してポップな色使いのようでいて、どこか一筋縄ではいかない主張の強さと不穏さをはらんでいるようなダークトーンのカラー。

それがアメリカのレトロなアニメーションのようなイラストのタッチと毒気のあるテーマに合わさって、馴染み深いようで見たことない独特の世界観が表現されています。すごく好きです。

アニメの一コマを切り取ったように生き生きとしていて、今にも動き出して前後にストーリーが広がり、飛び出してきそう。

実際に飛び出してきていた。かわいい。


ひとしきり見終わると、ギャラリーの男性の方(後で知ったのですがご自身も大図まことさんという刺繍の作家さんだそうです)が、お話しされていた女性の方を「ご本人ですよ!」と紹介してくださりました。

若林さんに男性ブランコがきっかけで見に来て作品が素敵だと伝えたのち、贅沢なことに作品を見ながらいろいろとお話しさせていただけました。

とってもかわいらしい方で、深みのある色の出方(インク数が多いこと)であったりポップな中に毒をまじえた世界観のお話など丁寧に説明してくださり、心惹かれる理由がわかった気がしました。

作風はどんなものに影響を受けたんですか?と図々しくも質問させていただき、トムとジェリーなどアメリカのアニメやディズニーはもちろんのこととしてあげつつ、フランスのベルヴィル・ランデブーというアニメを教えてくださいました。私は知らなかったので、見てみよう!

また、ポップで毒気となるとスペインのホアン・コルネラをふと思い出し、以前寺田倉庫でエキシビションをやった時に見に行ってとても好きだったのでそれと通じるなぁと思ったので伝えずにはいれず。
例えるなんて恐縮だなぁと思いながらも若林さんに伝えると、もちろんご存知で、同じ括りに入れてもらえるのはうれしい!と言ってくださって良かったです。


私は映画でも絵でも素晴らしい作品を見たり才能のある方とお話しして少しでも通じ合ったりすると涙もろくなってしまうハイリーセンシティブ人間なので、若林さんとお話ししているときも実はテンションを抑えて涙を堪えていたのは内緒なんだぜ…。

実は若林さんの男ブラ関連以外の作品を存じておらず、こういったMV内のアニメーションも手がけられたすごい方なんですね…!会場にあった来場者の感想ノートで知りました。
帰宅後このMV見て、すごいなぁとまたなんだか涙が出てしまいました。(HSP)

残り少ないグッズの中から靴下とステッカーを買って帰りました。(なんかうわついていて作品集買いそびれた…)

tokyo pixelさんの今後の展示もぜひチェックしたいと思います。もっと蔵前散歩もしよう。

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