勘違い24時【ショートコント】

男歩いてる
男：うわ、警察いるじゃん。目つけられないといいなあ
警察：ごめーんっちょっとお話しきかせてもらっていいかな？
男：え？いやなんもしてないっすよ
警察：いやねえ皆そういうんだよまあすぐ終わるから。まず名前は？
男：内力黒夜です
警察：へえおっけーうっちー
男：初手距離近いね
警察：えっと内なる力に黒い夜だね
男：そう考えると親厨二病っだったんかな
警察：今日は何しにこんな暗くがやがやしたところに？
男：まあゲーセンですからね。普通にゲームしにきただけっすけど。
警察：今。死ににきたって言ったか
男：ゲームをしにきた。
警察：どうも白いな
男：白いならいいじゃん
警察：白すぎるんだよ。ちょっと次の質問ね。職業は？
男：高校生で、あ、あとコンビニで
警察：強盗していると、
男：んな重い罪犯してませんよ
警察：じゃあ万引きか…
男：そもそもそんな悪いことしていませんよ。ただのバイトです。
警察：今日は何しにここに？
男：だから！ゲームをしに！
警察：デスゲームだと！
男：違いますよ、普通にレーシングと釣り、あとシューティング系とか
警察：無免許運転と密猟、そして銃刀法違反、それに殺人もか、おいおい罪のオンパレードじゃないか
男：んなわけないでしょ。ゲームって知ってる？
警察：な、もちろんだ。
男：じゃあ、たとえば？
警察：人生（ドヤ顔）
男：ああ、人生ゲームね
警察：いや、違う。人生だ。
男：え、この人生？
警察：そうだ…
男：（気まずそうに）あ、あ〜
（ちょっと考える）
警察：はっ！いや、まさか…でも、えええ
男：何か？
警察：君は本当に人間かい？
男：おおぶっ飛んでるね
警察：ちょっとこれやってくれない？
男：うん？これって
警察：この中から信号機を全て選んでください
男：あ、たまに出てくるロボットじゃないか見極めるやつ
警察：早く
男：えーとこれとこれとこれ？
警察：これを忘れているぞ
男：これ地味にむずいんだよな
警察：ペッパーくんの突然変異？
男：にしては進化しすぎじゃない？
警察：ううん、やっぱりなんかおかしいな。こういう時は最先端に聞くのがいいんだよ
警察スマホをだす
男：ああ今話題の
警察：俺の友達、出てこい、ＡＩ！
チャット：はい、どうされましたか？
男：ああ冷たい
警察：内力黒夜の経歴を教えて
チャット：30xx年渋谷で生まれ、中学生の時に車に撥ねられロロックという異世界に転生した。
男：あれ、何かのラノベと勘違いしてる？
警察：え…そうなの？
男：ああ信じてる
警察：内力黒夜はその後どうなったの？
チャット：悪の大王タタキブに黒夜の特殊スキルブラックムーンを使い勝利しますが、仲間のカロッテーナにグトールハマラサを撃たれ、ブラックナイトとしての人生は終わります。
男：ああわけわからなくなってる
警察：そんな…タタキブをブラックムーンで倒したのにカロッテーナにグトールハマラサを撃たれるなんて…
男：意外と頭柔らかいなこの人
警察：リッキー、
男：あだ名変わった！？
警察：君はきっとさらに転生したんだろ、殺気もそういうことか
男：殺気出してました？
警察：チャットん、君のおかげで大切なことに気づけたよ
チャット：お役に立ててよかったです
警察：僕がカロッテーナを逮捕してくる。だから任せとけ！
警察去る
男：こんな人がいっぱいいたら世界は平和なんだろうな

神野 祐介（中学2年）