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【剣盾S10シングル最終904位】晴れ+雨+フライゴン【レート1915】

初めましての方は初めまして。
灼熱ふれあ(Twitter@Shacu_Flare)と申します。
ポケモン剣盾では初めて最終順位3桁を達成したので、その記念として構築記事を書きます。
途中の【構築経緯】の部分は長いうえにほぼ自分語りのため、読み飛ばしてしまっても問題ないと思います。

TN:しゃくふれ 最終順位:904位 最高・最終レート:1915

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【コンセプト】

・圧倒的なパワーで相手をねじ伏せ、試合中の読み合いを発生させない
・被弾回数を減らすことにより、急所や追加効果による運負けを無くす
・電気、水、地面の3すくみをガン無視
・S10使用率1位のパッチラゴンで止まらないダイジェットエースを使う
・S10で数が多かったアローラキュウコンを簡単に対策する
・プレイヤーの弱点である選出画面の読み合いをガン無視
・選出画面で苦手なポケモンを見かけても基本選出を強引に通す
・短期決戦を狙うことによりシーズン中にこなせる試合数を増やす
・多少の負けを恐れず、負けてもそれより多く勝てばいい精神で潜る
・負けを恐れないことにより、相手からの選出誘導と選出圧力をガン無視
・初手で選出されたら試合終了レベルのポケモンすらも無視して基本選出
・上記すべてのコンセプトを貫き通し、自分に酔う

【構築経緯】

S10は憎きリベロ糞兎が不在ということでようやく俺の時代が来たと舞い上がっていましたが、現実はそう甘くはなく、なんとシーズン序盤~中盤にかけて5桁順位をさまよい続け、酷い時は40,000位前後に滞在するという今までにない屈辱を味わうことになりました。

ライブ配信で俺のプレイングを見た人達からは「交代読みや釣り交換などの深読みが多くて必要以上に被弾している」「相手の順位に合わせた読み合いができていない」という指摘をいただきましたが、個人的には4~5桁順位でも上手い行動をしてくる人もいれば、そうでない人もいて「相手の順位に合わせた読み合いって無理ゲーじゃね!?」と思いました。
相手が上位帯であればまず間違いなく上手いのでそれに合わせた読み合いもしやすいのですが、対4~5桁順位は人によってばらつきが激しく読み合いが不安定になるので、だったらいっそ4~5桁順位相手に読み合いを発生させなければいいのではないかと考え、先述したコンセプトで構築するに至りました。

コンセプトが決まった後、しばらくは原種キュウコン、サンパワーリザードン、キレイハナ以外の残り3枠はテキトーに見せポケを入れて、先述の3体固定選出で潜っていましたが、それだけで中盤5000位以内に入ることができました。
なので、このままこの3体を軸にして、軸の通りが更によくなるように再構築しようと考えた結果『晴れ+雨+フライゴン』という一つの構築が出来上がりました。
また、フライゴンのおかげで、最初は1つしか存在なかった基本選出パターンがもう1つ増え、より勝ちやすくなりました。

俺が好きなポケモン揃いの構築になったので、ランクマに潜るモチベが非常に高かったです。

【個別解説】

キュウコン

★キュウコン
特性:ひでり
性格補正:おくびょう
努力値:H244-C12-S252
実数値:H179-A×-B95-C103-D120-S167
持ち物:あついいわ
技構成:マジカルフレイム/おにび/アンコール/おきみやげ

基本選出の1匹にして大黒柱。
このポケモンなしでは本構築を語れない。
ほとんどの試合で選出し、選出した際は必ず初手で出していた。

ただの晴れ始動役では終わらず、マジカルフレイムのCダウン、鬼火による火傷、おきみやげによる自主退場とACダウンにより、キレイハナとフライゴンの積み起点作りもできる。

また、アンコールで天然ピクシーやかげふみゴチルゼルなどのダイマックスを誘発したり、先制壁貼り読みでアンコールを決めて、壁ターン枯らしを嫌がって交代で出てきたポケモンにマジカルフレイムや鬼火で火力低下を狙うという立ち回りもできた。

相手が初手ダイマックスで天候を変えたり、キュウコンをダイジェットの起点にしようとしていると思ったら先制おきみやげで自主退場してそれをすかし、リザードンを降臨させてイージーウィンという動きも可能。

このポケモンのおかげで、流行りのアローラキュウコンを初手で出されてオーロラベールを貼られる機会もなくなった。
仮に初手で出されてもS種族値で負けているおかげで天候を勝ち取ることができるうえ、タイプ相性でも有利なので、何の問題もない。

