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第11回:「いたばし国際絵本翻訳大賞」

みなさん、こんにちは!
淑徳大学 人文学部 表現学科 杉原ゼミの足立です。

今回紹介するのは、板橋区立中央図書館で行われた、「いたばし国際絵本翻訳大賞」です。


いたばし国際絵本翻訳大賞は、今回で27回を数える歴史のあるコンテストです。

板橋区では1994年から、外国の文化に触れ国際理解を育むために英語とイタリア語の絵本の翻訳作品を募集するコンテストを実施しています。
(イタリア語部門は第2回から実施) 
引用:いたばしボローニャ絵本館|いたばし国際絵本翻訳大賞

これまでに数多くの翻訳絵本が誕生しています。


大賞に選ばれた翻訳で日本語版の絵本が誕生


8月21日に第27回「いたばし国際絵本翻訳大賞」の授賞式が開催されました。今回は、コロナ禍のため規模を縮小しての開催となりました。

第27回で翻訳課題絵本として取り上げられた作品は、英語部門「Leaf」イタリア語部門「Oggi no domani sì」の2作品です。


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©Flying Eye Books 2017.

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All rights reserved ©FATATRAC 2008, 2017

最優秀翻訳大賞を、 英語部門 牟禮 あゆみさん イタリア語部門 中村 梨里さんが受賞されました。


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こちらが日本語に翻訳された絵本で、どちらの作品も春陽堂書店より2021年9月上旬発売予定となっています。


この度、英語部門の最優秀翻訳大賞を受賞された 牟禮 あゆみさんにお話をお聞きすることができました!


 牟禮 あゆみさんに取材しました!


今回いたばし国際絵本翻訳大賞、最優秀翻訳大賞を受賞されて、どんなお気持ちですか?

牟禮さん:「最初は信じられない気持ちが強かったです。だんだん落ち着いてきて、受け入れられました。7回応募して受賞した最優秀翻訳大賞だったので本当にうれしかったです。しかも、今回の絵本は絵も文章もとくに好きな作品だったので、自分が大好きな絵本で賞を取れてよかったです」


翻訳をする際に気を遣っているところはありますか?

牟禮さん:「英語をそのまま日本語に置き換えるだけではニュアンスが変わってしまうことがあるので、絵本全体を通して、伝えたいことを吟味した上で、一つ一つの単語の訳を決めています」


海外の絵本を通して、何を伝えたいと考えていますか?

牟禮さん:「自分と違うものをどう理解して受け入れるのか、絵本というものを通して伝えていきたいと思っています」


今後どのような活動をしていきたいですか?

牟禮さん:「英語圏の本をたくさん翻訳して、より多くの人に知ってもらえたらと思っています」


  牟禮 あゆみさん取材のご協力ありがとうございました!



第28回いたばし国際絵本翻訳大賞の募集が始まってます!


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参加申込受付期間 
2021年1031日(日)まで 《先着順・定員あり》

作品応募締切日
2021年1130日(火)《当日消印有効》


最優秀翻訳大賞 (各部門1名)
優秀賞 (各部門1名)
特別賞 (各部門3名以内)
注:入賞者には賞状・賞金を授与します

審査員
英語部門
審査員 三辺 律子 先生(英米文学翻訳家)
副審査員 ないとう ふみこ 先生(英米文学翻訳家)
イタリア語部門
審査員 関口 英子 先生(翻訳家)
副審査員 赤塚 きょう子 先生(翻訳家)


詳細はこちらからご覧下さい。


第28回課題絵本


英語部門

書名:「HOME IN THE WOODS」

作・絵:Eliza Wheeler

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1930年代、大恐慌時代のアメリカ。父親が亡くなり、家を出るはめになった6歳の少女マーベルは、母ときょうだいたちと、森のなかの空き家にうつりすむ。森のなかの一軒家での四季の移り変わりや子どもたちの喜びを描いた絵本。

©2019 by Eliza Wheeler


イタリア語部門

書名:「IL GIARDINIERE DEI SOGNI」

作:Claudio Gobbetti,絵:Diyana Nikolova

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世界の外の誰も知らない場所にある小さな家に、小さなおじいさんがいました。おじいさんはタイプライターを打って物語を書くと、何もかもがぴったりの場所を慎重に探し、穴を掘って物語を埋めました。毎日水をやり、丹精込めて世話をすると…。

© 2018 Sassi Editore Srl
Viale Roma 122/b 36015 Schio (VI) - Italy
Text © Claudio Gobbetti
Illustrations and design © Diyana Nikolova


おわりに

 今回、板橋区が国際的な文化交流として主催する授賞式に参加させていただいたことは、とても貴重な経験になりました。海外の絵本を日本でも読めるというありがたさを感じました。
 今後より多くの人に世界の絵本の魅力が伝わり、海外の絵本や日本語の翻訳版に触れる機会が増えると、絵本の楽しみ方も広がると思います。
 板橋区立中央図書館・いたばしボローニャ絵本館には、3万冊以上の世界の絵本が所蔵されていて、年齢を問わず絵本の魅力に浸ることができます。
 

改めまして、板橋区立中央図書館のみなさま、取材協力ありがとうございました!


板橋区立中央図書館・いたばしボローニャ絵本館

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国際興業バス「教育科学館」下車徒歩3分

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