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【01.KiCK駆ケ】ボカロPになった

この度「1枚絵動画投稿祭」でボカロPデビューしました 白羽(しらは)といいます。
1枚絵動画投稿祭で「KiCK駆ケ」という曲をリリースしました。
この曲をリリースするにあたっての経緯や、曲に込めた思い等をここに書き綴っておこうと思います。
全てのボカロ好きに向けて、もしくは、いつか自分が挫けそうになったときに見直せる日記感覚で書きます。


絵:らくたま

KiCK駆ケ

曲はこちら
Youtube : https://youtu.be/t4bYE5Pl0_Y     
ニコニコ : https://www.nicovideo.jp/watch/sm43119207?ref=garage_share_other

このタイトルが思いついたのは丁度一年前。タイトル自体はただ単にキッカケという言葉に対して文字の並びが良いというだけでメモしていました。
2023年の2月、Cubaseを購入。まだ学生だったので7万弱の買い物は大きかったですが、既にボカロPになりたいという夢への気持ちは進み始めていました。
3月、初音ミク JAPAN TOUR 2023 〜THUNDERBOLT〜というライブを見に行きました。確かに目の前にミクが居ました。ミクと対面した衝撃が更に自分のボカロPになりたいという気持ちを加速させることに。
それと同時に、何故自分がボカロPになりたいと思ったのか。という衝動の正体を改めて考えました。自問自答の末、出来上がった詩がKiCK駆ケという曲になります。
そもそも何故ボカロPになりたいと思ったかは、また別の機会に話します。


曲に込めた思い

目指したのは"普通の曲”

デビュー曲ということもあり、曲を構想しているとき決めていた要素があります。
普通の曲を作る
前向きな曲にする
最初の曲くらい、明るく、オーソドックスに書こうと決めていました。原点になるであろう曲ですから、単純にネガティブではいたくなかっただけです。根がネガティブな人間なので。
(作詞家作曲家目指した人はそういう方多いのでは?)

歌詞

↓以下歌詞です↓

【誰かの音が胸の中駆け抜けて】
イントロでもサビでも繰り返してるフレーズです。
誰かの音楽がキッカケに背中を押され、夢に向かって駆け出していくというこの曲で伝えたいことを一言で表したフレーズです。

【先天性シンガー】
曲をリリースする最後の最後まで変えようか迷っていた造語です。言葉の意味は、生まれながらにして歌を歌うのだという、すなわちボーカロイドを一言で表しました。
ただ、「先天性」って、あまりいい表現ではないことも分かっています。
でもボーカロイドというコンテンツ、全世界を魅了する声の持ち主は生まれた時から歌う運命にあった、それに感銘を受け、自分もボカロPになりたいと夢になったということをAメロ最初に言い放ちたいと思いこのような言葉を書きました。

【靴紐cueっと結んで】
Cueは英語で「キッカケ」という意味があります。上手く掛かっているのでは?

【白羽の矢を放て 未来へ】
歌詞に自分の名前を入れています。かなり自己満足度高いです。
白羽の矢が立つ とは言いますが、白羽の矢を放つ とは言いません。言いませんがなんとなく伝わってるからいいのです。
デビュー曲なので自分らしさを出しました。

【いつの間にか いつの日にか 「夢」に「夢中」になっていたんだ】
【いつかの日の「夢中」は いつか「夢」になっていたんだ】

一番の時点では夢に夢中になっており、ラスサビ前では夢中が夢になっています。まさにボカロPになりたいと思った自分自身のこれまで~今を表現しています。

もっとまだ細かく見ていけば他にもキッカケになる歌詞が入っています。
例えば、「ミライ」とカタカナで書かれている方は不確かな未来、
「未来」と漢字で書いている方は確かな未来を表していたりします。
よかったら考察してみてね。


曲は一人では作れない

曲作りにあたって、幾つもの大きな壁が立ち塞がりました。
その中でも一番大きな壁は「社会人になってしまった」ことです。
朝6時起き、通勤車で1時間、帰宅車で1時間半、自由な時間は20時~。
夜更かしは苦手なので必ず22時には体の電源が切れます。作曲する時間が取れない!
2月にDTMを購入した後半年以上は練習感覚でダラダラ打ち込みしていました。
そこで飛び込んできたのが「1枚絵動画投稿祭」。
夏のボカコレも曲が出せなかった自分、「この機会を失ったら折れて今後絶対曲なんて出せない!」と感じ、予告から開催まで2か月も猶予無かったと思いますが、何が何でも投稿祭でデビューしようと曲作りに全力を注ぎました。
まだ音楽理論全く理解していません。けど曲が作りたい。参考動画を見漁り、思いついた歌詞を頼りに曲を作り始めました。

まずは時間を作らないといけない。自分は仕事先に時差出勤を申請。
早起きは得意なので5時起き7時出社、17:30には家に帰ってDTM。晩飯と風呂入っても00:00まで平日5時間は確保できました。

次にイラスト、自分はコミュ障なので、知らない人にDM、依頼なんて出来ないと作曲始める前から自覚しておりました。
友人の友人繋がりで、らくたまさんと出会います。友人から過去の作品を見せてもらうと、
絵の構図、アングルが良い。
色使いが綺麗。
ポージングを描くのが上手すぎる。

KiCK駆ケのイラストを描いていただくなら絶対この方がいいと思い、話が進み、KiCK駆ケのサムネイルのイラストを描いていただきました。
自分は、ミクの背中に翼を生やしてほしいとお願いしたのですが、絵の資料のために本物の羽を用意しつつ描いてくださる本気っぷり。
この方がいなければ、曲が完成することはなかったです。透明感のある素敵なイラストをありがとうございました。

他、自分が音楽理論を全く理解していない点。今だにです。作曲する中で絶望的なアイデンティティの自分は、職場の先輩Aさんのことを思い出します。
この方はトランスミュージックのジャンルで曲を幾つか出されていました。この先輩Aさんに助けを求め、制作中のKiCK駆ケを聴いてもらうと、
音がスカスカ。
音程が外れている。
と、的確なアドバイス。その後、自分がDTMしてるところで通話を繋いで、アドバイスを頂きながら制作を進めました。曲がまともに聴ける形に仕上がったのは先輩Aさんのお陰です。本当にありがとうございました。

曲作りを通じて感じたことは、決して作曲することは一人だとは限らないということ。参考にした動画やサイトも世界の誰かが残したものだし、
自分も周りの方々に支えてもらいながら曲が完成していきました。

最後に

曲を作っていく中で、何度も曲作りを辞めたくなりました。
でも辞めませんでした。だって夢だから。夢は絶対に逃げないが、逃げるのはいつも自分だと偉い人も言っていた気がします。
そして曲が完成に近づけば近づくほど、曲作りが楽しくて堪らなくなりました。作っている最中に、既に次に作る曲はどうしようかな?と考えてるくらい作曲にドハまってました。

数ある曲の中で「KiCK駆ケ」を知っていただき誠にありがとうございます。
そしてここまで読んでいただき本当にありがとうございました。
次は2/22、ボカコレ冬に曲を出そうと思います。
今度の曲のテーマは「猫」。楽しい曲の予定です。


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