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【剣盾S12シングル最終810位】詰ませて屈服させる!テテファイヤー構築!【レート1938】

初めましての方は初めまして。
知っている方も初めまして。
灼熱ふれあ(Twitter@Shacu_Flare)と申します。
S10ぶりに最終順位3桁を達成したので、また構築記事を書きます。
(順位がアレですが、淫夢厨では)ないです。

TN:しゃくふれ 最終順位:810位 最高・最終レート:1938

名称未設定

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【コンセプト】

・タイプ相性を無視する
・不利な相手にも強引に勝てるようにして選出画面の読み合いをガン無視
・ダイマックス権なし1vs3の劣勢でも大逆転勝ちを狙えるようにする
・選出画面で苦手なポケモンを見かけても基本選出を強引に通す
・動けない系の不運に耐性をつける
・対面的な立ち回り、サイクル戦どちらもできるようにする

【構築経緯】

S10~S11ではミミッキュが投獄されていたので抜きエースを用いた全抜き狙いの構築を使用していたが、S12では抜きエースに対するストッパーとなるミミッキュが釈放されたため、スタイルを変える必要が出てきた。
よって、ミミッキュに対して強いエースバーンなどを抜きエースにしたり、全抜きスタイルそのものをやめてサイクル構築に変更したりする必要があったのだが、筆者は運(技の命中率)の面でも立ち回りの面でもエースバーンの適性がなかった。
かといって普通のサイクル構築を使おうとしても、それだと選出画面で読み合いを強いられやすくなり、選出が苦手である筆者にとってはまさに拷問だった。

「じゃあS12の構築どうすりゃいいんだよ!」と悩んでいたところ、たまたま配信色カプ・テテフをもらう機会があったので、とりあえずこの子を活躍させる方法を考えることにした。
そのためにポケ徹を眺めていたところ、カプ・テテフがアシストパワー、ドレインキッス、てっぺき、めいそうを習得できる点、実数値がH177アシレーヌにめちゃくちゃ近いことに気付く。
さっそく育成し、試しに使ってみたところ、想像以上に活躍してくれて、弱点技を数回受けようがお構いなしに耐え抜き、ダイマックス権なしの1vs3という圧倒的不利な状況すらも覆してしまった。
しかも、1度や2度ではなく、そういった試合を数えきれないほどに量産してしまったのだ。

その光景を見て、カプ・テテフ軸の構築で結果を出すと決意し、構築を試行錯誤した結果、現在に至る。

【個別解説】

カプ・テテフ色違い

★カプ・テテフ
特性:サイコメイカー
性格補正:ずぶとい
努力値:H252-B236-D20
実数値:H177-A×-B137-C150-D138-S115
持ち物:たべのこし
技構成:アシストパワー/ドレインキッス/てっぺき/めいそう

この構築の軸。
全然知られていないが、積むことさえできれば現環境にいるほとんどのポケモンに勝てる最強のポケモン。
S12の最初から最後まで使い続け、ほぼすべての試合で選出した。
この子さえ残っていれば、こちらダイマックス権なし相手ダイマックス権ありの1vs3という絶望的な状況すらもひっくり返して勝つことができる。

耐久とCの実数値が過去のシーズンにいたH177残飯アシレーヌとほぼ同じであり、Sは無振りでも準速ドサイドン抜き調整アシレーヌよりも圧倒的に速い。
それでいて、てっぺきでBを強化することができるうえ、てっぺきかめいそうでアシストパワーの威力を40ずつ上げることも可能というぶっ壊れっぷり。
タイプ一致アシストパワーのおかげでめいそう積み合戦、特性てんねんにも強い。
カプ・レヒレとめいそう積み合いをした後にアシストパワーで倒し、相手の後続も全員まとめて突破という試合がよくあった。

ただし、相手のカプ・レヒレのムーンフォース5回中4回Cダウンを引いて負けた時は筆者が画面に向かってばくおんぱ、台に向かってアームハンマーを同時に撃った。

てっぺきを積んでしまえばゴリランダーのキョダイコランダも、エースバーンのキョダイカキュウも怖くない。
相手に殴られるよりも先に積むことができればほぼ無敵だった。

物理アタッカーに対しててっぺきを見せると、次のターンにてっぺき読みで特殊アタッカーに交代されたり、その逆で「特殊アタッカーに対してめいそう→めいそう読みで物理アタッカーに交代」という動きをされたりすることがよくあるので、交代を読んで積み技を使い分けたり、時には殴りに行ったりすることも必要である。

