塾講師が個別指導A社と団体交渉をおこないました~講師と生徒の命を守るために~


総合サポートユニオンは個別指導塾A社に以下の要求を掲げて団体交渉をおこないました。

会社への主な要求は以下です。

・全講師に対する休業手当の全額支給
・パワーハラスメントの禁止と停止
・賞与と退職金の導入

初めはこちらの要求に対して会社側は完全拒否の姿勢でした。しかし、こちらが宣伝活動(労働組合法上の団体行動権の行使)の準備中であることを告げると声を挙げた組合員のみへの支給という提案がありました。

感染拡大防止のために要求していたオンライン授業も検討中とのことです。
決裁権のある人間がいなかったため持ち帰りになったものの、組合に入って実際に行動したことに効果がありました。

◆会社側の主な問題点

(1)不十分な休業手当

4月の8日から21日の全校一斉休校期間については一応の休業手当が支払われたものの、その金額は最高でも給与の6割という低いものでした。
これでは生活がかかっている講師は感染したりさせてりするリスクがあっても出勤を優先せざるをえません。

(2)意見を言う講師を排除(パワハラ)

4月の緊急事態宣言下で,会社が教室を開けると判断したことについて,緊急事態宣言中は生徒・ご家族や従業員にとってリスクが高いので教室を開けるのは宣言解除後の方が適切であることや,講師への十分な休業手当支給を求めたところ,「会社に意見を言う者は勤務させられない」と現在に至るまで出勤停止状態になっています。

◆教育業界だけではなく全ての業界で働く人の待遇を改善したい

教育業界には生徒を第一に考える講師がたくさんいます。しかし、そういった考えを会社側にいいように利用されてしまい、業務に見合っていない待遇で働いている講師も少なくありません。

多くの人が協力して声をあげなければ「低い賃金で都合よく講師を使ってやろう」という雇う側のスタンスは変わりません。

「生徒のため」、「子どもたちのため」、「お客様のため」、このような考え方は働く者にとってもちろん大切ではありますが、それを雇う側が悪用しないようにこれからも活動していきます。

応援よろしくお願いいたします。

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