ちなみに、持ち物はこの構築で苦手なアイアントやスカーフパッチラゴンなど意識の襷も考えたが、それら以外のポケモンに対しては襷が要らない点、キュウコンが晴れ始動だけに留まらず数ターン居座ることが多かった点から、あついいわ以外の持ち物を持たせることはできなかった。

キョダイリザードン

★リザードン(キョダイマックス個体)
特性:サンパワー
性格補正:おくびょう
努力値:B4-C252-S252
実数値:H153-A×-B99-C161-D105-S167
持ち物:いのちのたま
技構成:オーバーヒート/ぼうふう/ソーラービーム/りゅうのはどう

基本選出の1匹にして本構築のエース。
超火力の脳筋バカ。
いのちのたまを持ってサンパワー補正を乗せた威力130ダイドラグーンは耐久無振りパッチラゴンを確定1発で倒せるため、パッチラゴンで止まらないダイジェットエース枠として採用。

また、サンパワー発動時の火力がとにかく凄まじく、その火力はアシレーヌへの交代読みでダイジェットやダイソウゲンではなくキョダイゴクエンを撃てるほど(その時は一点読みではなく中間択として撃ったが)

このポケモンの制圧力のおかげで短期決戦で試合数を増やすことができ、こいつに対応できない構築との読み合いも拒否できた。

ちなみに自前で晴らせる通常個体ではなくキョダイマックス個体にした理由としては、キョダイゴクエンのスリップダメージが後述のキレイハナやフライゴン達と相性がよかったため。襷持ちにも強い。

キレイハナ

★キレイハナ
特性:ようりょくそ
性格補正:おくびょう
努力値:H244-B4-C4-D4-S252
実数値:H181-A×-B116-C111-D121-S112
持ち物:じゃくてんほけん
技構成:ギガドレイン/ちからをすいとる/ちょうのまい/バトンタッチ

基本選出の1匹にして遊撃隊その1。
積みエース、サポート、受けを臨機応変にこなせるハイブリッド。
キレイハナの通りがよければこのポケモン1匹で相手を詰ませて勝つことが可能。
そうでなくとも、弱点保険と蝶舞による能力上昇を味方にバトンタッチして後を託すこともできるため、キレイハナ自身の通りが悪くても積むことさえできれば活躍する。
特性のようりょくそが発動していなくても強いが、相手の上からちからをすいとると蝶舞ができるかどうかで耐久力に大きな違いが出てくるため、晴れで使うことにした。

この構築はアシレーヌとマリルリが重めでよく誘うため、基本的にキレイハナでカモにすることになるのだが、相手側にサンパワーリザードンがいると無償に限りなく近い後出しをされてしまうせいでアシレマリルリ+リザードンのような並びにはあまり出せなかった。
あと、唐突に出てくる草食マリルリはやめてください(切実)

変化技込みで耐久力が非常に高く、ダイマックスしなくても弱点技を耐えることができ、草タイプゆえ弱点も多いので、弱点保険の発動機会に恵まれているポケモンでもある。
ただし、いのちのたま補正ありタイプ一致ダイマックス技だと耐えられない時も多々あるため、過信は禁物。

キレイハナはどのシーズンでも使用率が低いが、この技構成の他にも眠り粉、宿り木、ムーンフォースなども使えて器用なポケモンなので、まだ使ったことのない人は使ってみてはどうだろうか。

フライゴン

★フライゴン
特性:ふゆう
性格補正:ようき
努力値:H44-A196-B4-D12-S252
実数値:H161-A145-B101-C×-D102-S167
持ち物:たべのこし
技構成:じしん/スケイルショット/みがわり/りゅうのまい

基本選出の1匹にして遊撃隊その2。
残飯みがわりを搭載することにより、状態異常技を対策できるだけでなく、竜舞で相手のダイマックスを誘発してから身代わり連打で枯らす動きや、リザードンのキョダイゴクエンの後に出してスリップダメージを稼ぐことにより、本来打ち合いで勝てない相手にも勝つといった動きが可能。
竜舞を複数回積むことに成功すれば、フライゴンでの全抜きも狙えなくはない。
この構築唯一の物理アタッカーでもあるが、火力アップできる持ち物を持たせていないので、アタッカー性能にあまり期待してはいけない。