火力を出すためには積まないといけない、積んでも急所がきついという弱点はあるものの、その点はダイマックスをすることである程度補える。
特にサイコフィールド補正がある時の威力130ダイサイコは瞑想を積まなくても並のアタッカー顔負けの威力を叩き出すことができる。
急所には弱いが、耐久が高いので、動けない系の不運(麻痺、凍り、最長眠りなど)にはある程度の耐性がある。
もちろん状況によって不運による被害の大きさは違うので、積む前に凍らされたりすると苦しいが。

世間一般のカプ・テテフはタスキ、スカーフ、メガネがほとんどであり、ポケモンHOMEのランキングではアシストパワーとドレインキッスとてっぺきが圏外ということも相まって読まれることはほぼない。
読まれないので、相手の「アタッカー型カプ・テテフの高火力エスパー技が怖くて不利対面でも迂闊に交代できない」という恐怖心に付け入って有利な相手を即引きさせずに積めることも多々あった。

余談だが、ダイマックスする時の「がんばって大きくなったよ(>_<)」感が可愛くて癒される。

ファイヤー

★ファイヤー
特性:ほのおのからだ
性格補正:ずぶとい
努力値:H252-B252-D4
実数値:H197-A×-B156-C145-D106-S110
持ち物:アッキのみ
技構成:マジカルフレイム/ねっさのだいち/おにび/はねやすめ

よほどのことがない限り物理では死なない不死鳥。
S12中盤ぐらいからカプ・テテフの相方として採用し、ほとんどの試合で選出した。

カプ・テテフが苦手とする鋼タイプに対して有利を取れるだけでなく、マジカルフレイムとおにびで起点作りをすることもできる。
ファイヤーで火傷させてしまえば、鋼タイプすらも物理ならカプ・テテフで対処できるようになる。

HB特化したうえでアッキのみを持つことにより、珠エースバーンのダイジェットを受け出しから耐え切ることができるだけでなく、ダイマックスしたミミッキュにも勝てる可能性が生まれたり、ダイマックスせずにがんせきふうじを打ってくるドリュウズや霊獣ランドロスにも勝てるようになったりする。

また、火傷とアッキのみを組み合わせれば、ドサイドンのがんせきほうですらも確定で耐えるほどの脅威の物理耐久を誇る。
ちなみにドサイドンやバンギラスのストーンエッジ程度ならアッキのみを使うまでもなく耐えることができるので、相手がダイマックスをしてこないという前提であれば、上からおにびを撃つことで1発耐えて、次のターンからはねやすめ連打で耐え切ることができたりもする。
不死身ッ!!不老不死ッ!スタンドパワーッ!

せっかくアッキのみを発動させてもサイクル戦でチャラになることがあったり、物理耐久が高すぎて有り余ったりすることもあるので、アッキのみそんなに要らないんじゃないかと思うかもしれないが、筆者はとにかく運が悪いのでおにび外しのケアとして役に立つことが多く、終始手放すことができなかった。

物理耐久にばかり目が行きがちだが、実はマジカルフレイム込みなら特殊耐久もなかなかのものであり、マジカルフレイム連打でCを下げまくればポリゴン2が電気技を持っていようと受け流すことができる。
ただしこちらからも倒せないので、ポリゴン2に勝つためにはCを下げた後、他のポケモンに託す必要がある。

飛行技を切ってねっさのだいちを搭載している理由としては、ヒードランへの対抗手段が欲しいことと、受け出しされるウツロイドに交代読みで撃ってそれ以降の受け出しを躊躇させたいからである。
敢えて飛行技を搭載しないことにより、こだわりアイテム持ちのメタモンを泣かせることもできた。

ガブリアス

★ガブリアス
特性:さめはだ
性格補正:しんちょう
努力値:H252-D212-S44
実数値:H215-A150-B115-C×-D145-S128
持ち物:オボンのみ
技構成:スケイルショット/じしん/ほのおのキバ/つるぎのまい

まさかの慎重HDガブリアス。
筆者は決してふざけていません。大真面目です。
S12終盤ぐらいから採用し、ミミッキュとの2択で選出することが多かった。

努力値をHDに厚く振ってオボンのみを持つことにより、ジバコイルのラスターカノンおよびてっていこうせん、ウツロイドの交代読みマジカルシャインを恐れることなく堂々と受け出しできるようになる。
「それだけならとつげきチョッキを持てばいいじゃねーか。某有名実況者への嫉妬乙」と言われるかもしれないが、それだとつるぎのまいを使えなくなるというデメリットが生じ、抜きエースとしての適性が落ちてしまう。
また、ガブリアスはS種族値が102いう絶妙な数値ではあるものの、個人的に現環境ではあまりそれが活きているとは思えず、ならばいっそSに振らなくてもいいのではないかと考え、Sをスケイルショット1回で最速アーゴヨンを抜ける程度に抑えた。

