【ライム】君をおもう
僕は今、乗り物ごと水中に浮いている。いや、浮いているというよりも、見えない地面に乗っているような感覚だ。うっすらと太陽光が感じられるから、水深は深くても15メートルほどだろう。
僕が乗せられている乗り物は、何故か直方体になっており、とにかく横に長い。今いる場所からでは、1番奥が見えないほどだ。そしてこの横に長い箱には、ずらりと丸い窓が付けられている。
ここから海の様子を覗けということなのだろうが、僕はあまり魚が好きではない。そんな僕をここに閉じ込めて何のつもりだ、と誰かもわか