見出し画像

今更の気づき

娘を迎えに行った保育園での出来事。

教室の中で先生を真ん中に、顔を真っ赤にして少し泣いている様子の娘、男の子2人、泣いている娘を元気づけようとしている女の子

ごちゃっと固まってなにやら揉めているようす。

半分泣きながらも、なにかについて「嫌だ」と言っているみたい。
ガラス扉越しに様子をみていると、迎えに来た私に気づく先生。
ママ来たよ、と言われても、なにかに頑なに拒否の態度を示している。

しばらく様子を見ていたけれど、一向に埒が明かないようなので、
最も娘に近い窓へ移動し、「むすめちゃーーん?」と声をかけてみる。
チラリとこちらを見るも、揉め事が心に引っかかっているようでなかなか出てこない。
近くにやってきた先生に、なにかありましたか?と聞くと
「さっきお友達と電車の取り合いになって、電車を投げられちゃったんです。当たってはいないんですが、けんかになってしまって‥」と。

あらあら。まぁよくある事ですね、すみません。なんて話していたのですが、
先生に連れられ出てきた娘と、玄関で話しながら顔を見ると、おでこのあたりが異様に赤い。
さっきまで泣いてたからだと思っていたけど、違和感を感じて前髪をあげてみると、おでこのまんなかに見事なたんこぶ!!!!

ぷくっとふくれたところに、内出血の赤と青と、全体が赤くなった感じ。
ぶつけられちゃってたの?!どうして?など、いくつか娘に質問しながら、このまま帰るべき?先生に言いに行く??と頭フル回転。
おもちゃを投げた子にいけないことをしたとしっかり認識してもらうには、今すぐがいいはず。明日になって昨日のアレと言われても、なんかちょっと伝わりづらいよね。
先生も大丈夫と思っているし、このまま帰ってたいしたことなかったと思われてしまうのは良くない。
そもそも、この腫れのまま帰るのはどうかしら。すぐに冷やすべきでしょ!

こんなことを瞬時に思いめぐらし、「むすめちゃん、こっち来て!!」と、娘の手を引き教室へUターン。
先生を見つけると、あの~と言いながらおでこをチラリ。
ええええ!!!と驚き慌てる先生。
取り急ぎ保冷剤を貸してほしいとお願いし、事務室へ。
先生から園長先生に報告され、平謝りの先生方。
そこへぶつけちゃった子のママもお迎えにやってきて、事情を聴いたお母さんも平謝り。
そして当事者がやってきて、ママに「おもちゃなげたりしたらダメでしょう!ちゃんとごめんなさいして!!」と促されていたけれど、へらへらしながら『やだよ~』と逃げようとし、とっ捕まえられお母さんは再度平謝り。

という出来事がありました。

その場では、
(本当にごめんなさい・・)切れちゃった、とかじゃないので、冷やしておけば大丈夫だと思います。
(傷が残ったりしたら・・・)いえいえ、大丈夫です。
(本当に申し訳ありません・・・)いえ、こちらももしかしたら言い方とかなにかよくないところもあったかもしれないですし・・・
(よく言って聞かせますので・・・)いえ、こちらこそ。こうゆうことはお互いにあり得る話ですから、お気になさらないで・・・

なんて言って帰ってきたのですが、これであっていたでしょうか。

お互いにあり得る話だからというのは本音です。
最近の娘は言葉がきつく時々怒りのコントロールができずに床を踏み鳴らしてみたりすることもあって、物を投げてぶつけてしまう可能性も十分にあります。
また口が達者なので、言い返せない子が力で反抗してみせた、という結果かもしれません。
なので、責めるようなことは言いたくありませんし、今回はそこまでの出来事ではなかったと思うのです。これからも同じ教室で過ごすので、当人同士も親同士もいがみ合うことなく過ごしたいですしね。

では何が引っかかっていたかというと、本当の状況を知らないのに、
とりあえずその場を丸く収めるために、なんならうちの子にも悪いところがあったのかもしれません、とへりくだったところです。

先生から聞いた話だと、「電車を貸して」と娘がいい、貸さなかった友達がダメダメと言い続け娘もヤダヤダとなり揉めて電車を投げつけた。
ってことだったのですが、それ以前に起きた、娘に電車が当たった経緯を先生はしらなかったし、その部分の認識はされていません。

その日の夜寝る前に、改めて娘に聞いてみたら、
Bくんが電車で遊んでて、電車貸してって言ったら貸してくれたのに、Aくん(ぶつけた子)が取っちゃった。わたしのだよ!って言ったら、ダメダメ!ってなって、そしたら電車を投げられた。
それでさらに喧嘩になったところで先生が来て、先生から聞いた状況になっていったという事のようでした。

わたしは親ばかなので、娘の話は8割本当だと思っています。
大筋これが真実なのだと思うのですが、だとしたら、娘ぜんぜん悪くないじゃん!!って・・思ってしまいました。
横取りされて逆ギレされておもちゃ投げられた・・・うちの子可哀そう。。

それなのに、なにも知らない私は、娘にも悪いところがあったかも、なんて言ってしまって、娘に申し訳ない気持ちでいっぱいになって・・・。

諸外国では、我が子のことを他人に話すときには、我が子はこんなに素晴らしい!最高だ!といいところをアピールすると聞きます。
日本人ってへりくだりる文化?が根付いていてうちのこなんてまだまだなんです~、未熟者ですが~、というような、落とすような物言いがされること多いですよね。特に昭和生まれの私自身はそう言われてきていますし、他人に身内を褒めて聞かせるべきじゃないと、なんとなく刷り込まれています。

なんとなく、それが大人の振る舞いなのかなと今回「うちの子にも~‥」と使ってしまいましたが、それって違う!と感じました。


あのパブリックな場面においては正解だったかもしれません。

だけど、娘は、ママは私がわるいと言ってると感じてしまったかも。
言葉をもっと正確に理解できる年齢なら間違いなくそう思うでしょう。

どこで、誰が、どんな風に感じるか。
本心を間違って捉えられたくない、いちばんの相手は誰なのか。
大切にする相手をしっかり見据えた判断と言葉選びが必要だったのだと、
40年以上生きているのに、今になって気づかされました。

子育てって気づきの連続ですね。深い。



ちなみに、明日からもAくんと仲良く遊べる?と聞いたら、
元気に「うん!遊べる!」と答えた娘。
感情を引きずらず優しく素直で、ママの自慢です!!!!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?