ちなみに、実数値をH161-D101以上にすることで、身代わりが無補正C4振りドヒドイデのねっとうを確定で耐える。

また、このフライゴンはダウンロード調整もしています。
バンビーがダウンロードポリゴンZの動画を出す前からやっていました!!!!!(ドヤ顔)
バンビーが動画を出す前からダウンロード調整をしていました!!!!!
大事なことなので2回言いました。

ニョロトノ

★ニョロトノ
特性:あめふらし
性格補正:ずぶとい
努力値:H252-B252-D4
実数値:H197-A×-B139-C110-D121-S90
持ち物:だっしゅつボタン
技構成:ねっとう/ほろびのうた/まもる/こらえる

雨始動役として採用。
選出する際はほぼキングドラと一緒に選出していたが、選出率はこの構築で一番低かった。
1回だけ『初手ダイマックス+悪戯心後攻の尻尾トリック+詰め』の構築に対してキュウコン、リザードンと一緒に滅びの歌使いとしてキングドラなしの単体で選出したことがある。

まもるとこらえるを交互に使っても失敗する仕様は知っているが、どうせ他に採用する技がなかったことと、使い分けたい場面もありそうだったことからこの技構成にした。
失敗する仕様は知っているんで、クソリプ送ってきたらくらすぞ?

ちなみに「くらす」は福岡の方言で「しばく」の意。福岡の方言ではあるが、宮崎とかでもよく使われる。

キングドラ

★キングドラ
特性:すいすい
性格:おくびょう
努力値:C252-D4-S252
実数値:H150-A×-B115-C147-D116-S150
持ち物:ハバンのみ
技構成:なみのり/りゅうせいぐん/ぼうふう/あくび

基本選出で重いアイアントやスカーフパッチラゴン、サンパワーリザードンをはじめとした炎タイプ対策として採用。
ただ、選出画面でそいつらを見かけても強引に基本選出を押し通すことのほうが多かったので、出番はほとんどなかった。
ただ、ニョロトノとセットで見せポケとしてドサイドンや先述の重めなポケモン達の選出をある程度抑制できていた実感はあるので、決して無駄な枠ではなかったと思う。

また、ハバンのみを持たせている理由としては、リザードンやパッチラゴン意識だが、それらのポケモンに対して発動する機会はなかった。
ばったり対面したメタモンの流星群をハバンで耐えて返り討ちにしたことはある。

構築に入れたばかりの頃はあくび持ち+竜舞フライゴンがやりたくて初手に投げたこともあったが、受けループパと晴れパ以外に勝てた試しがない。

この構築でニョロトノとキングドラを出しても重めなポケモンが多く、ぶっちゃけあまり活躍できなかったため、今考えると、ニョロトノとキングドラの枠は別のポケモンでもよかったのではないかと反省している。
S11ではおそらく変更しているだろう。
というかこの記事を執筆している時点でもう別のポケモンを育成した。

【基本選出】

・キュウコン+リザードン+キレイハナ
一番多く使う選出パターンであり、晴れをフルに活かせる。
キュウコンの後にリザードンを投げて全抜きを狙い、打ち漏らしをキレイハナで処理するルートと、キレイハナの弱点保険と蝶舞による能力上昇をリザードンにバトンしてから全抜きを狙うルートが存在する。

・キュウコン+リザードン+フライゴン
キレイハナの通りが悪い時の選出パターン。
キュウコンの後にリザードンを投げて全抜きを狙い、打ち漏らしをフライゴンで処理するルートと、フライゴンの竜舞積みで相手のダイマックスを誘発してから身代わりで枯らした後に後発ダイマックスで蹂躙するルートが存在する。
この選出だと相手のアシレーヌやマリルリをリザードンで倒すか、キョダイゴクエンのスリップダメージを使ってフライゴンで倒すことになるが、後者の場合はリザードンでダイソウゲンを打つとグラスフィールドが邪魔になるので、ダイマックス時はダイジェットかキョダイゴクエンを撃とう。

【苦手なポケモン・苦手な構築】

・ダイロック搭載アイアント
基本選出をする場合、このポケモンを初手ダイマックス枠として出されるとそれだけで試合が終了すると言ってもいい。
上手く立ち回ればはりきりによる技外しに賭けることができる場面まで持っていけるが、運よく外れたとしても相手の後続まで倒せるかは別の話。
本来であれば選出画面でこのポケモンを見たらキングドラの選出が必須になってくるのだが、意外と初手で選出されないことも多々あったので、アイアント1匹にびびって選出を歪めたら損だと思い、負け覚悟で基本選出をゴリ押すことが多かった。
ライバロリがよく唱えている6分の1理論が割と役に立つ。

