![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/623347/rectangle_large_3a66b20d5650a325531a654be0aa4596.jpg?width=800)
SHADOWTIMES 2013/02/28 Vol.16
《shadowtimes》 Post.8
「階層性(レイヤー)の発見」港千尋
ロシアの隕石落下のニュースには驚いた。まさに「青天の霹靂」を描いたかのような、あの動画を繰り返し見て、何事も起きそうにない晴れた日に、霹靂が落ちることに言葉を失った。
あのニュースが届く直前に、「この世の終わり」をテーマにしたビデオクリップを見ていたせいもある。空の一部がピカリと光、それが「終わり」を暗示するのだが、その光り方がそっくりだったのだ。
かの隕石画像も、だから、特殊効果を重ね合わせたように見えてしまう。これは一枚の画像なのだろうか。
写真をコンピュータで処理するようになって一般化した言葉がいくつかある。レイヤーもそのひとつで、デジタル化以前にはあまり聞く機会はなかった。
画像をレイヤーに分けて処理することが前提となり、一枚のイメージのなかにいくつもの「階層」があるという考え方が一般化した。誰も疑問をもたずにそうしているが、レイヤー概念が一般化する際に、「一枚のイメージ」はほんとうに一枚なのか、という問いがあってもよかったかもしれない。
ここから先は
1,849字
/
16画像
¥ 200
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?