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日本人が中国で住宅を購入した話① ローンは組めるのか!?

今回は筆者が実際に中国で住宅を購入した話を何回かに分けてお伝えします。
外国人でも住宅は買えるの?住宅の品質はどうなの?
といった疑問に少しでもお役に立てればと思います。

何を隠そう、筆者の妻が中国人ということもあり
結婚時に住宅を購入という流れになりました。
※結婚する時の必須条件でした。

筆者が不動産を購入したのは2010年代中頃。
住宅購入した都市は妻の実家がある中国沿岸部の都市になります。

住宅購入したのは少し前になりますので、現在の流れと違うところもあるかもしれませんが、最新情報を入れながら当時の購入記録を書いていきたいと思います。


先ずは不動産屋に相談!

住宅を購入するためには、不動産屋へ行く!というのは日本と同じ流れになりますね。中国の場合、不動産アプリが充実しているので条件にあった物件を簡単に探すことができます。

私と妻の場合も先ずは条件をお互いに出し合って検索していきます。
妻「お父さんの家から近いこのあたりが便利!」
筆者「はぃ…やはり第一条件はそこですよね…笑」

お互い条件を決めたら住宅を検索していきます。都市部の場合、一般的にはマンション購入が中心となります。デベロッパーが建てたマンション郡を「小区」と呼び、各小区には「○○園」など名前があります。この小区単位での検索を進めます。

検索を進めると「○○園 10,000元/m2」といった感じで表示され、1平米あたりの基準価格が出てきます。そこからマンションの階層や部屋の大きさによって多少価格が前後しているというイメージです。

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筆者はすぐに住める環境が欲しかったので中古マンションを探しました。新築マンションの場合、まだ建物ができる前から売り出すので完全に住めるまでは1年以上かかります。また住めても至るところで内装工事をしているので騒音やホコリで住める環境ではないと判断しました。

新築マンションは「スケルトン」と呼ばれるコンクリート打ちっぱなしの状態で引き渡され、購入者が建材市場で内装を手配する仕組みでした。そのため当時は新築マンションに住むとあちこちで工事をしていて騒音がすごかったです。

現在は新築マンションでも内装付きにするよう政府の指導があり、最近の新築マンションは買ってすぐに住める状態で引き渡されるようになりました。

また中国内陸部の新築マンションで、デベロッパーが資金繰りに窮して開発途中で倒産、夜逃げなんてことも多々あります。新築住宅を購入するリスクは年々高まっていると個人的には感じています。

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物件の内覧へ!

条件にあてはまったマンションを見つけると、次に物件を掲載している不動産屋に電話してアポ取りがスタートします。アプリの中には不動産屋と担当者の名前、顔写真が出ています。

妻「◯◯アプリで見た◯◯園の物件なんだけど、見れますか?」
不動産屋「はい!大家とアポ取ってすぐに案内します!」
こんな感じですぐにアポ取り完了です。不動産屋の営業は給与が出来高払いなので、とにかく積極的で対応も非常に良いです。

さっそく気になった物件を見に行くと、
筆者「あれ!?ここの物件100平米って書いてあるけど、思ったより小さいね…」
妻「あなた公摊面積を知らないの?それ引いたら70平米くらいじゃない?」
筆者「え!?なにそれ?…」

はい、公摊面積とはみんなが使用する公共の面積という意味で、マンション1フロアに3戸住宅があった場合、エレベーターホールや廊下部分の面積を3戸で割った面積になります。つまり住宅100平米と書いてあっても、20〜30平米分は公共の面積が含まれています。

日本の場合は専有面積で計算されると思いますが、なんと中国は公共部分の面積も購入金額に入ります。一般的にエレベーターがあるマンションは20〜30%近くが公共面積です。6階以下の階段だけのマンションは10〜20%と少なくなりますが…

筆者「おいおい…そう考えるとかなり高くないか!?」
不動産屋「はい、ですがこの物件はベランダ部分が面積に含まれておりません!」
筆者「いやいや、そういう問題でも…ていうか何なんそれ!笑」

ここで注目したいのが「学区房」という仕組み。中国でも小、中学校の公立学校は住んでいる地域で学区分けがされます。地域でも優秀とよばれる学校に通える地域を「学区房」と呼び、住宅価格が跳ね上がります。
※学区房の住宅価格高騰を抑えるため上海市などは2021年に学区制度の変更を開始。


購入手続きへ!

なんとか購入したいと思える住宅を見つけ、いよいよ購入の手続きへ進みます。親身になってくれた不動産屋の担当者ともだいぶ仲良くなり、最後はお前から買いたい!ってなっていましたね!w

購入の意思を示すため、先ずは「定金」と呼ばれる手付金を支払います。この手付金は1万元(約18万円程)を支払いました。その後、住宅購入に関わる説明や契約書の確認が続きます。このあたりは日本と同じですかね。

そしていよいよ住宅購入の支払い方法はどうするかという流れになります。筆者の場合、外国人ということもあり、住宅ローンを組むのが非常に面倒です。まして結婚したばかりの妻の名義でローンなんて絶対に無理!w
聞いた瞬間に「離婚したらどうするつもり?」と瞬殺されそうです!w

ということで現金一括でいきました!(金持ちではないです、絞り出しました!w誤解無いよう)一般的には20〜30%頭金を支払い、残りはローンというのが普通の買い方のようです。住宅ローンの金利は今現在でも4.9%前後とかなり高いです…

その後、不動産証の名義変更、住宅購入時の税金支払いを行います。税金については不動産屋の営業マンが住宅購入時の平米単価を最低価格まで下げて申請してくれて、かなり安い税金で済みました。営業マンと仲良くしていてよかったです!w

住宅購入の簡単な流れです。
1. アプリや不動産屋で物件検索
2. 物件の内覧
3. 手付金支払い、契約
4. 支払い手続き(頭金、ローン)
5. 税金納付、不動産の名義変更
6. 引き渡し

住宅購入完了!次は購入した中古住宅のリフォームへ! 


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