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辞書抜き書きand 精読


and [ nd ən (強意) ænd ]

(記号)&; ampersand

& ampersand [ ˈæmpəsænd ]

名詞 可算
アンパサンド(記号&(and)の名称;
andを意味するラテン語のetの、
eとtとの合成字で主に会社名などに使われる

◎接続詞としてのand

接続詞

1.〚語・句・節・文を対等に結んで〛


a・・・と・・・

・・・と・・・
・・・や・・・
・・・及び・・・
・・・そして・・・
(それに)また・・・

(!文法的に同等の語・句・節を結ぶ)

Jill studies Japanese and Chinese.
ジルは日本語と中国語を勉強している。
(同等の名詞と名詞)

Bill is gentle and funny.
ビルは優しくて面白い人だ
(同等の形容詞と形容詞)

Mark and Lizzy wrote this book.
マークとリジーがこの本を書いた。
(同等の人名と人名)

Mark wrote this book with Lizzy.
Lizzy wrote this book with Mark.

a desk, chair and bed
a desk, (a) chair and (a) bed
机と椅子とベッド
(同等の名詞の列挙)
(!名詞が3つ以上列挙される場合、
2つ目からの冠詞は省略)

You, Sue and I
あなたとスーと私
(同等の固有名詞と人称代名詞)
(!通例 二人称 三人称 一人称の順に並べる)

The house is six years old and has a large kitchen.
その家は築六年で広い台所がある。
(同等の動詞句と動詞句)

quickly and with care
迅速かつ注意して
同等の副詞と副詞的なモノ
(!with careは副詞と同等の機能を果たす)

When and where should I go?
いつどこへ行けば良いのでしょうか。
(同等の疑問詞と疑問詞)

They know who you are and what you can do.
彼らは君が誰で何が出来るかを知っている。
(同等の名詞節と名詞節)

You said (that) you understood and that you agree with me.
You said you understood and that you agree with me.
あなたは納得して私に賛成だと言った。
(!
前の方のthatは省略可能だが
後のthatは(くだけて)を除いて
通例省略されない

特に文が長くなって動詞から離れると
その傾向が強い

learn to read and write
読み書きを学ぶ
(同等のto不定詞)
(!・・・write and read の語順は(まれ))

They seemed to have seen and heard all this before.
They seemed to have heard and seen all this before.
彼らはこういったことは以前に見聞きしたことがあるようだった。

I want somebody to love and care for me.
私のことを愛してくれて世話を焼いてくれる誰かがほしい。
(!コーパス 強意のため類義語がandで結ばれることがある)

b〚二者一体〛・・・の付いた・・・

・・・付きの・・・
(!
通例一体の単位と
考えられる組み合わせでは
A and B の順序も
通例固定している場合が多い

bread and butter バターを塗ったパン
(!bread and butterはandの発音で意味が変わる
bread and butter [ brɛd n ˈbʌtə ]
バターを塗ったパン
bread and butter [ brɛd ən ˈbʌtə ]
パンとバターの意味となり 複数扱い)

ham and eggs ハムエッグ
(!(米)ではセットの飲食物の2つ目を省略する事がある:
ham and [ hæm ænd ] ハムエッグ
coffee and [ ˈkɒfi ænd ] コーヒーとドーナッツとのセット

◎andの語法

(1)省略形


(書)では次のような省略形が用いられることがある。
bed 'n breakfast = bed and breakfast
rock'n'roll = rock and roll
questions & answers = question and answers (→ampersand)

(2)and による列挙


3つ以上の語句を列挙する時は、通例A,B and C
(!↑1a第4例)
とする。ただし強調のため
A and B and C となることもある。
andを用いず
A, B, Cとするのは(文)

(3)andと省略

and の前後で重複部分がしばしば省略される

(a)冠詞・所有[指示]代名詞


(i)
2つの名詞が
緊密な関係を持つ場合
2つ目の名詞には
通例冠詞 所有[指示]代名詞
は付かない

a knife and fork ナイフとフォーク
a hat and coat 帽子とコート

(!
自然な組み合わせでないものは
aが必要

I forgot to take a raincoat and a camera [and camera]

my pen and pencil
私のペンと鉛筆

(ii)
day and night
father and son
husband and wife
light and dark
young and old
pen and ink

などの句は慣用的に通例無冠詞で用いられる。

(b)形容詞


(i)
同じ形容詞を伴う名詞が結ばれる時
後者の形容詞は通例省略される
new cars and trucks
新しい車とトラック

(ii)
複数の形容詞が名詞の前に置かれるとき
一般にandは用いない
a tall, handsome man
背の高いハンサムな男性
a cheap dark suit 安物の黒っぽいスーツ
(!形容詞が短い時,コンマは省略される)