YouTubeの動画でも紹介したが、サイクル戦に積極的に参加させつつ、抜きエースにもなれるという、まさにハイブリッド型ガブリアスと言える。
ただ、Sをウオノラゴン達よりも速くする、Aにも努力値を割いて火力を上げるなど、まだまだ調整の余地がある型なのではないかとも思っている。
よかったら皆さんもぜひ使ってみて欲しい。

ミミッキュ

★ミミッキュ
特性:ばけのかわ
性格補正:わんぱく
努力値:H252-B252-D4
実数値:H162-A110-B145-C×-D126-S116
持ち物:こうこうのしっぽ
技構成:のろい/トリック/おにび/ひかりのかべ

ストッパー、そして起点作り役。
ポケ徹にある型をそのままパクってきた。
S12中盤ぐらいから採用し、選出率はそこそこ高めだった。

相手の積みエースやダイマエースが暴れ出したら尻尾トリックをして止めに行く。
そして、ついでに火傷させたり壁を張ったりして後続の被ダメージを減らすこともできる。

また、このミミッキュはHB特化することにより、珠エースバーンのキョダイカキュウ、連撃ウーラオスのすいりゅうれんだ、その他連続ヒット技などを耐えることができるので、ばけのかわを貫通されてもほぼ確実に仕事できる。

使い方としては、死に出しから投げて相手のエースを機能停止させ、カプ・テテフの積みの起点にすることが多かった。
しかし、たまにばけのかわを盾に受け出しから相手を止めに行ったり、敢えて初手に出して「とりあえず誰でもいいから尻尾トリックを食らえ!」という雑な使い方をしたりもしたが、それでもかなり強かった。

のろいの枠は11/28までかげうちだったが、かげうちを撃ちたい場面が全く存在せず、自傷ダメージで自主退場したり、起点阻止をしたりできるのろいのほうがいいと判断し、変更した。
ちなみにトリックでとつげきチョッキを受け取る、ちょうはつで変化技を使えなくなるなどの状況になった場合も、かげうちしか撃てなくなるよりは自傷ダメージで自主退場できるわるあがきを撃てたほうが圧倒的にマシだと思った。

バンギラス

★バンギラス
特性:すなおこし
性格補正:れいせい
努力値:H252-A4-C252
実数値:H207-A155-B130-C161-D120-S72
持ち物:いのちのたま
技構成:ロックブラスト/あくのはどう/だいもんじ/れいとうビーム

原種サンダーへ選出圧力をかける枠として11/29に急遽採用。
選出画面でこいつがいることで、原種サンダーを選出される頻度を減らすことができ、選出されたとしても初手ダイマックスをされなくなる。

……と思いきや、1回だけ何食わぬ顔で原種サンダーに初手ダイマックスをされ、原種サンダーはなんとか撃退したものの裏のポケモンで詰んで大敗してしまった。
しかも、その時に限ってバンギラスを選出していなかったという悲しみ。

霊獣ランドロスに威嚇でAを下げられても平気になるように初手ダイマックス前提の両刀型にしたが、筆者の記憶が正しければ選出したのは1回のみ。
この枠はおそらくS13で別のポケモンに替わっていると思う。

キョダイラプラス

★ラプラス(キョダイマックス個体)
特性:シェルアーマー
性格補正:ひかえめ
努力値:H140-B44-C228-D4-S92
実数値:H223-A×-B106-C147-D116-S92
持ち物:ひかりのねんど
技構成:ハイドロポンプ/フリーズドライ/かみなり/ほろびのうた

ウオノラゴンへ選出圧力をかける枠として11/29に急遽採用。
配分はポケ徹にあったやつをそのままパクった。

初手ダイマックス枠として考えていたが、ほぼ初手ダイマックスはせず、搦め手を多く使ってきそうなパーティに対してほろびのうたを決めるために選出していた。
選出率は低め。

筆者自身の運の悪さを考慮し、急所負けを防ぐためにシェルアーマーにしたものの、そもそも選出率自体が低く「選出率が低い=被弾回数が少ない=急所を食らう回数も少ない」なので、カバルドンに対して強くなれるうるおいボディのほうがよかったのではないだろうか。

この枠もおそらくS13で別のポケモンに替わっていると思う。

【基本選出】

・カプ・テテフ+ファイヤー+ミミッキュ
ガブリアス採用前からの基本選出。
当初はファイヤーで相手を引っ掻き回してからミミッキュで相手のエースを無力化し、カプ・テテフで詰ませるという対面的なルートを考えていた。
実際その通りに試合を進めたこともあるが、意外とミミッキュもばけのかわを盾に参加するサイクル戦になったり、それ以前に相手がファイヤー1匹で詰むという展開も多々あった。
この選出ではジバコイル、ウツロイドが非常に重く、勝つためには尻尾トリックとダイマックスのタイミングを見極める必要がある。

