変わるとはなにか、変わらないとはなにか。

黙ってるのはさすがに悪いと思ったからちゃんと言ったけど、
麻桜の昔のストーリーをみた。

見たら傷つくこともわかってたし、
麻桜が嫌がることもわかってた。

でも気になって眠れなくて、
我慢できなくて見た。
別に見たとこで眠れるようにはならんくて、結局朝まで起きてた。

初めてちゃんと元彼の顔見た。

まおは彼のことブサイクだったって言ってたけど
普通にかっこよくて
おれなんか比にならなかった。

彼とのドライブデート楽しそうだった。
上越一緒に行ってるの見て
あーなんかおれじゃダメなんだなって思った。

海で遊んでるカップルって憧れだったけど、すんごい幸せそう。

今のまおでは考えられないような
仕草、服、写真。

彼との思い出が染みついた洋服、
今じゃ考えられないような服、
一緒に買ったストラップとかぬいぐるみ。

今も大事にとってあるのかな

おれと写真撮る時よりも幸せそうな顔。
こんなに幸せそうなカップルでも半年後には別れてるのかって思うとなんか悲しくなった。

花火綺麗だった。
人混みが嫌いなおれに同じ景色を見せてあげることができるだろうか。

同じバンドを好きで2人で追いかけてる姿、
理想的だった。2人ともギターできてかっこいい。

ほんとにおれでいいのかなって思う。
ぜんぶストーリー消そうかと思ったけど、

あえて残しといた。
まず勝手に消すのが良くないってちゃんと踏みとどまったえらい。

そしてまおがたまに見返せるように。
そしておれがさらに強い人になれるように。
まおにモテるような男になるために。

まおはおれとの結婚を考えてるってゆうけど、
それはただ大学生だからって
知った。

その彼と大学で付き合ってたらたぶん彼と結婚したんだろな。

今までおれは元彼との思い出があるのはしたくなかった。
海も行きたくないしマイヘアのライブも、浴衣デートも。ドライブも。

上書きとかゆっててもできるわけなくて
元彼のことを思い出して比べられるだけって
思ってたし、

元彼にしてあげられなかったことをすることに意味があるって思ってた。

でも気づいた。
今付き合ってるのはおれしかいないんだから、
そんなこと考えてないで
楽しまないとって思った。


こう思うのにはけっこう時間が必要だったけど
どうせ付き合うなら楽しまないと、
いや、「楽しみたい」って思った。
まおとの時間を楽しみたい。

おれにはまだまおの過去を背負っていく覚悟はできていなかった。
そしてその覚悟ができるまでおれはまおの彼氏を名乗れないなって思った。

別に浮気されてもいい。
それがまおを信じた結果ならおれは受け入れたい。おれの見る目がなかったってこと。

でもちっさなことを気にしていちいち喧嘩するようなカップルは、理想的ではない。
たぶん元彼はそんなひとじゃなかった。
こんなとこで負けててどうすんだよ。

負けたくない。
昔みたいなありのままの麻桜を見ることができない理由がまさにそれなんだって思う。

まーなにが言いたいかってゆうと
おれが麻桜を変えちゃった分、
おれもまおに好かれるように
変わっていかないと。