(iii)
コーパス類似した意味の形容詞を併記して
好ましいこと 
好ましくないこと
を強める場合は
and
を用いる方が普通

a warm and wonderful experience
心が温まる素晴らしい経験

(iv)
複数の形容詞が1つのものの異なる部分を表現する時は
and
を用いる
a black and white cat (1匹の白と黒の斑猫)
(!
a black and a white cat は1匹の黒猫と1匹の白猫

(v)
名詞の前の形容詞が それぞれの形容詞が同じグループ
(たとえば色・分野など)に属すときはandを用いる
social and cultural issues
社会・文化的問題

(vi)
コーパス
色の形を繰り返し その色を強調する時には
and
は用いない
a red, red rose
真っ赤なバラ

(vii)
対照をなす語句を結ぶ時には
andではなく
butを用いる

a small but comfortable room
狭いが居心地のいい部屋

(c)動詞

(i)
動詞が重複する場合
一方が省略されることがある

I can (win) and will win.
I can and will win.
私は勝つことが出来るし勝ってみせる。

I saw John, and he (saw) me.
私がジョンを見ると彼も私を見た。
(!
動詞が前置詞を伴う場合は
前置詞を省略しない:

I looked at John, and he look at me.
I looked at John, and he me.

(ii)
並列されたto 不定詞では
2番目以降のtoがしばしば省略される

I'd like to lie down and relax.
I'd like to lie down and to relax.
横になってくつろぎたい。

(iii)
異なる単位を含む度量衡表現では
andは通例省略される

three hours ten minutes
three hours (and) ten minutes
3時間10分
five meters forty centimeters
five meters (and) forty centimeters
5メートル40センチ

(d)省略と文体
動詞や目的語が重複する場合
省略を含む構文が(かたく)響くことがある

(かたく)
Carter planned and Lucy paid for the vacation.
休暇はカーターが計画を立ててルーシーが費用を払った。
≒(よりくだけて)
Carter planned the vacation and Lucy paid for it.

(かたく)
Carter likes skating and Lucy judo.
カーターはスケートがルーシーは柔道が好きである。
(よりくだけて)
Carter likes skating and Lucy likes judo.

(4)A and B と否定

(a)
not A and B
は基本的に
not A or not Bを表し
必ずしも
AとBが
両立しないことを表す。

She isn't (both) treasurer and secretary ⤴
彼女は会計係と秘書を兼ねているというわけではない。
(!それらのうちのどちらかであることを暗示)

(b)
コーパス
実際にはAとBが関連深い事項や連続した出来事を表すことが多く
その場合
orと同様にAとB両方を同時に否定する

I'm not dead and buried yet.
私は死んでもいないしまだ埋葬もされていない。

He'd never look back and wave again.
彼は振り向いて再び手を振ろうともしなかった。

(c)
明確に「AでもBでもない」
のようにAとBを同時に否定する場合は
and
ではなく
or
を用いる

John doesn't smoke and doesn't drink.
ジョンは煙草も酒もやらない。

John doesn't smoke and doesn't drink.
ややかたく
John neither smokes nor drinks.

(d)否定の及ぶ範囲がAだけのこともある
His accent is not South African and very hard to follow.
彼のアクセントは南アフリカのものではなく非常にわかりづらい。

(5)andの後の強勢と音調

通常と異なる強勢と音調によって前の節との対照を強調する事がある。
I smiled at the boss and she greeted me.⤵
私が部長に微笑むと彼女は挨拶してきた。
(!笑顔に対して実際に声をかけてくれたことに重点がある)
I smiled at the boss and she ↝ greeted me ⤵
私が部長にほほえむと彼女もあいさつしてくれた
(!あいさつの仕方にはこだわらず彼女が私の挨拶に応えてくれたことに重点がある)

(6)andをめぐる句読点と暗示
以下のような違いに注意

I saw Ally and Billy.
(夫婦「恋人同士」としていつも一緒にいる)
アリーとビリーに会った。

I saw Ally, and Billy.
(列挙して)アリーとビリーに会った

I saw Ally ー and Billy!
(印象的に)アリー、そしてなんとビリーにも出会った。

I saw Ally -And Billy.
(思い出して補足して)アリーに出会った そして(そう言えば)ビリーにも会った

2.〚数詞を結んで〛・・・足す・・・

・・・に加えて(plus);
・・・と・・・

8 and 2 make 10.
8 and 2 makes 10.
8足す2は10。
≒かたく
Eight plus two equals ten.
Eight plus two is ten.

