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寝る時は腕枕じゃなくて手を繋ぎたい


よく晴れた日にカーテンを開けて、眩しそうにそっぽを向いたあなたの顔を覗き込んで「おはよう」と言いたい

今日は甘いものを食べようと私があなたを連れ出したのにあなたのほうがあれこれ迷ってまだメニューを決められないで、「そっちのほうが美味しそう」とあなたの握ったフォークが私の目の前のフレンチトーストに刺さって、少しむくれたい

雨の音で起きた朝に溜め込んだ洗濯物を二人で覗き込んで着る物はあるからいいかと笑いたい

せまいキッチンに二人で立ってあなたがビールの缶を二つ開けて一つを手渡して喉を鳴らして飲んで味見と言って半分くらい食べて慌ててお皿に盛ってその時にはもうお腹が膨れてしまって「次は何飲む?」と冷蔵庫を覗くあなたを見たい。

袖をきゅっと掴むと、その手をあなたの手が握ってそれでもそれまで話していた話の続きをあなたは話す、その横顔をいつまでも見ていたい

まとわりつくような夏の湿った暑い空気の中で汗ばんで、二人ベッドで布団を蹴って、「窓開いてるから」とあなたの唇が私を黙らせる。

お昼少し前に目覚めて、それでもまだ寝たり起きたりを繰り返して、「腹減った」とやっと身体を起こして、何食べようかと一つのスマホを二人で覗き込んであれもこれもと話したのに結局パスタを茹でて、美味しいねと、あなたとなら何をしていても何を食べても、幸せ
言いたくて言えない

こんなにも、幸せ

ありがとうと言いたいの
全部をまるっとひとまとめにして
すきも大切も何もかも全部あなたへの気持ち、まるっとひとまとめにして

ありがとうと言いたいの

何が?ときょとんとするだろうな
きょとんとしたあときっとあなたは私の頭を撫でる

こんなにもあなたのこと分かるのに、
あなたの気持ちだけ分からない

それでも私は幸せだよ
あなたのことがすきだから

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