Fallout4 ターミナル案

[10/23/2077]
最悪だ、遂に核戦争が始まったらしい。職員が一日中地上と連絡を取ろうと頑張ってくれている。

ラジオでニュースを聞いていたメンテナンス職員(なんてこった、一人しか居ないだって?)によると、西海岸はだめらしい。東海岸はボストンやワシントンに落ちたらしいが、西に比べると小規模とも言っていた。
迎撃システムが試験導入されていたのか?

ああ、軍の頃の教本が手元にあれば。
ジュディとルーシーを連れていてよかった。
職場でのパーティをありがたく思ったのは初めてだ。

明日には捜索隊も来るだろう。

[10/24/2077]
地上との連絡はまだつかない。
トムは嘘をついていた。ラジオで聞いた事を正直に話してくれた。責めるつもりはない。
覚悟ができる前に真実を知らされていたら、私だってもっとパニックになっていただろう。
幸い、備蓄には余裕がある。救助が来るまでしのげるだけの分は十分にあるだろう。

ただ、最悪の事態になった時の為に、ライフルは隠しておいた。
シューティング用とはいえ、近接戦闘にも十分使えるはずだ。

[10/28/2077]
今日は「リフォーム」で疲れてしまった。
食糧の分配や資源の無駄使いを避けるためにも集団生活に適した環境にすることは絶対に必要だったから、やらなきゃいけないのはわかっているが……暫く机は見たくもない。

ホロテープのコレクションが見つかったのはよかった。子どもたちの気晴らしになっているみたいだ。
コーラとチップスを用意して映画会をやった。

[11/2/2077]
偵察隊は戻ってこなかった。
何かで帰ってこれなくなったか、救出されて俺たちは見殺しにしたかだ。

[11/3/2077]
今日、地上の扉を叩く音がした。1時間は続いていたんじゃないか。
手ではなく、何か硬いもので叩いているようだったので、襲撃者だったのかもしれない。

偵察隊には予め叩く回数の暗号を教えてあったから、彼らでないのは確かだ。今晩から歩哨を立てることになった。

[11/18/2077]
書くべきことはこれといってない。ただ、住人の間に不信が広がっている。
食糧の分配数はきちんと管理しているし、入浴の時間と頻度も平等だ。
それでも数がおかしいという話が出る。

止むを得ず、施設職員と警備員で「上層部」を作ることとした。
社長には納得してもらえなかったが、他に方法もなかったので、社長を一旦拘束して説得を続けることとした。

[12/1/2077]
水は問題ないが、食糧が危なくなってきた。もともと職員の分しか想定していなかったが、単純に計算してもそれぞれの配偶者・子供一人で3倍の人間がいる。まあ、実際は2.5倍というところか。

今日、トムが自殺した。10mmピストルは歩哨任務時に交付する形を取ることとした。

産業医がメンタルケアをしてくれることになった。
特に歩哨任務が長い人間を診てやってほしいと伝えたら、一番診るべきは俺だと言ってきた。
これだからアタマの医者は。

偵察隊が俺たちを見捨てなければこんなことにはならなかったのに。

[12/9/2077]
救助は来ないようだから、どうにかして外に出て政府の施設にたどり着くかVaultに助けを求めることになった。
偵察隊が再び組織された。

[12/25/2077]
今日、溜め込んだ食糧を使ってクリスマスパーティをやった。
子どもたちにはせめて楽しい思い出を作ってやりたかった。
偵察隊は帰ってこなかった。
また裏切られた。

[12/28/2077]
最後の食糧を食べた。

[1/2/2078]
やるしかない。

[1/3/2078]
ああ、神様。

[1/4/2078]
思い出しては何度も吐いている。吐くものが無くなって、唾液しか出なくなっても、止まらない。

[1/11/2078]
誰も悪くない。

[2/4/2078]
太腿から肉を削ぐのにも慣れてきた。横着せず先に上半身と下半身を切り分けておいた方が結局は楽だな。
削いだ肉は一晩ソースに漬け込んでから焼くことにしている。腱もスナックか何かにできないだろうか。

ルーシーには貯蔵庫があったと言ってある。あの子は知らなくていい。

[3/12/2078]
ルーシーが逝ってしまった。

[3/15/2078]
肉がない。クジで決めるのが面倒だったので、全員殺った。何ヶ月もアサルトライフルを整備し続けていた甲斐があったというものだ。

夜中のうちに、壁にペンキを塗るからと言って――トムの疑ってる目といったら本当に腹が立つ――ブルーシートを敷いておいてよかった。飛び散った部位もきちんと回収することができた。

ジュディだけはどうしても食べられそうになかったので、ワインに毒を混ぜてしまった。
すまない。

ほんとうにすまない。

[3/22/2078]
今日は本当に良い一日だった。夕日の美しいことといったら!
レストランも最高だった。ワインも素晴らしい。
新しい映画館も子供だましだろうと思っていた自分が恥ずかしくなった。座席が動いて霧が出る、こいつはたまげたね。Silver Shroudの映画もこれでやってくれるかな。

明日は職場でのパーティだ。二日続けて遠出になるが、二人も元気そうだから大丈夫だろう。
ハロウィンまであと一週間、帰りにお菓子を箱で買っておくこと(リマインダ)!

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