見出し画像

SHADOWTIMES 2013/05/09 Vol.25

《Days and Lights》Post.11
「みえないものをみる装置」 勝又公仁彦

Post5で雷を取り上げた際に、雷と電気との関わりについてはほんの少ししか触れられなかった。雷は放電現象なのだから、それが話の中心になるのが本来の姿かもしれない。

逆に電気といえばPost8でニコラ・テスラを採り上げた。そもそも私がテスラに関心をもったきっかけは彼のラボラトリーでの大規模な放電実験の写真を目にしてのことだった。放電現象は稲妻の様にしか見えないが、これは電気が空気中を移動する仕方が同じためである

電気の存在は古代ギリシャから知られ、エレクトロンと呼ばれていた。エレクトロンとは琥珀のことだ。羽毛などで琥珀を擦ると発生する静電気の現象からそう呼ばれた。電子の発見以後は電子を指す言葉として知られている。

ここから先は

4,623字 / 12画像

¥ 200

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?