コカ・コーラ系自販機オペレーター・シグマロジスティクス社に対して団体交渉の申入れを行いました!

 12月23日、自販機産業ユニオンは、コカ・コーラグループの飲料自販機オペレーション業務や飲料配送を業務請負しているシグマロジスティクス(株)に対して、団体交渉の申し入れを行いました。

 今回、自販機産業ユニオンに加入して団体交渉を申入れたのは、シグマロジスティクス(株)の大田営業所と羽田営業所から10名のセールスマンです。私たちは、人手不足や業務量の多さから、月に80時間を越える残業が常態化していて、繁忙期には150時間を超える残業がありました。そのうえ、残業代も適切に支払われていませんでした。

 23日の団体交渉申入れの際には、これまで何度改善を訴えても応じないどころか声を上げたルートセールスを追い出しにかかった管理職(エリアマネージャー)に対し、未払い残業代があることや休憩が取れていない事実を改めて訴えて責任を追及して、一部の事実を認めさせることができました。

 シグマの担当者は私たちの申し入れに応じていた一方で、コカ・コーラの所長は、申入れの終盤になって、私たちに不法侵入だ出て行けと言い始めました。コカ・コーラも、下請会社のシグマロジスティクスの長時間労働の実態をよく知っているはずです。ルートセールスの加入する労働組合に抗議するのではなく、私たちの申し入れに向き合い、一刻も早くシグマロジスティクスの働き方の改善のために指導してもらいたいものです。

 今後の団体交渉では、未払い残業代の支払いや労働環境の改善(残業時間や業務量の削減)を要求していきます。

■シグマロジスティクスのルートセールスが労働組合に加入した理由
 シグマなどコカ・コーラ系の自販機会社では、長時間残業や残業代不払いが当たり前のようになっています。残業を減らすよう言われても、自販機の担当台数が多いため、休憩を削ったり残業を短めに申告したりするしかありませんでした。

 そこで、私たちは、いつか、誰かがが変えてくれるのを期待して、いつまでも待っているのではなく、自分たちの力で自分たちの働く環境を変えていこうと決意しました。これまでもシグマで環境の改善を求めた人はいましたが、経営陣はそれを認めませんでしたし、そうした動きを潰しにかかることもありました。

 そうした経験を踏まえて、私たちは、自販機産業ユニオンに加入し、同じ自販機業界で働く仲間の協力を得て、労働環境改善と残業代支払を求めることにしました。

■ジャパンビバレッジや大蔵屋では環境改善を勝ち取ってきた
 以前、ジャパンビバレッジは「定額働かせ放題」制度(事業場外みなし労働時間制)を違法適用し、残業代を支払っていませんでした。自販機産業ユニオンは、この制度を廃止させて全従業員に未払残業代を支払わせました。そして、組合員の多い支店では業務量削減や人員補充を勝ち取り、定時で帰れる環境を実現しました。

 大蔵屋商事でも、以前は1日30台近くの自販機を巡回して、月に100時間以上の残業がありましたが、労働組合に加入後は、交渉や宣伝活動・ストライキによって改善を求めて、巡回台数を15台前後にまで減らしています。

 もちろん、両社とも、組合員以外は未だに長時間労働も残っており、まだまだ問題は山積していますが、声を上げた組合員たちの労働環境は改善しましたし、全額ではありませんが過去の未払残業代についても支払いがありました。

 このように、行動を起こせば、労働環境を変えられることは、ジャパンビバレッジや大蔵屋での活動からも明らかです。

 自販機業界で働く皆さん、ぜひ私たちと一緒に自販機業界に蔓延る長時間労働・残業代不払い・業務量過多といった問題を改善していきましょう。まずはお気軽にお問い合わせください。秘密厳守で対応します。

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