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[遊戯王ラッシュデュエル]関西ラッシュCS大会参加デッキ「水バ」解説[ベスト16]

11/25(土)に開催された遊戯王ラッシュデュエル非公認大会「関西ラッシュCS」に参加しました。

結果は、予選6本勝負で4勝2敗のベスト16止まりでした。2敗した試合はプレミが目立ったので反省しております。

ただ、参加したデッキは11月(オメガライジング環境)からの公認大会で3度優勝しており、今後も環境で十分戦えると自負しており、記事に残すことにしました。デッキ内容はCS以降に改良を加えたものになります。

★「水バ」 デッキレシピ

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©スタジオ・ダイス/集英社・テレビ東京・KONAMI

「水バ」とは、「水属性バウンス」の略で、水属性モンスターを活用しつつ、「 アイスエイジ・カタパルト」「昂光の裁き」「JAM:Pセット!」でバウンスを決めていくコントロール型のデッキです。まず、各カードの解説をした後にデッキの回し方を記載します。

●アイスエイジ・カタパルト(2枚)

【条件】このカードを召喚したターンに、自分の墓地のモンスター(水属性)1体をデッキの下に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで持ち主の手札に戻す。その後、相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んでその攻撃力・守備力をターン終了時まで600ダウンできる。

本デッキの軸となります。元々3枚入れていましたが、先行時や場に伏せカードがない時に引いても効果を発動できないため、2枚に抑えています。上記の状況で引いてきた場合は、七宝船やアメイジングディーラーのドロー素材やサメガロンの餌にします。

下記の動きが理想的で、かなり強いです。

①シードラゴン・ナイトで戻す対象を参照する。

②シードラゴン・ナイトと他1体でアイスエイジ・カタパルト召喚

③発動条件でシードラゴン・ナイトをデッキに戻し、伏せカードバウンス

●交戦魚サメガロン

【条件】手札のモンスター(水属性)1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの守備表示モンスター1体を選んで表側攻撃表示にする。

元々、このデッキには「連撃竜ドラギアス」を採用していたのですが、下記理由により、採用から外しました。

・「ハーディフェンス・ミッション」が環境に多い

・バウンスデッキの特性上、相手の場のモンスターがゼロになる場面が多い

ドラギアスの代わりとなるカードを模索した結果、サメガロンを採用することにしました。ドラギアスによる火力が無くなった分、バウンス不可の裏守備モンスターで場を固められた場合の攻め手を用意する必要がありました。サメガロンの効果発動条件となる水属性もこのデッキと相性が良く発動は容易、かつダメージ稼ぎに大きく貢献してくれます。実際、公認大会でも終盤に相手が保険として伏せた守備を攻撃表示にして攻め勝つ、といった場面もありました。

●エンシェント・アライズ・ドラゴン(2枚)

【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】このカードの攻撃力はターン終了時まで600アップする。自分の墓地に「クリア・アイス・ドラゴン」と「バーニング・ブレイズ・ドラゴン」がいる場合、その2体をデッキに戻す事ができる。戻した場合、相手フィールドの表側表示モンスター(守備力1500以下)1体を選んで破壊できる。

水属性。「ハーディフェンス・ミッション」を避けつつ3000打点が取れ、「邪影ダーク・ルーカー」等高守備モンスターの対策にもなります。

●ビックリード・ドラゴン

【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの攻撃力が一番高い表側表示モンスター全ての攻撃力はターン終了時まで、[自分フィールドの攻撃力が一番高い表側表示モンスターの攻撃力]だけダウンする。このターン、このカードは攻撃表示モンスターにしか攻撃できない。

主な役割はマキシマムの対策とダメージ稼ぎです。裏守備セットで耐久する動きも強いです。

●最強戦旗エースブレイカー

【条件】手札のモンスター2体を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで破壊する。

主な役割はマキシマムの対策です。

対竜魔の「ダーク・リベレーション」硬直状態で、モンスター破壊処理要員として立たせておく動きも強いです。その場合、「アタック減俸」「楽姫の独演」が伏せにあればこちらの盤面を維持しやすいです。

●邪影ダーク・ルーカー

【条件】デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。
【効果】相手フィールドの魔法・罠カード1枚を選んで破壊し、相手に1000ダメージを与える。その後、このカードを持ち主の手札に戻す。

本デッキでは、相手の伏せカードに干渉できるカードはモンスターのみで、確実に破壊できるカードはルーカーだけです。伏せ破壊、裏守備セット、七宝船のコストにするタイミングが難しく、プレミしやすいですが、状況に合わせて扱えれば強力です。終盤に「JAM:Pセット!」等バウンス系が無くなり、硬直状態になった時に出せれば強く、ライフを削り切ることも可能です。

●フェニックス・ドラゴン(2枚)

