集合ポストの怪

我が家には宅配便がかなりの頻度で届きます。
旦那の仕事の荷物が少なくとも2日に一回、さらにわたしが時々ネットで買う荷物を合わせると一般家庭としてはわりと多い方。
ダンボールからポストサイズの郵便物まで何かしらの配送物を届けてもらっているのです。

この家に越して来てしばらく経った頃、配送業者Aのこの地域の配送担当者さんが直々にご挨拶にいらっしゃったのです。
名刺を持ち、この地域を担当するのでどうぞよろしくお願いします、と。そしてこの部屋に以前お住まいの方とも仲良く？していた、といったような話があり、漠然と『ああ、前住居者さんも荷物の多い人だったのかしら？』と考えながら、どうぞよろしくお願いしますとお返事して終わったのですが。

直々に挨拶なんて初めてだったので、なんだか違和感のようなものを感じたのでした。

それからしばらくして、荷物の配送時に家を留守にしている事があって、旦那の携帯に電話がかかって来ました。
○時には戻るのですがと伝えると、集合ポストに入れさせてもらいますと言うので、てっきり手紙サイズの宅配だから、受け取り印はもらえないけどこれで許可もらったという事でよしとさせてほしいと言う意味かな。まぁポストの中に入るなら盗られる事もないだろうし、すぐ戻るし、また配達に来てもらうのも悪いし。と思い、ありがとうございます。と返事をしたのでした。

しかし家に着いてポストを見て、え！でした。
一応収まるには収まってますが、ポスト一杯のサイズ。どう考えてもポストを開けて中に入れたとしか考えられないダンボール箱だったのです。
旦那に、ポストの鍵いつもかけてるよね？と確認すると、うん。と。
もちろんわたしも荷物を取り出したらロックを回して開かないように施錠しています。
と、言うことは、配達のおじさんは解除番号を知っているという事か…。

前住居者さんの話の件を思い出し、もしかしたら…と思ったのです。

しかし、波風立てたくないタイプの平和主義な旦那は問い合わせるわけもなく、小心者のわたしはもしかしたらたまたま空いていたかもしれないし、これからも付き合っていくとなると疑うような事を言うのは…と考え様子を見てみることにしたのでした。

それから何回か似たような事がありましたが、ギリギリポストを開けないでも入りそうなサイズだったり(疑惑はグレー判定)、ほかのお部屋に荷物を届けてオートロック内に入れたからと玄関前に置いてあったり(連絡あったし、家の玄関前だし、オートロックだからグレーだけどお客様の貴重品の入った荷物だから嫌だった)とか、家にいる時に再配達してくださいとお願いする事もできくなかったし、後から今日はいいけど次回からは…と伝えられない事もないけどなんか言えない。という状況が続き、今に至るのです。

そして今日、お散歩から帰ると、集合ポストの中にジャストサイズの箱が入っていました。
配送業者Aさんではない、別業者さんの置き配可能にしてあった配達荷物…
しかしなぜ…集合ポストの中に…。

そして帰宅した旦那に、
ポストの鍵、かけ忘れる事ある？
と、改めて聞いてみましたが、やはり、ないとの答え。

ポストの番号出回ってる？
〇〇マンションの○号室、荷物多いから〜みたいな感じで業者さんの間で情報交換…な、わけないですよね。。

でもそんな業者さん同士の会話があってもおかしくないくらいの荷物の頻度だし、こちらとしても少し肩身が狭いと言うか、毎日毎日届けてもらって申し訳ない気持ちも少しあるので、
事前に配達日時を設定できるときはもちろん指定しますし、事前にLINEにお知らせをくれる荷物は、その時々に合わせて確実に受け取れる時間に変更したりもしていますが、それでもふいに届く荷物があるんですよね。

本当にお世話になっているので、文句を言いたいのではないのです。むしろ言いたくない。
もし番号を知っているなら、知っているので、と言う事を共有しておきたいのです。
正直、再配達をお願いするのは心苦しさを感じるので回避できる方法があるのは気持ちがラクでもあります。
でももしもの事があった時、我が家が荷物を引き上げるまでの間に何かあったら責任はどうなるのかしら…と。その辺のところをクリアにしたらスッキリするのかと思うのです。
わたしの荷物は何度でも買い直せるからいいけど、旦那の荷物はお客様からの物も多く、それ以外にも仕事に必要なものなど、中にはなかなか手に入りにくい物なんかもあるので、何かあったらと心配です。

そんな理由で、わたしからと言うよりは旦那から業者さんに言うべきだ！と思っているのですが、
わたしも旦那も理由は違えど、言えない気質が顔を出し今日まで来てしまったのです。
ある意味似た者夫婦ってことなのでしょうか。
よりによって良くないところが似るだなんて…。

在宅で仕事をしだしてから受け取り損ねる事がほとんどなくなっていたので、ひさしぶりのポストの怪に少々戸惑ってしまったのでした。