・カプ・テテフ+ファイヤー+ガブリアス
相手側にジバコイル、ウツロイドなど、カプ・テテフとファイヤーだけでは重めのポケモンがいる場合はガブリアスでそれらのポケモンを見れるようにこの選出をする。
この選出では、カプ・テテフとファイヤーで相手を詰ませるよりも、サイクル戦を積極的に行い、ガブリアスでジバコイル、ウツロイドあたりを起点にして積んでから全抜きというパターンが多かったような気がする。
こちらはミミッキュがいないので、サンダー、ウオノラゴンあたりが非常に重く、それらのポケモンに対してダイマックスのタイミングを見誤るとその時点で負けがほぼ確定するという弱点がある。

【苦手なポケモン・苦手な構築】

・カバルドン
カプ・レヒレのおかげで絶滅したかと思いきや、S12終盤で一気に増えた気がする。
ステルスロックを撒かれるとファイヤーが苦しくなり、あくびループを切れる手段がカプ・テテフのダイフェアリーのみのため、非常に重かった。
ラプラスの特性をうるおいボディにすればある程度楽になったかもしれない。

・ウオノラゴン
カプ・テテフは事前にてっぺきを積んでいなければダイマックスを強要され、ファイヤーはウオノラゴンを事前に火傷させていなければ何もできず、火傷させてはねやすめ連打してもいつか急所で倒されるのがオチなので、非常に重かった。
ただし、ミミッキュで尻尾トリックとおにびを決めてしまえばカプ・テテフの起点にできるので、ミミッキュを選出している時は激重というわけでもない。

・原種サンダー
こいつはやばい。
何がやばいかって、サンダーを絶対無敵のポケモンだと思い込んでいる人が多いのか、よくわからないタイミングで強引に受け出しされてそのままパーティを半壊させられることが多々あった。
なんでまだ型が判明していないファイヤーに対してサンダーがバンバン交代で出てくるのかと問いたい。
しかもアタッカー型ファイヤーだったら明らかにダイジェットではなくダイバーンを撃ちたくなるであろう場面ですら何食わぬ顔で交代から出てくるもんだから「それファイヤーがアタッカーだったら致命傷負うぞ!」としょっちゅうキレていた。
しかも、筆者視点では「サンダーには交代されない」と読んでいるから追加効果でCを下げられるマジカルフレイムなんて撃つわけもなく、大体おにびを選択しているからほぼ無償降臨されている状態である。

……とまあ、愚痴っぽくなったが、こんな感じで読みを外されて無償降臨されることが多く、とにかく苦手意識があった。
ただ、筆者は第4世代からポケモンガチ対戦をやっていながらサンダーを使用した経験が一切ないためにサンダー使いの思考を理解できていないだけなのかもしれない。

その他にも、ぼうふうで混乱、ほうでんではなく10まんボルトで麻痺して連続で動けないなど、とにかくこいつに対するヘイトがやばかったので、S12終盤はサンダーを出される機会を減らすためにバンギラスで選出圧力をかけておいた。

【スペシャルサンクス】

S12でもお互いに情報交換し合ったり励ましたりしてくれたリシテアさん、原種ファイヤーをくれたたむくん、原種ファイヤーと夢フカマルの交換募集に来てくれた方々、応援してくれたTwitterフォロワーの皆さん、過去作含め俺と対戦してくれたすべての方々、この構築記事を読んでくれたあなた。

そして、事情により名前は出せませんが、配信色カプ・テテフをくれた方。
もしあの時カプ・テテフをもらわなければ、俺はこの構築記事のカプ・テテフを考えもしなかったでしょうし、こうやって結果を出すこともできなかったと思います。
本当に感謝しています。

【最後に】

S10のレート1915が自分の最高レートだったのですが、S12では最高レートを更新することができました。
また、最終順位もS10の時より高くなり、自分の成長を感じています。
S13ではレート2000突破を目標に今よりももっと頑張りたいです。

これはTwitter以外のところからこの構築記事に辿り着いて俺を知った人向けの内容となりますが、Twitterではよくポケモン配布企画ツイートをしていますので、ぜひ参加とフォローをお願いします。
また、YouTubeにて動画投稿を行っていますので、よかったらご視聴とチャンネル登録していただけると励みになります。

では、非常に長い構築記事になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
またどこかでお会いしましょう。


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