【条件】手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分の墓地のモンスター(レベル5以上/ドラゴン族)1体を選んで手札に加える。

「エンシェント・アライズ・ドラゴン」「ビックリード・ドラゴン」の回収用。3枚だと、初手に引いてくる事が多かったので2枚採用にしました。

●抑竜ステルンプテラ(2枚)

【条件】なし
【効果】自分のデッキの一番上のカードを墓地へ送る。その後、相手の手札をランダムに1枚選んでデッキの下に戻す事ができる。

●ロイヤルデモンズ・シャウト

【条件】相手フィールドに表側表示モンスター(レベル7以上)がいる場合、手札1枚を墓地へ送って発動できる。
【効果】相手の手札をランダムに2枚まで選んで墓地へ送る。

「抑竜ステルンプテラ」「ロイヤルデモンズ・シャウト」の主な役割は下記です。

・「昂光の裁き」の発動条件を満たす

・「CAN:D」を墓地へ置く

上記の中でも、「昂光の裁き」の発動条件を満たす役割を果たしてくれることが多く、有効なカードです。

●シエスタトレーロ(2枚)

【条件】自分の墓地のモンスター3体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの攻撃表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで裏側守備表示にする。この効果でモンスターを裏側守備表示にした場合、さらに自分の墓地の「シエスタホールド」1枚を選んで手札に加える事ができる。

水属性。主に、機械や海竜など、表側表示を条件に発動する罠対策です。基本的にバウンスして場を空ける都合上、役割が無くなることが多いため、2枚採用に抑えています。

●アメイジング・ディーラー(3枚)

【条件】自分の墓地のモンスターが3体以下の場合、300LPを払って発動できる。
【効果】自分の手札3枚を選んで墓地へ送る。その後、自分は3枚ドローする。

水属性。最上級8枚採用による手札事故回避や「CAN:D」を墓地へ置く役割があります。先行で引いてきた時、下級を多く並べられるか、手札が詰まらない場合は守備で出すことが多いです。理由は、本デッキはバウンスが主な攻め方で、「アメイジング・ディーラー」による先行アドが取りにくいためです。例えば、先行で墓地へ送った「CAN:D」を次の相手ターンでデッキに戻されるだけでアド損になります。相手の出方を伺ってから発動を検討する動きが定石です。

●シードラゴン・ナイト(3枚)

【条件】自分の墓地のモンスター2体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの裏側表示の魔法・罠カード1枚を選んで確認する。そのカードと同名のカードが相手の墓地にある場合、さらに選んだカードを破壊できる。

水属性。単体で出しても強く、「アイスエイジ・カタパルト」発動前に伏せを確認する動きが特に強いです。

●タクリミノス(3枚)

水属性。下級打点要員です。ATK1500、DEF1200で攻撃でも守備でも強いです。また、相手が海デッキとミスリードしてくれることもあります。

●CAN:D(3枚)

●JAM:Pセット!(3枚)

【条件】自分の墓地の通常モンスター(レベル2以下/サイキック族)1体をデッキの上に戻して発動できる。
【効果】相手フィールドの表側表示モンスター(レベル8以下)1体を選んで持ち主のデッキの上に戻す。この効果の条件で「CAN:D」をデッキの上に戻した場合、さらに相手の墓地のモンスターを2体まで選んでデッキに戻す事ができる。

本デッキのメインウェポン。相手の盤面を大きく崩して、攻めることができます。2枚だと、どちらのカードも引けない事が多かったため、3枚採用にしました。「アメイジング・ディーラー」、「七宝船」、デッキ上コストのカードなど、「CAN:D」を墓地に落とす手段を多く採用しており、発動は比較的簡単です。また、相手の手札を読み、”持ち主のデッキの上に戻す。”効果を利用して、「昂光の裁き」「アイスエイジ・カタパルト」と併せて事故を誘発させることも可能です。

また、よくある辛い状況と、その対応方法を下記に示します。

・先に「JAM:Pセット!」を1~2枚引いてきた場合は、1枚だけ伏せる。

・先に「JAM:Pセット!」を3枚引いてきた場合は、フィールドが1枚空く状態になるように、2枚まで伏せる。

・「CAN:D」が墓地に、「JAM:Pセット!」が手札にあり、このターン発動しない場合は、手札が詰まっていなければ伏せずに手札に残す。

●七宝船(3枚)

【条件】手札のモンスター1体を墓地へ送って発動できる。
【効果】自分は1枚ドローする。この効果の条件でモンスター(レベル7)を墓地へ送った場合、さらに自分は1枚ドローできる。