What's 77 and 23?
77足す23は?

five dollars and fifty cents
5ドル50セント
(!(話)ではfive-fiftyともいう)

two and a half 2 1/2

a pound and three quarters  1 3/4ポンド

(!複雑な分数にはoverを用いる;
two hundred and twelve over five hundred and six
212/506

◎表現 数字の読み方とand

(1)
百の位と十の位の間にはandを入れる。
(米)ではしばしば省略されるが、百の位が0の時は
2,245 = two thousand, two hundred (and) forty-five
1,019 = one thousand and nine-teen

(2)
年号 電話番号 部屋番号 番地では andを用いないこともある。
1971年 nineteen seventy-one
1103(電話番号) one one O three
203号室 Room 203  two O three
351番地 three fifty- one


3.〚文・動詞句を結んで〛

a〚同時〛そして(その時)

John was cooking in the kitchen and I was watching TV.
ジョンは台所で調理して、そして私はテレビを見ていた。

≒ While John was cooking in the kitchen, I was watching TV.

All my friends knew and loved Alley.
私の友人はみなアリーのことを知っていて気に入っている

those who live and work abroad.
海外に住んで仕事をしている人たち

Political instability at home is causing anxiety among
those who live and work abroad.

b〚連続する行為・出来事〛そして それから すると

(and then)
Billy turned and looked at me.
ビリーは振り返って私を見た。
(→have 助2a語法(3))

smile and say yes にっこりとしてはいと言う
smile and nod にっこりして頷く
smile and wave にっこりして手を振る

c〚原因・結果〛それで そのため そうすると

She had a bad cold and lost a lot of weight.
彼女はひどい風邪をひき、ずいぶん体重を落とした。

He told her the truth and she wept.
彼は彼女に真実を話した。すると彼女は涙を流した。

d〚類似例〛同様に

Knowing is painful and not knowing is painful.
知っている事が苦痛であるのと同様に知らないことも苦痛である。

◎コーパスの窓 文頭のand

従来 and で 文を始めることは慎むべきとされてきたが、
最近ではそのような規則は根拠がないとする意見もある。
しかしandで文を始めているのは

(書)で5%程度
(話)では若干(米)の方が多いものの10%に過ぎない

andは基本的に既出の内容に単に情報を追加するだけなので、

(話)で即興的に思い付きを語る場合に好まれる

(書)では接続詞を伴わずに
個々の文をそのまま列挙する形式が
力強く響き多用されるが、
後に続く文と緊密な関係を示したい場合は
セミコロン;
を用いたり、
(かたく)で追加を強意的に示す必要がある場合は
moreover [ ˌmɔːˈrəʊvə ] さらに そのうえ
additionally [ əˈdɪʃᵊnᵊli ] 付加的に そのうえ さらに
in addition [ ɪn əˈdɪʃᵊn ] 加えるに ほかに さらに
further [ ˈfɜːðə ] なおそのうえに さらにまた
furthermore [ ˌfɜːðəˈmɔː ] なおその上に さらに
などを添えることが多い

Some of us still support the President; others think he should resign
われわれの一部にはまだ大統領を支持する人もいるが、彼は辞任すべきだと考える人々もいる。

◎語法 andで結ぶ節・文

(1)節が短い場合 新たな文を始めるのではなく
文をandで結んで1つの文にする方が普通

John looked guilty and Mary (looked) innocent.

(2)文の種類
違う種類の文をand で結ぶと不自然に響く

The rain has stopped and so let's take a walk.
雨がやんだので散歩に行こう

(!
平叙文と命令文の組み合わせとなり
and単独では不自然;同じ等位接続詞のbutでは
andほどの制限は強くないので可能:
The rain hasn't stopped but let's take a walk.
雨はやんでいないが散歩に行こう

4.〚動詞+ and + 動詞〛

a(くだけた話)(後の動詞が目的であることを示して)
・・・するように・・・ ・・・しに・・・

(!
(1)前の動詞には
come
go
try
learn
be sure
stop
wait
run
hurry up
などがくる

(2)
and + 動詞 は不定詞に相当

Come and see us.
遊びにいらっしゃい。

Come to see us.

Try and learn a name a day.

Try to learn a name a day.
1日に1つ名前を覚えてごらん。

Be sure and write to us.

Be sure to write to us.
必ず私たちに手紙を書いてね。
くれぐれも手紙を書くんだぞ


◎and の語法2

(1)
try  
learn  
be sure
などは命令形・原形でandと用いるが
come
go
などは変化形で用いることもある

If my father comes and sees you, …
もしも父があなたに会いに来たら・・・

(2)
(米話)では
come, go
の後の
andはしばしば省略される

Come see my movie!
私の映画を見に来てください。

b(話)・・・しながら

(!
(1)
前の動詞には
sit lie
など一定期間続くことを表す
動詞やwalk
が来る

(2)
and + 動詞は現在分詞に相当

He sat and watched TV.
彼はテレビを見ながら座っていた。
≒He sat watching TV.

