私がライターを始める前に考えたこと・1

一番初めに書く記事は、ライターを始める前に自身で考えたことをお話したいと思う。

私のモットーは、「新しいことを行う前にはあらゆる可能性を考え、対処法を考えておくこと」である。

モットーというと少し違う気もするが、新しいことをする時に反対される原因や、尻すごみしてしまう原因は何だろうかと考えた時にそう決めた。

原因は失敗を恐れているからという一点のみである。

それも、私は何か重大な、大きな失敗をしないかと恐れているのだ。

例えば。


もし、ブラック案件しか取れなかったらどうしよう。

ライターをすることで、家事をおろそかにしたりしないだろうか。

そもそもライターとして仕事を続けられるのか?

趣味で書くよりも辛いだろうから、途中で投げ出すんじゃないだろうか。

副業として十分な収入は得られるのか。


こんなことを何日もかけてイメージし、トラブルが起こった時の対処法を真面目に考えていたのだ。

内容としては、ライターを始めようと考える人なら誰でも当たり前に考えることではないかと思う。

考えてしまうことで、ライター業を断念している人もいることだろう。

参考になるかはわからないが、私が答えとして出した対処法を書いていきたい。


1、ブラック案件の調査法

ライターとして仕事を受注する上で企業に対して気を付けていることは、「自分がする作業、企業がする作業をある程度分けておく前提をもつ」ということである。

例えば、参考文献に論文を使って欲しい、選定はこちらに任せると企業が言ってきた場合、記事が出来上がるまでの作業が、執筆の他に

・論文の選定

・論文の使用許可の取得

・論文の読解

の3工程が加わってくる。

この場合、個人ではできないことが出てくるのがお解りだろうか。

論文の使用許可である。

卒論を書く時に使用許可なんて取らなかったし・・・

使用許可なんて、「使っていいですか?」「はい、いいですよ。」で終わりの話なんじゃないの?と考える人もいるかも知れないが、もし発表した卒論を学校の外部に公表しなければいけない場合、使用許可をもらわないといけない場合があるのはご存知だろうか。

それに、ライターが執筆する記事というのはマスメディアの一部である。

本や映像媒体を紹介する場合、本来であればその著作権の所有者に使用許可をもらう必要がある(これを勝手に承諾されてもいないのに執筆する記事が一般的に言うまとめ記事である)。

どこかの大学の博士や、有名病院の医師の論文等を使用する場合は所属団体や本人に使用許可を貰うために病院や大学へ連絡を取らないといけない。

これは個人でできるところではないことは容易に想像できるだろう。

個人名を名乗る一般人よりも、企業名を名乗る一般人の方が対応される可能性が高く、許可も貰いやすいのである。

そこで、ライターとしてこの3工程のうち「論文の選定」「論文の読解」はこなさなければならない仕事である。

逆を言えば、「論文の使用許可を得る」という工程は企業でなければできないことであり、どうしても自分でしないといけない場合は許可を得るために企業名を借りること等は交渉すべきであると思っている。


ところで、見出しの話に戻るがブラック案件とされる仕事内容の特徴は何だろうかと考えてみる。

無理なスケジュール、現実的でないクオリティを求められ、本来の仕事以上に仕事を押し付けられ、報酬は低い・・・

そんなイメージで今まで警戒しているのだが、あながち間違いではないのではないだろうか。

そうして、このような企業は面倒ごとは大嫌いである。

許可を得るなんてそんな面倒なことはしたくないし、企業名なんて使われて迷惑をかけられても嫌だというのが本音であろう。

仕事も増やしたくないし、ライターが許可を得てくださいなんて言った時には「それも含めてお願いいたします。」「その作業も含めての依頼です」「嫌ならやめて頂いて結構です。報酬は払いません」の定型文で撃退すれば、なんて考えているんじゃないだろうか。

実際に仕事の打合せを進めていくうちに参考文献の権利元とは揉めたくないのでその辺の調整もお願いしますなんて言われたりすることが最近は多い。

そんな仕事したくないモード全開の依頼主とはおさらばすべきである。

「契約はなかったことに」なんて言い出したらすぐに「はいそうさせて頂きます」と返すべきなのだ。

場合によっては依頼先と盛大な喧嘩をチャットで繰り広げても構わないのである。

私も盛大に喧嘩した案件が数件あるのだが、その話はまた後日。

ブラック案件を出してくる依頼主にはファイティングポーズ全開で、激しく喧嘩しても仕方あるまいと、私は腹をくくったのである。

     


                   次回へ続く。


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