ぺらぺらの犬

映画とドラマと現世。

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最近の記事

2023年に観たエンタメ振り返り

2023年1月~12月に観た映画・ドラマ・アニメ・ドキュメンタリーをまとめてみる。 ただし、仕事で観たものは除外し、完全にプライベートで観たものだけを挙げている。 メモしていたわけではなく、視聴記録や記憶で書いているので漏れがあるであろうリストである。2024年はこまめにリストを作っていきたいという抱負を述べておく。 映画館に足を運ぶ余裕がなく、隙間時間にサブスクで観ることが圧倒的に多い一年だった。ヒューマンドラマを見ている精神的余裕がなく、アクションやスリラーに視聴が偏っ

    • 審査員気取りのM‐1視聴者の気持ち悪さについて

       『M-1グランプリ2023』がさっき終わった。 ここ数年、M-1はすっかり年末の風物詩となった感じがある。 といっても、『明石家サンタ』や『紅白歌合戦』、『笑ってはいけないシリーズ』のような単なる年末恒例の一番組ではない。 夏の『熱闘甲子園』に比肩するような、〈青春〉の匂いを漂わせる番組である(どちらもテレビ朝日放送であることは見逃せない事実だろう)。 「人生変えてくれ」というキャッチフレーズに象徴されるように、お笑い芸人はこのコンテストで優勝すれば何もかも一変するといった

      • 映画『恋は光』を観て思ったこと。 ・スタンバーグの「愛の三角理論」には、まだ発展の余地がある。 ・宇野浩二や山川方夫を思い出した。 時間ができたらしっかり長文感想を書く

        • 2022年 買ってよかったもの 家電編

          今年も色々買いました。 自分ではあんまり買い物をしていないつもりでしたが、よくよく振り返ると物欲にまみれているなと反省します。 この前、職場近くのお寺にこんな標語が掲示してありました。 「何不足 自分で作れぬ物に生かされて」 これを見て、ぐうの音も出ませんでした。たしかに、自分じゃスマホ一台作ることもできません。iPhone14なんてパーツから自分で作ろうとしたら一生かかると思う。それなのに、あれも欲しいこれも欲しいというのは人間の本来的な在り方とは異なっているのかもしれない

        2023年に観たエンタメ振り返り

        • 審査員気取りのM‐1視聴者の気持ち悪さについて

        • 映画『恋は光』を観て思ったこと。 ・スタンバーグの「愛の三角理論」には、まだ発展の余地がある。 ・宇野浩二や山川方夫を思い出した。 時間ができたらしっかり長文感想を書く

        • 2022年 買ってよかったもの 家電編

          2022年 買ってよかったもの 健康編

          2020年初頭に始まった疫禍は、未だに終息の兆しが見えません。 マスクは生活必需品と化しているし、身体の不調にすぐ気付けることは必須のスキルとなっているのではないでしょうか。 僕は元来身体が丈夫ではないので、以前から体調管理には気をつけていました。健康グッズの類も結構持っているほうだと思います。 今回は、今年買った健康関連のもののランキングを発表していきます。 リンクを貼ってありますが、アフィリエイトなどはありません。 健康編も、まずは選外から。 初っ端から購入品ではなくて

          2022年 買ってよかったもの 健康編

          2022年 買ってよかったもの 美容編

          2022年もそろそろ終わろうとしています。 備忘録も兼ねて、今年買ってよかったものを書き記しておこうと思います。 まずは美容編のベスト5から。 商品名にリンクを貼ってあるけれど、特にアフィリエイトなどはありません。 ベスト5にしたのは、ベスト10ほどはないな、という判断からです。 ランキングに入る前に、選外だったけどめっちゃ良かったものも書いておきます。 まずは、パナソニックのボディーシェーバー「ER-GK81」。普通のボディシェーバーって、一般的な剃刀のようにT字型をして

          2022年 買ってよかったもの 美容編

          サラリーマンじゃない人のカバンの中身

           その人の内面が透けて見える気がするから、他人のカバンの中身を見るのが昔から好きだ。  僕のプロフィールを簡単に述べると、28歳独身・仕事は教職関係。世間一般でいう「サラリーマン」ではない。特別な仕事道具を持ち歩いているわけじゃないが、本は人並み以上に持ち歩いている。いざという時はREAD OR DIEみたく本で闘う。とりあえず、使っているカバンから順に見ていこう。 使っているカバン    車内で本を読みたいから両手が空くリュックユーザー。サムソナイトのリュック「デボネア4

          サラリーマンじゃない人のカバンの中身

          最近まったく『note』を見ていなかったのは、飽きたとか面倒だったとかではない。単に『note』を書く精神的・時間的余裕がなかっただけ。 本当は週に一本はなにか書きたい。

          最近まったく『note』を見ていなかったのは、飽きたとか面倒だったとかではない。単に『note』を書く精神的・時間的余裕がなかっただけ。 本当は週に一本はなにか書きたい。

          雑感3 ベッドまでの距離

           村上春樹の小説『ノルウェイの森』(1987年)には、東大生で外務省に内定していて顔も家柄も良い「永沢」という男が出てくる。「永沢」に気に入られている「僕」は、二人で街にナンパに繰り出す。 「今度俺とやりに行こうよ。大丈夫、すぐやれるから」 僕はそのとき彼の言葉をまったく信じなかったけれど、実際にやってみると本当に簡単だった。あまりに簡単すぎて気が抜けるくらいだった。彼と一緒に渋谷か新宿のバーだかスナックだかに入って(店はだいたいいつもきまっていた)、適当な女の子の二人連れ

          雑感3 ベッドまでの距離

          雑感2 「特技はなんですか?」って聞かれるのが一番困る

          1.困る質問 人と仲を深めていく過程で必ずと言っていいほど聞かれるのが、「特技はなんですか?」「特技とかあります?」という類の質問である。まず「ご趣味は?」というジャブが飛んできて、そこで詰まってガードが上がったところに「特技は?」というボディブローが刺さる。このコンボを食らった人は数多いはず。僕もこのコンボでKOされ続けてきた。最近は趣味らしい趣味(家庭菜園)を見つけたので、趣味ジャブはガードできるようになったが、特技ボディブローはやはり痛い。特技を聞かれたら返答に窮した結

          雑感2 「特技はなんですか?」って聞かれるのが一番困る

          雑感1 人生について語りたくなるのは仕方がない

           「あの時あちらを選べばどうなっていただろうか」的な書き出しの小説はおそらくこの世界に数千存在しているはずだ。その一方で、「「あの時あちらを選べばどうなっていただろうか」と考えるのは意味がない」と書き出す小説も、きっと数百あるに違いない。  多くの人たちは、人生について語りたい欲求を抱えている。自分のライフストーリーではなく、自分の人生経験で得た見識のようなものを語りたいという欲求である。誰しもが中高年に「人生ってのは◯◯だよ」なんて演説ぶられた経験を持っている。皆、誰かに人

          雑感1 人生について語りたくなるのは仕方がない

          自分と誰かの距離──『ノット・オーケー』の選択

           『ノット・オーケー』は、2020年2月26日に公開された全7話のNetflix限定ドラマ。どうやらシーズン2を最初から想定して製作されたようだが、昨年のコロナ禍で潰えてしまった。故に7話では明らかにされない謎や伏線が多く残されてしまっている。なんらかの形で続編が作られることを期待したい。  『ノット・オーケー』を見たのは、センスを信頼している大学時代の後輩にNetflixのオススメを聞いたところ、「『ノット・オーケー』と『ドクターストーン』」と返ってきたことがきっかけ。2作

          自分と誰かの距離──『ノット・オーケー』の選択