5ヶ月だけの息子へ。

今年もよろしくお願いします。 

さてさて、昔悲しいお別れをした息子への手紙をやっと書けるようになりました。

出産した瞬間は、部屋も真っ暗で誰もいなくて、世界にあなたと2人きりになったような気持ちになりました。       5ヶ月の未熟児を産んで保育器で育てたご夫婦の話を何年後かに耳にして、あの時、私から離れてしまったあなたはもう死ぬ運命しか残されていないんだと、絶望感に襲われた自分を殴ってやりたい。     誰に反対されても、守ってあげれば良かった。                 そんな私はそれから鬱になり、自殺願望を抱くようになり、とても弱い人間だって事が判明して、もしもここにあなたがいたのなら、あなたの命を違う形で奪っていたかもしれないから、あの選択は間違いじゃなかったのかな。 

それでも

大きくなって、思春期を迎えたあなたに『うるせぇ!ババァ!』とか言われたら私は怒ったのかな? 鼻で笑ってたのかな?なんて寂しく思う日もあるよ。勝手だよね。

次にいつ会えるかわからないけど、その気があれば、私の元にまた来てね。 あなたを見送った後に夢に出て来たのは女の子で、私のつけてくれた名前を『おしゃれでしょ?』って自慢してたけど、次に会えるのはどっちなのか、楽しみではあるよ。

たった5か月だったけど、ものすごく素敵な毎日を送らせて貰った。

悲しくてたくさん泣いたし、あなたも悔しかったと思うけど、必ずまた会えるよ。


じゃあ、またね。





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