5.and [ ænd ](話)〚文頭で〛

a〚話を続けて〛それと そしてまた それから; それどころかさらに

"How are you?"
"Fine. And you?"
"Not too bad."
「元気ですか」
「元気です。あなたは。」
「まあまあです」

"Will you go?"
"And I'll take you with me."
「行くんですか」
「そのうえ君も連れて行くよ」

"Well, I was driving very carefully."
"Uh huh. Go on!"
"And as I was about to cross the intersection, the light is turned yellow."
「あの、私はすごく注意して運転していたんです」
「うん、それで?」
「それで、交差点を横切ろうとしたとき信号が突然黄色になったんです」

b〚相手の話に質問を続けて〛それで

"I got my test result yesterday."
"And haw did you do?"
「昨日テストの成績をもらったよ」
「それでどうだったの」

"He wouldn't understand me."
"And do you think I do?"
「彼は私の言う事を理解しようとしなかったんです。」
「それで、私は理解すると思うのかい」

c〚And ?〛それで?

"I'm sorry."
"And?"
"And I won't do it again."
「すみません」
「それで?」
「2度としません」

d〚文頭で; 意外・驚きを表す〛それで ほんとに

And you walked here!
それで、ここまで歩いたんですって
And are you really going?
で、ほんとに帰ってしまうんですか。

e〚相手の発話を補完して〛


それに(・・・ということですね)
"We were discussing budget cuts."
"And the downsizing of the personnel department."
"Right"
「我々は予算の削減について議論していたんだ。」
「それに人事部のリストラですね」
「まあね」

f〚話を導入して〛さて では じゃあ


(!
アナウンサーが
話題を変えたり
本題に入る時に用いる

And next, Mariah Carey.
さて 次はマライア・キャリーの登場です。

6.and [ ænd ] 〚命令文などの後で〛そうすれば(→or 4)

Watch it closely and you'll see.
細かく注意して見なさい、そうすれば分かります。

Disagree with me again and you're fired!
再び私にさからうようなら君はクビだ。

If you disagree with me again, you're fired!
→if 接続詞 1a語法(2)d

One bite and you'll be hooked!
ひとかみすれば釣り上げられるぞ;
おいしい話に引っかかるなよ

Why don't you come up and you can help out on some of that.
こちらに来ていただいたらその一部でも力をお貸しいただけるのですが。

7.〚同じ語を結んで〛
a〚反復・連続〛・・・も・・・も; どんどん・・・ 次第に
〚同じ動詞を結んで〛

・・・しに・・・する; ・・・し続ける

I screamed again and again.
私は何度も何度も悲鳴を上げた。

for months and months (and months)
fə mʌnθs ənd mʌnθs (ənd mʌnθs)
何か月も何か月も

months [ mʌnθs ]

(! hours, day, weeks, yearsなども可;
for months , months and months
としない)

As time went on, they got angrier and angrier with this.
As time went on, they got more and more angry with this.
時間が経つにつれて彼らはこのことにますます腹が立ってきた。
(!この用法では
通常-er型の比較級となる形容詞でも
時にmore and more を用いる。

I searched and searched but couldn't find it.
私は探しに探したが、それを見つけることが出来なかった。

b〚多様性〛さまざまの・・・ ・・・の上には上がいる

There are books ⤴ and books ⤵ 
本にも(良いものから悪いものまでいろいろある)

8.and [ ænd ] 〚対照的な内容のものを結んで〛

が しかし(but);それなのに(and yet); また一方(while)

He promised to come and didn't.
彼は来ると約束したのに来なかった。

Cereals are easy to digest and nuts are not.
シリアルは消化しやすいがナッツはしにくい。


9.and [ ænd ] 〚語句・文を挿入・追加して〛

(注釈を加えて)それに(加えて) しかも もっとも


He and he alone is to blame.
彼に、彼のみに責任がある。
(!
and he alone は
挿入句なので動詞は最初のheに
呼応することに注意

You doubt his capacity, and with reason.
君は彼の力量を疑っているが、それはもっともだ。

10.(くだけて)〚nice [good] and +形容詞 副詞〛

・・・で・・・; 非常に・・・

(!nice [good] and が
副詞的に後の
形容詞 副詞の意味を強める;
andの発音は非常に弱い

The room is nice and [ naisn ] warm.
部屋はとてもここちよく暖かい
≒The room is pleasantly warm.

I'm good and [ ɡʊdn ] tired.
私はくたくたに疲れている
≒I'm very tired.

(!
nice and …
good and …
の強調表現は
名詞の前では用いない

◎名詞としてのand

名詞 可算 追加事項 〚項目〛

There are no ifs and or buts about it.
それには条件とか付け足しとか言い訳は一切ない。



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