・スカーフパッチラゴン
基本選出をする場合、このポケモンを初手で出されるとキュウコンもリザードンも何もできずに先制でんげきくちばしで倒される。
キレイハナとフライゴンもパッチラゴンにダイマックスされると厳しい。
ただ、キュウコンを倒された後にキレイハナやフライゴンを死に出しさせると、こちらの何かをケアするためにダイマックスせずにそのまま突っ込んでくる人やいったん逃げる人が多かったので、絶対に勝てないわけではない。
また、相手のはりきりによる技外しによって勝てる場合もある。
ただ、間違いなく勝ち筋が相手の行動と運依存になるので、勝てても本当の意味で勝った気はしない。
かなり重めなポケモンではあるが、選出画面では持ち物がスカーフだと確定していないことや、スカーフでも初手で選出されなければなんとかなることから、パッチラゴンにびびって選出を歪めたら損だと思い、負け覚悟で基本選出をゴリ押すことが多かった。
こんな奴をケアしなくても勝てば正義ッ!

・瞑想搭載ハピナス
あまり遭遇しなかったため目を逸らしたが、当たって勝てたことが1回しかない気がする。
しかも、こいつは大体どくどく持ちやどくびし持ちと組んでいやがるからもう絶望的。
キレイハナで蝶舞バトンしてリザードンのキョダイゴクエンでゴリ押そうにも、相手もダイマックスするから削り切れずに終わる。
この構築で本気で殺しにかかるならキングドラのあくび、ニョロトノのほろびのうた、フライゴンの身代わり竜舞を駆使しなければならないと思う。

・サンパワーリザードン
S10終盤で一気に増えたね。
基本選出だとキュウコンが同速運ゲーに負けておきみやげを撃てないと試合終了するので、キングドラを選出したほうがいいが、大体そういう時に限ってキングドラの通りが悪い。
こちらのリザードンにダイロックを搭載すれば解決するという意見をいただいたが、残念ながら現状技スペがない。
もし今後サンパワーリザードンに負けることが増えてきたら流石にダイロック搭載するが、その場合抜く技はソーラービームになるだろうか。

・襷(頑丈)ステロ岩石封じ
ステロを撒かれるとリザードンの寿命が一気に縮む。
ただ、この手のポケモンは大体キュウコン相手には岩石封じから入り、次のターンにステロを撒く動きをするので、それを上手く読んで1ターン目に岩石封じ読みで鬼火かマジカルフレイム、2ターン目にステロ読みでリザードンを降臨させるとそのままイージーウィンできる場合もある。
しかしながら、リスクの高い読み合いになるので不安定。

・初手ダイマックス+悪戯心後攻の尻尾トリック+詰め
流石にこいつら相手に何も考えず基本選出をしたら死ぬ。
悪戯心後攻の尻尾トリック枠のポケモンが身代わりを持っていたら絶望的。
相手の詰め役を処理できるような選出をしなければまず勝てないが、未だに結論を出せていない。

【スペシャルサンクス】

立ち回りについてアドバイスをくれたゆーふさん、俺に天候パの適正があるのではないかと提案してくれたリシテアさん、ウルボ夢ロコンの理想余りをくれたはるき、ラブボ夢ヒトカゲの理想余りをくれたひくつさん、S10序盤に負けまくった俺を励ましてくれたカルピスくん、応援してくれたTwitterフォロワーの皆さん、過去作含め俺と対戦してくれたすべての方々、この構築記事を読んでくれたあなた。
俺一人の力ではここまで来られませんでした。
ありがとうございました!

【最後に】

記事を書いていて思いましたが、我ながら雑な構築と勝ち方をしていますね。
今回、S10で最終904位という結果こそ出せましたが、更に上を目指すのであれば、今のようなやり方ではまだまだ通用しないのかなあと思います。
また、常勝が目的の構築ではないので、1試合たりとも負けたくない人には不向きの構築だと思いますし、無敗でマスターボール級に行くことは相当なマッチング運と実力がないと厳しいだろうなと思います。
少なくとも俺はS11に無敗でマスターボール級到達できませんでした。

非常に長い構築記事になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!
S11以降も最終順位3桁以内に入ることがあれば、また構築記事を書こうと思います。
いずれまたお会いしましょう。

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