マイブルーベリーナイツ

名詞代わりの映画でもと思い、パッと出てきたものが結構あった。
チョコレートドーナツ、ミッドサマー、アバウトレイ、リトル・ミス・サンシャイン…。
ただ、どうしてもここ最近でずっと情景が頭から離れないのがマイブルーベリーナイツだった。


別に失恋したわけでも、かろうじて掠ってるのは仕事を変えたあたりくらいしか共感できる境遇は無いもののこんなロマンチックではない。
行きつけのダイナーがある訳でもなし、イケメンなオーナーと出会ったとかそういう訳でもない。

なにがこの作品に絡み取られてしまうのか。

ほろ苦い恋愛たちとそれを目撃するノラ・ジョーンズの受け止め方、それがわたしを掴んで離さない。
色んな愛情の形のある物語。
失ったり、得たりを繰り返してそしてまた新たな恋が始まる。
なんて大人なんだろう。
好きだけの関係じゃなくてもっと現実は苦くて少し酸っぱいもの。


たぶん、こんな恋愛をしてみたかったという憧れがわたしの中に隠れていたのだろう。
でも、まだまだ中身は子供なのは重々承知なので、きっとそんなものすぐに壊れてしまうだろうけど。
離れてみてお互いを思いやれるような関係って儚くて、美しい。
マイブルーベリーナイツは、パッケージにもなってるキスシーンがとても印象的で美しい。

…とか、御託を並べてみたけど、要はこの作品が頭から離れないのである。
たぶん、一番は作中のダイナーがあまりにもタイプすぎて作品にのめり込みすぎてしまうところなのかもしれないが(笑)。


#ナタリー映画記
#マイブルーベリーナイツ
#映画鑑賞

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