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まらそん

22歳になって、
どんなことに挑戦しようか考えるなかで、

やりたいけど、やりたくないような、
でも、やるなら若いうちがいいだろうなという、
なんとな〜くでマラソンを選んだ。

8月から練習をはじめて、
11月に地元のハーフマラソンを走って、
3月24日、徳島マラソンを走ることに。

数日前から天気予報は雨。
雨が降るなら走るのやめて観光しようと思って、
中止を少し期待していた。

当日、朝起きたら雨が降ってて、走るかどうか迷ったけど、
これまでの練習を思い出して、
とりあえず走ってみようと会場に向かった。

会場は、すっごく広い歩行者天国で、
雨の中、朝早くからランナーがたくさん集まってて、
非現実的な空間で、気持ちが高まった。

マラソンがスタートしてから、最初は、
「スパイダーマンの仮装してるよ!」
「菜の花畑、綺麗だね」「いちご、甘くて美味しいね」
なんてお父さんと話しながら走ってた。

でも、中間地点から雨と風が強くなってきて、
「あー、なんでこんなことしてるんだろう、辞めたいな、辛いな、」
「でも、走り続けるしかない、いけるぞ!」
と、後ろ向きな自分と前向きな自分が行ったり来たりしてた。

1キロがすっごく長くて、
進んでも進んでも進まない、そんな感覚だった。

でも、歩かないという自分との約束だけは守ろうと、ひたすら走って、
なんとか、目標の5時間以内でのゴールを達成した。

ゴールしてから、完走できた達成感からか、
もう走らなくていいという安心感からか、涙が出てきた。

やりたくないけど、やってみたかった、
マラソンをやってみて、

8ヶ月間練習を続けられたことや、
やりたくないことをやり切れたことで、
自分のことをほんの少し好きになれた。

やりたいことをやった時以上の、
成長や達成感が感じられて、いい経験になった。

次はどんなやりたくないことをやろうかな〜。

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