デッキ回転要員。最上級を8枚採用している都合上、手札に最上級が複数枚来ることが多いです。元々2枚のみの採用でしたが、あまりに最上級事故が多かったため、3枚採用にしました。また、最上級事故回避以外にも、「CAN:D」を手札から墓地に送れることが強いです。死者蘇生とも相性が良いです。使わない場合も伏せてブラフとして役割を発揮し、破壊されなかった場合は、次ターン以降に爆アドドローが期待出来ます。

●昂光の裁き(2枚)

【条件】なし
【効果】自分または相手の墓地のモンスター1体を選んで持ち主のデッキに戻す。相手の手札が0枚の場合、さらに相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで持ち主の手札に戻す事ができる。

本デッキのサブウェポン。「抑竜ステルンプテラ」「ロイヤルデモンズ・シャウト」でバウンスの成功率を高めています。「昂光の裁き」発動後に「抑竜ステルンプテラ」を発動する疑似「永久凍結」コンボも強いです。ただ、「JAM:Pセット!」など、ほかのデッキ干渉系のカードの発動順序をよく考えた上で回さないと、プレミに繋がるため、扱いは難しいです。

●バックビート

【条件】自分の墓地のモンスター2体をデッキに戻して発動できる。
【効果】相手の墓地の同じ種族のモンスターを2~7体選んでデッキに戻す。この効果でモンスターを4体以上戻した場合、さらに自分は1枚ドローできる。

対策自由枠。今回は「ダーク・リベレーション」対策です。環境に竜魔が多いため、採用しています。フュージョンが多い場合は、「昂光の裁き」と入れ替えると良いです。「10sionMAX!!!」「魔法石の採掘」や罠カード採用もありです。

●死者蘇生

【条件】なし
【効果】自分または相手の墓地のモンスター1体を選び、自分フィールドに表側表示で特殊召喚する。

LEGEND枠。七宝船と相性が良いため採用しています。「アイスエイジ・カタパルト」は効果が発動出来ませんが、最上級を無条件で特殊召喚できる効果は強いです。

●アタック減俸

【条件】自分の表側表示モンスターが攻撃を受ける相手モンスター(レベル8以下)の攻撃宣言時、600LPを払って発動できる。
【効果】攻撃してきたモンスターの攻撃力はターン終了時まで400ダウンする。その後、お互いのモンスターはその戦闘では破壊されない。

デッキに2400打点が多く、また、環境に「セブンスロード・マジシャン」「鋼機神ミラーイノベイター」が多く突破されやすいため採用しています。「最強戦旗エースブレイカー」「エンシェント・アライズ・ドラゴン」を残せると次のターンに強く出ることが可能です。

●ハーディフェンス・ミッション

【条件】元々の攻撃力が2500以上の相手モンスター(レベル8以下)の攻撃宣言時に発動できる。
【効果】攻撃してきたモンスターを破壊する。

環境に「連撃竜ドラギアス」「最強戦旗エースブレイカー」が多いため、採用しています。

●楽姫の独演

【条件】自分フィールドのモンスターが1体の場合、相手モンスター(レベル8以下)の攻撃宣言時に発動できる。
【効果】その攻撃を無効にする。

主に、「邪影ダーク・ルーカー」を守るときや、次のターンにモンスター1体を残したいときに発動します。


★「水バ」 デッキの回し方

 「七宝船」を軸にデッキを回していく事になります。

手札に「七宝船」と最上級が揃っていても、アドバンス召喚した方が強い場合は「七宝船」は伏せておきます。

最上級をレベル7統一で8枚投入しているため、各ターンで引いてこれないことが少ないです。最上級を引き過ぎた場合には「七宝船」「アメイジング・ディーラー」によるドローで、リカバリー可能です。

 相手の盤面を崩す手段は基本的にバウンスです。伏せが何か分からない状況で、最上級同士で殴り合うことはなるべく避けたいです。手札に攻め手があり、ターン内にダメージを稼げそうなら、「昂光の裁き」「JAM:Pセット!」「アイスエイジ・カタパルト」のバウンスカードをフルに使っていきます。上記がない場合は「シエスタトレーロ」も有効です。ダメージを稼げそうにない場合や相手が下級のみの場合、バウンス系のカードを次ターンに温存しておくなどを、こちらの罠やLPの状況などで判断していきます。

 罠はこちらの盤面を維持するために使います。次のターンにバウンス系で場を空けて、残しておいたモンスターで攻めれると強いです。


★まとめ

 現状のラッシュデュエルでは、「昂光の裁き」「JAM:Pセット!」「アイスエイジ・カタパルト」の効果を防ぐ手段がほとんどなく、かつバウンス自体が相手のデッキの回転を遅らせることに繋がり、コントロールが決まりやすいです。また、機械デッキなど、表側表示モンスターを条件とした罠カードが環境に多いため、それらを腐らせることも可能です。以上のことから、バウンスは、非常に強力な攻撃手段となります。参考までに。


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