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すぎる

2024.1.20

「いい人すぎる美術館、切ないすぎる博物館」
に、友達と二人で、展覧会に行った。

「いい人すぎる美術館」

いくつか部屋があって、壁にパネルが並んでて、
そこに文章やイラストでいい人すぎる人が描かれてあった。

「これわかる〜、よくやるよね。」
「これ結構、普通じゃない?」
「これできるようになりたいよね。」
って友達と一つ一つに突っ込みながら進んだ。

パネルを見ながら、
「あ、これ、あの人がやってくれたな」
っていうパネルがあって、心がほっこりしたりもした。

いろんな方向からのいい人すぎるがあって、
共感できる絶妙なラインを攻めてこられたから、
どっぷり世界観にハマってしまった。

「切ないすぎる博物館」

これも一つ一つに
「切な〜」って呟きながら進んだ。

日常のめっちゃ些細なことだけど、
でも、確かに切ないよな〜って思う部分を切り取ってて、
自分と重ね合わせて共感した。

あとは、実物の展示もあった。

「プレゼン資料作ったけど、使われなかった」っていう展示で、
プレゼン資料が置いてあって、表紙に150pって書いてあった。
確かに150ページは、けっこう切ないなと思いながら、
細かい部分にもこだわりが見えて面白かった。

全部見終わるまでに2時間もかかって、
あっという間に時間がすぎるくらい楽しかった。

次の場所に歩いて移動してる時に、
友達が面白いことを話してくれた。

海外では、「〜すぎる」って「too」を使うんやけど、
それって褒め言葉としては使われなくて。

それと同じように、「いい人すぎる」「切ないすぎる」も、
いい意味だけじゃなくて、自己犠牲してるとか、過剰とか、
そういう部分も含めた意味なんやろうなと思った。

って話をしてて、
自分は「〜すぎる」っていうのは褒め言葉で、
今回の展覧会も、「いい人」の最上級として「いい人すぎる」
って使ってると思ってた。

だから、はっと気付かされたし、
確かに展覧会のパネルを思い出してみたら、
そういう部分もあった気がする!と思って、
そこまで深読みして見てた友達、すごいな思った。

あとは、この展示会は主に、
文章が書かれたパネルと、数個の展示物って感じだったんだけど、
文章だけで、これだけのお金を取れるってすごいし、
まず、こんなことを思いつくこともすごいよなって
友達が言ってて、確かにと思った。

一般的な展覧会って、絵とか作品とか、
なんかそれ自体に価値があるものが多いけど、
これは共感とか、この角度からくる?
みたいなそういう部分に価値があって、
なんか新しい形の展覧会だったなと思った。

こんな感じで、
一人では気付けない部分が、二人だったら気づけることが、
展覧会の中でも、終わってからもあって、
やっぱり誰かと展覧会に行くのは面白いなと思った。

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